ウルヴァリン:SAMURAI(2D・字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ウルヴァリン:SAMURAI(2D・字幕版)(ネタバレ)

ウルヴァリン:SAMURAI(2D・字幕版)

三角絞めでつかまえて-ウルヴァリン:SAMURAI

原題:The Wolverine
2013/アメリカ 上映時間125分
監督:ジェームズ・マンゴールド
製作:ヒュー・ジャックマン、ハッチ・パーカー、ローレン・シュラー・ドナー
製作総指揮:ジョー・カラッシオロ・Jr.、スタン・リー
脚本:マーク・ボンバック、スコット・フランク
撮影:ロス・エメリー
美術:フランソワ・オデュイ
衣装:イシス・ムセンデン
編集:マイケル・マカスカー
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ヒュー・ジャックマン、福島リラ、ウィル・ユン・リー、ファムケ・ヤンセン、ハル・ヤマノウチ、TAO、真田広之、スベトラーナ・コドチェンコワ、山村憲之介、小川直也、角田信朗、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート
パンフレット:★★★★(700円/コラムとインタビューが充実してて、ロケ地マップも良いですな!)
(あらすじ)
カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、ある因縁で結ばれた大物実業家・矢志田(ハル・ヤマノウチ)に請われて日本を訪れる。しかし、重病を患っていた矢志田はほどなくして死去。ウルヴァリンは矢志田の孫娘マリコ(TAO)と恋に落ちるが、何者かの陰謀により不死身の治癒能力を失うというかつてない状況に追い込まれる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、「ウルヴァリン:SAMURAI」が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!

X-MENでは「目からビーム」派なのでね、正直なところ、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリンについては、「お前、マスク付けろよ (・ε・)」といった感情しか抱いてなかったんですけれども。今回の「ウルヴァリン:SAMURAI」は日本が舞台であり、さらに大好きな真田広之さんが出演されるということで、いそいそとユナイテッド・シネマとしまえんレイトショーで観てきました。「ありがとう (´∀`)」と感謝の念が湧きましたよ。


最近はレイトショーで観た後、新宿まで走って帰るのがマイブームなのです。
三角絞めでつかまえて-としまえん

ちなみにTOHOシネマズ 六本木ヒルズにはレプリカのツメが飾ってあったり。
三角絞めでつかまえて-六本木にはレプリカが!


ごめんなさい、スゲー言葉は悪いんですけど、「“この程度”を予想して“この程度”だった」感じではあって。それなりのアクション描写、それなりにどうかと思う脚本、それなりにカン違いした日本、それなりの扱いだった真田広之さん…。特に真田広之さんに関しては、vsウルヴァリンのシーンは良かったけど、ユキオ(福島リラ)程度に手こずったのは残念だったし、キャラの小物感も切なかったし…(実の娘を殺そうとするなんて言語道断!)。先日、熱心な広之ファンのようさんと話した時、「『バットマン ビギンズ』の渡辺謙さんのような扱いかも…」なんて危惧されてましたけど、本当にその通りになった印象でしたね。


出演時間はそれなりに長いんですけど、小ボスだったのがなぁ。
三角絞めでつかまえて-シンゲン(真田広之)


ただ、今回は「『マッスル&フィットネス 2013年9月号』でヒュー・ジャックマンがあの体を作るのにどれだけ苦労したかを読んでいた」のと、「『映画秘宝 2013年10月号』のインタビューで真田広之さんを『ヒロさん』と呼んでリスペクトしていたのに好感を持っていた」ので、ヒュー・ジャックマンの熱演を観ているだけで頬が緩んじゃったところはあって (´∀`) ウフフ マスクを付けないのは相変わらず好きになれないけど、風呂場で強制的に洗われるシーンから楽しくて。ヤクザと戦ったり、ニンジャと戦ったり、慣れない日本文化に触れたりするたび(ご飯に箸を立てて注意されるシーンとか好き)、全力で四苦八苦する姿はそれなりに面白かったです。


バキバキボディなウルヴァリン。大したものだと思いますよ、本当に。
三角絞めでつかまえて-ナイスボディなヒュー・ジャックマン


基本的に登場キャラクターたちの行動は結構乱暴で頭がクラクラしてくるんですけど、演じていた役者さんたちは意外と良くて。真田広之さんはもちろんのこと、あまり熱心にチェックしてなかったので「どうせ菊池凛子さんが髪を赤く染めたのだろう」と勝手に思ってたユキオ役の福島リラさんとか(失礼な文章)、マリコ・ヤシダ役のTAOさんとか、作品世界に合っていたのではないでしょうか。ケンイチロウ・ハラダ役のウィル・ユン・リーも、序盤のウルヴァリンを援護する場面とか、弓使いとしてカッコ良かったです。今まであまり気にしてなかったけど、今後はチェックしようかなぁと。ジーン役でファムケ・ヤンセンが出て来たのは驚いたし、ヴァイパー役のスベトラーナ・コドチェンコワもエロいムードが良かったですな (〃∇〃) エヘヘ


予知能力があるユキオ。アクションもなかなか頑張ってたり。
三角絞めでつかまえて-ユキオ(福島リラ)

ウルヴァリンと惹かれ合うことになるマリコ。「007は二度死ぬ」ライクな一夜を過ごしてました。
三角絞めでつかまえて-マリコ(TAO)

ケンイチロウ・ハラダ役のウィル・ユン・リーも良かった! この人の出演作、結構観てたんだよなぁ。
三角絞めでつかまえて-ケンイチロウ・ハラダ(ウィル・ユン・リー)


一応、備忘録として、超適当に話の展開を書いておくと、シンゲン(真田広之)は家を継ぐために娘のマリコの命を奪う気マンマンで、矢志田は死んだと見せかけつつ、シルバーサムライとなってウルヴァリンの治癒能力を奪う気マンマンだったので、ウルヴァリンは両者ともキッチリ成敗→ジーン(ファムケ・ヤンセン)を殺したトラウマも払拭→マリコと別れて、ユキオと一緒に旅立ちまして。その2年後、マグニートー(イアン・マッケラン)とプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)が目の前に登場して、「オレたちの戦いはこれからだ!ヽ(`Д´)ノ」って感じで終わってました。


最後、この2人が出て来てビックリ。でも、どうせサイクロプスは死んだままなんだろうな… (´・ω・`)
三角絞めでつかまえて-最後に出て来た2人


まぁ、アクション演出に関しては、書いておきたいことがあって。これは超個人的な見方ですけど、正直、僕は今までのシリーズウルヴァリンのアクションに感心したことがあまりないんですよね。なんて言うんですか、武器の性質上、「刺されば即死」なので、不死身設定の敵じゃないと攻撃を避けられるシーンが多い→タイマンでマヌケに見えるというか(熟練の戦士なのに!)。同じような性質を持つ武器といえば刀がありまして、あちらは殺陣がしっかり確立されているので、攻撃を避けられたり受け止められたりしても画面が映えるんですけど、それに対してウルヴァリンの6本のツメは戦闘の見せ方がまだ出来上がってないというかさぁ…。


終盤のシルバーサムライとの死闘は「相手もアダマンチウム製→斬れない」だけに、これはこれで微妙だったりもして。
三角絞めでつかまえて-シルバーサムライとの死闘!


逆に、「X-MEN2」の襲撃部隊相手のシーンのように、“一撃で死んでもオッケーな相手”だとカッコ良かったりするんですが、レイティングの関係上、そんなに残酷に表現できないのもあって(あんな凶悪なビジュアルのツメが武器なのに!)。今回のヤクザやニンジャ相手のバトルでも「もう少し頑張れるんじゃないかなぁ」と思うところは結構あったんですよね。


例えば、こういうゲーム映像の方が、遠慮がない分、超カッコ良いと思うのです。




とは言いつつも、僕的に非常に興奮したのが、新幹線の上でのウルヴァリンvsヤクザ軍団。新幹線の中でニンジャが殺戮を繰り広げる映画はありましたけど、“時速300キロで移動する新幹線の上でヤクザが戦う”なんて、その発想が超素晴らしい。「リトルトウキョー殺人課」のような“トンデモヤクザ”描写が大好物な僕的には、新幹線の屋根に刺さる強度のドスを常備してウルヴァリンと対等に戦うヤクザたちの姿は最高としか言いようがなくてね…。この映画、全体的に「ここが新しいね!ヘ(゚∀゚*)ノ」と思うところはあまりないんですが、このシーンだけはもう一度観たいと思うほど好きでしたよ。


新幹線の上でのバトルは、一歩間違えば即吹き飛ぶのが超愉快。
三角絞めでつかまえて-新幹線バトル

限定された状況とはいえ、ヤクザが互角に戦うのがスゲェ! 新幹線にドスが刺さるのも大したもんだ。
三角絞めでつかまえて-ヤクザvsウルヴァリン

基本的には2Dで十分な気がしましたけど、このウルヴァリンが観客席に向かってくるシーンだけは3Dで観たかったかな。
三角絞めでつかまえて-飛び出すウルヴァリン


その他、「ウルヴァリンとマリコがパチンコ店に逃げ込むのは『ハンテッド』オマージュ?」(単に「珍しいから」だと思うけど)とか「日本人ミュータントが観たかった!」とか「矢志田のキャラ設定は人としてあまりにもクズすぎる」とか「『クズリ』と聞いて、『真・異種格闘大戦』を思い出しました」とか、思うところはいろいろあるんですけど、面倒くさくなってきたので割愛!(酷い文章)

もうね、変な映画なのは間違いないし、また劇場で観る気にはなれませんが、わざわざ日本を舞台にしたアメコミヒーロー映画を作ってくれて、さらに僕好みのニンジャ&ヤクザ要素を盛り込んでくれただけでも感謝であって。できれば多くの人に観てもらって、6本の箸を両手の指に挟んで遊ぶ子どもたちの姿が街に溢れてほしいほど。日本人はもっと「世界からこういう風に思われている」ということを大切にすべきというか、「2020年の東京オリンピックの開会式はこんな風になれば良いなぁ」と強く思った次第。ちなみにレイトショーで観た後、新宿まで走って帰宅したら、今まででベストのタイムが出ましてね。「ありがとう、ウルヴァリン」と夜空に話しかけた僕なのでした(電波な文章)。


って、全然速いワケじゃないんですがー。
三角絞めでつかまえて-ベストタイムで帰宅


おしまい (´∀`) アリガトウ




今までのX-MEN実写シリーズがおさらいできるオトクなボックス。全部にヒュー・ジャックマンが出てるのはスゴいよなぁ。



ジェームズ・マンゴールド監督作では、この「決断の3時10分」のリメイクが一番好き。



サントラも貼っておきますね。ジャケがカッコイイ!



今回の映画の元ネタ…というか、ベースになったアメコミ。なかなか愉快でしたよ。



ヒュー・ジャックマンが役作りのためにどれだけトレーニングをしたかが載ってます。ファンは必読!



“カン違いされた日本”繋がりで。フリードキン監督作と間違えないで!



ウルヴァリンのパーフェクトガイド。ほしいけど、高いんだよなぁ…。



「親日家のウルヴァリンがオリジン弁当に夢中になって…?」という話ではないので注意!(どうでも良い文章)



昔に読んで、スゲー面白かった記憶があるウルヴァリンの過去話。実家に帰ったら、また読もうかしら。
三角絞めでつかまえて-ウェポンX
ウエポンX (マーヴルスーパーコミックス)


未読なんですが、なかなか面白そうですな。日本も出てくるっぽい。



気にはなりつつもヴィレッジブックスの定期購読などを逃しちゃったため、すっかり高値になっちゃったというね… ('A`)



こんなアニメもあったようですが、評判はあまり良くない様子。つーか、美形すぎ!



ウルヴァリン気分を味わいたい人に。これさえあれば、箸がなくても大丈夫だぜ!