ネイビーシールズ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ネイビーシールズ(ネタバレ)

ネイビーシールズ※シネマハスラーへのリンクなどを追加しました(11/11)

三角絞めでつかまえて-ネイビーシールズ

原題:Act of Valor
2012/アメリカ 上映時間110分
監督・製作:スコット・ワウ、マイク・マッコイ
製作総指揮 マイケル・メイリス、バート・エリス、ベンジャミン・スタットラー、ライアン・カバナー、タッカー・トゥーリー、ジェイソン・コルベック、ジェイソン・クラーク、ジェイ・ポラック、マックス・ライトマン
製作協力:トム・クランシー
脚本:カート・ジョンスタッド
撮影:シェーン・ハールバット
美術:ジョン・ザッカリー
編集:スコット・ワウ、マイケル・トロニック
音楽:ネイサン・ファースト
出演:ロゼリン・サンチェス、ジェイソン・コトル、アレックス・ビードフ、ネストール・セラノ、エミリオ・リベラ
(あらすじ)
過酷な訓練をくぐり抜けた一握りの精鋭で組織される特殊部隊SEALsに、誘拐されたCIAエージェントの救出という任務が下る。しかし、その事件は世界規模のテロ計画の入り口に過ぎなかった。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事は、「ランボー 最後の戦場」のネタバレ動画(かなり残酷な内容)が貼られていたりするので、観たくない人は気をつけて!

シネマート新宿で観て来たんですけどね、アクションは臨場感があって良かったヨ!ヘ(゚∀゚*)ノ スキヨ!


エレベータを出てすぐのところにサイン入りポスターがありました。
三角絞めでつかまえて-サイン入りポスター

なんとローグ少佐直筆だとか。スゴいですな~。
三角絞めでつかまえて-ローグ少佐!


予告編を見た時からアクションには期待してたんですけど、非常に臨場感があって素晴らしかったです。特に僕的には序盤の任務「CIAの女性職員が拉致されたから助けるでガース!(゚∀゚し」(勝手すぎるタイトル)に超グッときました。とにかく敵陣への潜入描写が最高で、あの“川に潜ってた兵士が射殺された敵を水面ギリギリでキャッチするシーン”とか、予告編で何度も何度も何度も見てたのに「待ってましたぁっ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ!」とテンションが急上昇。その後のトラックチェイスからのロケットランチャー発射→SOCRボートによる機銃掃射の流れには、燃えすぎて心が震えましたね… (ノω・、) ナミダモデチャッタ その他、全体的にPOV映像によるアクション描写が多かったのも面白かったです。


このシーン大好き! 自分に置きかえると、まず川に入りたくないし、手首も痛そうなので絶対イヤですがー。
三角絞めでつかまえて-川に落ちる前にキャッチ!

追っ手のトラックをロケット弾でボーン! 俯瞰した構図への切り替え方が上手いと思いました。
三角絞めでつかまえて-ロケット弾でボーン!

この機銃掃射振りも見事でしたな…(しみじみ)。俯瞰した構図への切り替(ry
三角絞めでつかまえて-機銃掃射


この映画の最大の売りは、アメリカ海軍が全面協力している上に、出演しているのもガチのNAVY SEALs(ネイビーシールズ)という点で、本物のオハイオ級原子力潜水艦が出てきたり、撮影では実弾を使いまくったりと、確かに画面からは全面協力による迫力がしっかり伝わってきましたよ。僕はあまりミリタリー系に詳しくないので、いくら「あまりのリアルさに『国家機密をバラしすぎだ!』と米国国防総省(ペンタゴン)に政治家から抗議の声が上がったほどだ!(;`Δ´) ウソジャナイヨ」とか言われても、実際のところは判断できないんですけど、例えば反射した光が相手に見えないように、カメラにストッキングがかぶせてあったりとか、そういう細かいディティールがしっかりしてるのも素敵だと思いました。その他、“敵に不意を突かれたらちゃんとやられるところ”とかもリアルなムードがして好きだったり。


このシーン、スゲー迫力でした。見せ方が上手いんですよね~。
三角絞めでつかまえて-原潜に乗り込め!


それと、敵が容赦なくて憎らしいのも好みでしたよ。冒頭、テロリストが要人を爆殺するシーンは、大量の子どもモロとも殺害する非道さ、決して爆発を振り返らない姿勢などに、敵ながら胸がときめいちゃいました。そのすぐ後の「テロリストがCIAを襲撃→絨毯をナイフで手早く切って女職員と一緒に丸める→拉致!」の流れも鮮やかすぎて「おかわり!(・∀・)」って心境に。あのナイフ(リノリウムナイフ?)を見て、「イースタン・プロミス」のフルチンバトルを思い出したりもして。女性職員への拷問もなかなかハードであり(女性の顔が無惨に変形してて良し!)、「あら、やるじゃない (´∀`) ウフフ」と感心しながら観てました。


爆発が起きても振り返らないのがクールな男の条件。この野郎、憎らしいぜ!
三角絞めでつかまえて-爆発は振り返るな!

この展開も好き~。
三角絞めでつかまえて-誘拐シーンも最高!


あまり関係ありませんが、なんとなく「Cool Guys Don't Look At Explosions」を貼っておきますね↓




一応、適当に話を書いておくと、テロリストの野望はくじいたものの、奧さんが妊娠するわ、序盤から部下がナレーションで“死”を臭わしまくるわと、死亡フラグがビンビンすぎて股間が痛いくらいだったローグ少佐が、案の定、仲間を助けるために手榴弾の上に覆い被さって爆死。その後は、長めの葬式描写があって、適当に要約すると「オレたちの勇気ある戦いはこれからも続くぜ!ヽ(`Д´)ノ」ってムードのナレーションが流れたりして、終わってました。

まぁ、気になる…というか、正直、乗れないところもあったりしまして。まず、意外と個々の隊員がクローズアップされなかった点。主人公のローグ少佐と部下のデイブと狙撃手と尋問が得意な人、目を撃たれたマイキーあたりは分かったけど、他が区別付かなくて…。ある意味、それが“リアル”なのかもしれませんが、「エイジェイはムエタイの使い手として紹介されてたので、肉弾戦の見せ場があるのだろう (´∀`) タノシミ」なんて、すっかり“だろう鑑賞”をしていた僕的には、そんな要素が1ミリもなかったらやっぱりガッカリしちゃうじゃないですか…。もうね、蹴りを出さないのならムエタイ設定とか出さないで!ヽ(TДT)ノ マギラワシイ!


僕はエイジェイがこんな感じで活躍すると信じてたんですが…(ちなみに画像は米兵を蹴り殺す範馬勇次郎)。
三角絞めでつかまえて-敵を蹴殺!


それと、米軍のプロパガンダ映画だから仕方ないと思いますが、“リアル”を謳い文句にするのなら、機銃掃射を受けた相手がミンチになったりとか、ゴアな損壊描写にも拘ってほしかったナー (・ε・) まぁ、米兵が「ランボー 最後の戦場」ライクに無惨な死体の山を築きまくったら確実にネガティブなイメージになるから無理なんですけど、ごめんなさい、そういう点では少し物足りなかったです。


「ランボー 最後の戦場」のゴアなクライマックス。このくらいやってほしかった…ってのは無理ですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ




あと、僕的にラストの展開は厳しかったです。「キャプテン・アメリカ」でも似たシーンがありましたけど(あっちはテストでしたが)、“男らしい死に様トップ5”があったら間違いなく食い込むだろう“手榴弾覆い被さり自己犠牲アコガレ”自体は大好物ですよ(マイケル・モンスーアという隊員の実話がベースだそうな)。ただ、映画の最初から散々“死”を臭わされまくってるから、いくら涙腺がユルユルな僕でも、さすがに冷めた目で見ちゃったんですよね…。最後の葬式やナレーションも「エモすぎ+長い=ウザイ」って感じで、あの終盤のくだりでせっかく温まってた心が一気に萎えちゃいました。あそこら辺がスパッと終わってれば、「このアメリカ軍、スゴいな!ヘ(゚∀゚*)ノ」(「この空の花 長岡花火物語」の高嶋政宏さん風に )くらいのテンションだったかもしれませんが、変に長いからすっかり冷静になっちゃって「なに都合の良いこと言ってんの?(゚Д゚) ハァ?」感がしてきちゃった次第。


「キャプテン・アメリカ」にもあった手榴弾覆い被さりシーン自体は好みなんですが…。ちなみに実際に実験してみた番組もあったり。
三角絞めでつかまえて-覆い被され!


ということで、最後は「う~ん」って感じだったけど、アクションは臨場感があって好きでしたヨ (・∀・) 特に序盤のCIAの女性職員を救うくだりはもう一度観たいほどで、作品全体を振り返っても、あそこが一番盛り上がってた気がします。スコット・ワウ監督&マイク・マッコイ監督は、アクションの見せ方自体は上手いと思ったので、次回作にも期待したいですな。万人にはオススメできないけど、アクション映画が好きな人はチェックしても良いんじゃないかしらん。

宇多丸師匠のタメになる批評TBSアナウンサー安東弘樹さんの愉快な感想がアップされてるので、ぜひ聴いて!




文庫本。それなりに面白そう。



サントラ。



チャーリー・シーンとマイケル・ビーンのSEALs映画。横須賀では確か「ライオンハート」と同時上映だったような?



そして、サントラ。内容は全然覚えてないんですが、確か最後は泳いでた気がします…。



流行ってるらしいゲーム。「レスラー」でラムが知らなくてガキにバカにされてたので、このシリーズに良い印象はないです。



ハードそうなドキュメンタリー。「step1:タフネス」ってタイトルだけで吐きそう。



元シールズ隊員が書いた回顧録。ブラッドリー・クーパー主演で映画化されるみたいですな。



これも元シールズ隊員が書いた回顧録。大変だったみたいですな…。



元隊員が協力した一冊。ミリタリーファン愛蔵の書だとか。