ダーク・シャドウ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ダーク・シャドウ(ネタバレ)

ダーク・シャドウ

三角絞めでつかまえて-ダーク・シャドウ
ダーク・シャドウ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

原題:Dark Shadows
2012/アメリカ 上映時間113分
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック、グレアム・キング、ジョニー・デップ、クリスティ・デンブロウスキー、デビッド・ケネディ
製作総指揮:クリス・レベンゾン、ナイジェル・ゴステロウ、ティム・ヘディントン、ブルース・バーマン
原作:ダン・カーティス
原案:ジョン・オーガスト、セス・グラハム=スミス
脚本:セス・グラハム=スミス
撮影:ブリュノ・デルボネル
美術:リック・ハインリクス
編集:クリス・レベンゾン
衣装:コリーン・アトウッド
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリバー・マクグラス、クリストファー・リー、アリス・クーパー
(あらすじ)
1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育ったプレイボーイのバーバナス(ジョニー・デップ)は、魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)の手により不死のバンパイアにされ、生き埋めにされてしまう。2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけでバーバナスは自身の墓から解放されるが、200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たちは誰もが暗く不可解な秘密を抱えて生きていた……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


※今回の記事は、「ダーク・シャドウ」が好きな人は不快になる怖れがあるので、気をつけて!

なんだかんだ言って、ティム・バートン監督作は基本的に好きなので、この「ダーク・シャドウ」も最初は映画館で観ようと思ってたんですが、予告編を観た時、微妙に感じてしまって。出演作をなるべくチェックしようと常日頃から心がけているクロエ・グレース・モレッツちゃんが出演してるにもかかわらず、何か乗れなくて、そのままスルーしてしまったんですね。で、今回、レンタルが始まったということで、とりあえず借りてみたんですが、予想以上に合わなかったです。いや、好きなところもあるんですが…。


例えば、この「TOP OF THE WORLD」がかかるシーンとか好きでしたよ↓




そして、つい「オーバー・ザ・トップ」を連想しちゃう安易な僕。「Winner Takes It All」はABBAよりサミー・ヘイガー派。




なんて言うんですかね、要素を詰め込みすぎたんじゃないかと。主人公と魔女の愛憎関係だけでもかなりボリュームがあるのに、そこに“一族の復興要素”とか絡めながら、他のキャラクターたちのエピソードがホイホイ盛り込まれるから、すべてが散漫になっちゃった印象。

デヴィッド(ガリヴァー・マグラス)と父親ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)のエピソードとか、ホフマン博士(ヘレナ・ボナム=カーター)の吸血鬼化エピソードとか、それぞれの話はいくらでも面白くなりそうなのに、描写が足早すぎてスゲー中途半端なので、「だったら描かなければ良いのに… (´・ω・`)」と心底思ったり。あと、下半身がだらしなかったり、罪のない人を大量殺戮したりしつつも、そんなに悪びれないバーナバスのキャラクターもあまり好きになれなかったです(悩んでるポーズだけって感じ)。


まぁ、ジョニー・デップ本人は愉快なんですけどね。
三角絞めでつかまえて-バーナバス


終盤も微妙でした。アンジェリークが町の人たちを煽動したりとか、死の間際、バーバナスに自分のハートを渡すシーンは好みでしたが、全体的にはバタバタしてて落ち着かない感じ。クロエちゃんが演じるキャロリンが唐突に“狼化”するに至っては、「そんな伏線、あったっけ!? Σ(゚д゚;)」とかなり驚きましたよ。「崖から転落したヴィクトリア(ベラ・ヒースコート)をバーバナスが自分と同じ吸血鬼にして助ける展開」もわからないではないけど、この映画の吸血鬼は“生き延びるためには殺人も厭わない”というハードな設定だから、あまりスッキリしなかったなぁ…。最後は、バーバナスに海に沈められたホフマン博士が吸血鬼化して目を見開くところで映画は終わってましたが、「どうなると吸血鬼化するのか?」のルールも曖昧だから、このオチも蛇足に感じちゃいました。


クロエちゃんは可愛かったし、「実は狼少女」という設定も良いけど、もう少し丁寧に演出してほしかったッス…。
三角絞めでつかまえて-クロエたん...


と言いつつも、仕方ないような気もしてまして。ってのは、アメリカで1966年から1971年まで5年間も放送された昼ドラが原作だから、ある程度の要素を詰め込まないと、メインターゲットであるアメリカの観客は納得しなさそうというか。それに、そもそも「少年時代のティム・バートン監督のお気に入りの番組であり、学校が終わるとこのドラマを見るために走って帰宅していたほど」ということなので、「ああん、あの要素とあの要素もハズせないよぅ!ヽ(´Д`;)ノ」って感じで盛り込んじゃったんだろうなぁと。だから、テレビシリーズを観てた人たちにとっては、意外と良かったりするのかもしれませんな。


テレビシリーズはこんな感じだったみたい↓ 全然ポップじゃないのね (・ω・;) ウーム




ってことで、僕にとっては、ティム・バートン監督作としてはかなり肌に合わない作品でしたけど、なんとなく派手だし、出演者も豪華だし、気になるなら観ても良いんじゃないですかね。




テレビシリーズのDVDボックス。ディスクが131枚(!)収録されてるそうな。日本語字幕がない&リージョン1なので要注意。
三角絞めでつかまえて-ダークシャドウ テレビシリーズ
Dark Shadows: Complete Original Series [DVD] [Import]


こんなプラモが発売されてたり。テレビシリーズ、人気あったんですね~。
三角絞めでつかまえて-プラモ
1/25 ダークシャドウ バーナバス バンパイア バン


1970年に映画化されて、日本でも公開されたとか。「2」もあるみたい。
三角絞めでつかまえて-血の唇
血の唇 [Blu-ray]


テレビシリーズの話をまとめた小説版。これを読むと今回の映画版がより楽しめる…かも?
三角絞めでつかまえて-ダーク・シャドウ 血の唇
ダーク・シャドウ 血の唇 (扶桑社ミステリー)


とりあえずサントラを貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-サントラ
Dark Shadows


ダニー・エルフマンによるスコア版も貼っておきますね。
三角絞めでつかまえて-スコア版
Score


ティム・バートン監督作で一番好きなのはこれ。その次は…「マーズ・アタック!」かなぁ。
三角絞めでつかまえて-リターンズ
バットマン リターンズ [Blu-ray]


まったく関係のない同タイトル映画。amazonのレビューの酷評振りが面白いですな。
三角絞めでつかまえて-別のダーク・シャドウ
ダーク・シャドウ [DVD]


なんとなく欲張ってるタイトルの映画。「作品自体はそこそこ」だそうです。
三角絞めでつかまえて-ソードシャドウ
ソード・シャドウ スリーピー・ホロウ:リターンズ [DVD]