ゼロ・ダーク・サーティ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ゼロ・ダーク・サーティ(ネタバレ)

ゼロ・ダーク・サーティ

三角絞めでつかまえて-ゼロ・ダーク・サーティ

原題:Zero Dark Thirty
2012/アメリカ 上映時間158分
監督・製作:キャスリン・ビグロー
製作:マーク・ボール、ミーガン・エリソン
製作総指揮:コリン・ウィルソン、テッド・シッパー、グレッグ・シャピロ
脚本:マーク・ボール
撮影:グレッグ・フレイザー
美術:ジェレミー・ヒンドル
衣装:ジョージ・L・リトル
編集:ディラン・ティチェナー、ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演:ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ハロルド・ペリノーファレス・ファレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ
パンフレット:★★★★(700円/情報多めで、デザインが素敵!)
(あらすじ)
9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずにいた。そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤ(ジェシカ・チャステイン)が派遣される。マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




88点


※今回の記事は、かなりどうでも良い文章が書かれていたりするので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

キャスリン・ビグロー監督の前作「ハート・ロッカー」がそんなに嫌いじゃないし、アメリカによるビンラディン殺害をリアルに描いた!」という触れ込みにも興味があったので、前売り券を買って楽しみにしてまして。先日の深夜、新宿バルト9で観てきました。非常に面白かったです (・∀・) イイ!


ジェシカ・チャステインのサイン入りポスターとプレゼントキャンペーンの告知がありましたよ。
三角絞めでつかまえて-サイン入りポスターとキャンペーン


簡単にお話を書いておくと、高卒のCIA女性分析官マヤは、ビンラディンを探すのに大忙し。同僚のジェシカ(ジェニファー・イーリー)が死んで落ち込んだりもしたものの、揺るぎない信念&執念によって見事アジトを発見。ネイビーシールズの最強部隊DEVGRUが突入し、見事ビンラディンを殺してくれたので、さぞ溜飲が下がったかと思いきや、なんか心にポッカリと穴が開いたムードになっちゃいまして。飛行機の操縦士に「どこに行く? (o^-')b ドコデモイイヨ!」と聞かれたものの、マヤは何も答えられないまま、エンドクレジットが始まってました。

ハッキリ言って、158分は長いというか。事実をベースにしている&その大変さを共有する意味もあるんでしょうけど、アブ・アフメドを探して市場を車でウロウロウロウロする場面とか、ちょっと飽きました。あと、あの同僚の女性分析官が爆死するくだりとか、自爆テロシーン自体はスゴかったけどさ、最初から「そうなるのでしょうな ( ´_ゝ`)」感がプンプンしてただけに、若干イライラしたりもして…。別に「長い→悪!→即斬!ヽ(`Д´)ノ」ってワケじゃないんですけど(不要な文章)、ごめんなさい、少し疲れちゃったかなぁ。


この自爆テロは迫力があったけど、そこに至るまでが長かったです…。
三角絞めでつかまえて-自爆テロ!


ただ、それ以外はかなり好きな感じ。キャスリン・ビグロー監督って、プロフェッショナルたちをカッコ良く描写するのに長けてると思うんですが、今回もモロにそうで。主役のマヤを始め、彼女に感化されて頑張り始めるCIAの人たち&軍人たちは、どの人物も非常に魅力的に見えました。ジェームズ・ガンドルフィーニが演じるCIA長官といった脇役までも最高で。マヤが上司(マーク・ストロング)にプレッシャーを与える場面とか、ところどころユーモアを入れてくるのがまた上手いんですよね~。で、だからこそ、そんなプロたちが総力を挙げて成し遂げた“ビンラディン殺害”を手放しで称えないラストがグッとくるというか。スゲー良い終わり方だと思ったり。


「ターミネーター2」のサラ・コナー感タップリのマヤ。折れない姿勢が非常に素敵でしたな。
三角絞めでつかまえて-CIA女性分析官マヤ


あと、映画全体のリアルな雰囲気が素晴らしかったです。まず、オープニングの拷問プロセスが実に凄惨でゲンナリしたというか、僕なら2秒で知ってることをベラベラと話すと確信いたしました (´∀`) シカタナシ ちなみにこの拷問描写、各方面から批判を受けて、製作会社の会長が「拷問を肯定的に描いているわけではありません」的なコメントをしたそうですけど、「いくら食事の時に供述したからって、どう考えてもそのアメの前にムチがあったから吐いたようにしか見えないよなぁ」と思ったのは僕だけじゃないような気がします。

終盤のビンラディンのアジト突入シーンもスゲー本物っぽかった! とにかく現場の臨場感が半端なくて。罪のない女性が死んだりしてカタルシスはゼロなんだけど、昨年観た「ネイビーシールズ」よりもドキドキしながら観てましたね。ビンラディンを殺害したDEVGRUってのはネイビーシールズの最強チームだそうですが、初めて知りましたよ。エリア51で製造されていたステルス型ブラックホークや、4つ目の暗視ゴーグルというガジェットも男心をくすぐる感じで、単純にハードなミリタリーアクション映画として観ても良い出来だと思ったり。


「ステルス型ブラックホークがエリア51で作られていた」って設定だけで、頬が緩んじゃうというね。
三角絞めでつかまえて-ステルス型ブラックホーク

4つ目の暗視ゴーグルって、初めて観ました。
三角絞めでつかまえて-ネイビーシールズ突入!


でね、見終わった後、「終盤の討ち入り感は『忠臣蔵』っぽいですな!(`∀´) ナイスハッケン!」なんて思ったんですけど、所詮は感想が後発気味になりがちなブログですよ。ザッと検索してみたら、すでにみなさんキッチリと指摘されてまして、そんなことを今さら書いても後出し感が丸出しというね…(「マヤ…恐ろしい子!」も同じ)。だからといって諦めるのもシャクなので、当ブログは「忠臣蔵」との「ぐら」繋がりとして、あえて「ぐりとぐら」で例えてみようと思ったりもしたんですが、2時間考えても無理でした (ノ∀`) ナンダソリャ


卵の殻の車を運転するぐりに行き先を聞かれても答えられないぐら…って、無理矢理すぎですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ
三角絞めでつかまえて-どこに行くのか


って、くだらない文章を書いちゃいましたが、実に緊張感溢れる面白い映画でしたよ、長いけど。特に最後の「目的は果たしたけど、これで良かったのかしら… 川´・ω・`)」という虚無的なムードにはいろいろ考えさせられたので、興味がある人はとりあえず観といた方が良いですゾ (o^-')b オススメ!




キャスリン・ビグロー監督の前作。映画の内容より、宇多丸師匠と町山智浩さんの対決の方が印象に残ってたりします。



ビンラディン暗殺について書かれたっぽい本。読む気はないです(キッパリ)。



なんとなく思い出した特殊部隊映画。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出したCIA映画。僕の感想はこんな感じ



なんとなく思い出したカステラ作成ストーリー。最近、娘のマナ子によく読んでいるのです (^ε^) ウッフン