ライオンハート(ネタバレ)
ライオンハート
原題:Lionheart
1990/アメリカ 上映時間105分
監督・脚本:シェルドン・レティック
脚本・原案:ジャン・クロード・ヴァン・ダム
製作:アッシュ・R・シャー、エリック・カーソン
製作総指揮:スンディップ・R・シャー
撮影:ロバート・ニュー
美術:グレゴリー・ピッカレル
音楽:ジョン・スコット
編集:マーク・コンテ
出演:ジャン・クロード・ヴァン・ダム、ハリソン・ページ、デボラ・レナード、リサ・ペリカン、アシュレイ・ジョンソン 、ブライアン・トンプソン、ミシェル・クイシ、ビリー・ブランクス
(あらすじ)
アフリカのフランス外国人部隊に所属するリヨン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は、麻薬売買に絡むトラブルに巻き込まれ瀕死の重傷を負った弟を助けるために部隊を脱走しニューヨークへやって来る。そこでは黒人の胴元ジョシュアと秘密の格闘技戦を仕切る元締めのシンシアの元に身をおき、ロサンゼルス行きの旅費を賞金で稼ぐためにリヨンは、屈強な男たちと死闘を繰り返した。しかし、ロスに着くと弟はすでに死亡、弟の妻ヘレンはリヨンの援助を拒否した。ヘレンと姪のために最後の大勝負に出たリヨンは東洋チャンピオンのアッティラと闘い、苦戦の末に勝利をおさめるのだった。(以上、goo映画より)
予告編はこんな感じ↓
100点
※今回の記事は、かなり面倒くさい自分語りが長々と書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
一応、大晦日には「自分が好きな旧作映画の感想をアップする」のがなんとなく恒例になってまして。今年はスゲー迷ったんですけど、とりあえず僕の心の1本であるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「ライオンハート」について書いておこうと思います。
このBGMを聴きながら読んでいただけると幸いです↓
とりあえず劇場で3回観てるんですが、最初に観た時は「おっ、やっぱりヴァン・ダムはやるな! (・∀・)」と。日曜洋画劇場で「サイボーグ」を観てからすっかり彼のファンになっていた僕は、ヴァン・ダム映画は公開当日に劇場で観るようになってまして。少し前に映画館で観た「ブルージーン・コップ」の時はあんまりな内容に激怒したけど、今回の「ライオンハート」は大好きな「サイボーグ」や「キックボクサー」よりも超イイ感じ。「ブラッドスポーツ」的な異種格闘アクションが大好物だったのはもちろんのこと、「フランス外人部隊から追っ手が迫るサスペンス要素」や「死んだ弟の娘と触れ合うハートウォーミング要素」などが取り入れられて、ストーリー的な厚みも増していて、普通に「( ;∀;)イイエイガダナー」って思ってたんですね。
若いころのビリー・ブランクスがチョイ役で出てる…ってのは、どうでも良いですな。
ただ、より強い思い入れを持つようになったのは、2回目を観た時。当時、僕は相当なアホだったので、ウチにお金がないにも関わらず、偏差値の低い私立高校に進学しちゃったことで、母親はジャック・ハンマーのトレーニング並みにハードに働くことになり、結局、体を壊してしまったんですね。ところが、僕は僕で大嫌いな父親のところに毎月養育費を受け取りに行って、それを母親に渡すと「お金が足りてない!ヽ川`Д´)ノ」とか言われたりするのがマジで苦痛だったし、そもそも父親と結婚したことも憎んでいたので、母親を全然思いやらなくて…。で、ある日、実家に帰ってきた長姉にこっぴどく説教をされたんです。
よく漫画やドラマで「泣きながら家を飛び出す」というのがありますけど、その時も本当にそんな感じで。もし今、同じように長姉に罵られたら暴力を駆使して丁寧に殺害すると思うんですけど、当時は「姉に怒られる→泣く」程度の対応しかできず、目の前から逃げることしかできなくて。ちょうど、初めて女の子に告白してこっぴどくフラレてたのも重なって、自分は最低な人間であり、生きる価値がないんじゃないかと。友達がいないワケじゃなかったけど、こんなことを相談できる人はいなかったし、とりあえず高校がある横須賀に行ってボーッと歩いてたら、「ライオンハート」が上映されている映画館の前に来ていたんですよ(確か「ネイビー・シールズ」と2本立てだった気がする)。
「あ、そういえば良い映画だったから、もう一回観ようかな…」と思って観たら、これが恐ろしく感動的で! 別に主人公と自分が重なる部分なんて1ミリもないんですけどね、「弟の家族のため」という自分とはあまり関係ない人たちのために体を張って必死に戦う主人公リヨンの姿が胸に響く…とにかく胸に響きまくったんですYO!ヽ(TДT)ノ
今思えば、間違いなく心が弱っていたからなんですけど、とにかく泣けて泣けて仕方がなくて…。人生で初めて、プロレス会場にいる時のように、映画の中の主人公を声を出して応援してました(凄まじく迷惑な行為)。一度観ているにも関わらず、「外人部隊の追っ手がリヨンを見逃してくれる→リヨンとみんなが抱き合う」ラストシーンでは、ウワンウワンと眼球を溶かしながら泣いてしまって、映画が終わった後も嗚咽が止まらなくて、劇場の係の人に「お客さん、大丈夫ですか?」と声をかけられて「すびばせん、すびばせん!ヽ(TДT)ノ」と謝りましてね…。
大量の涙と涎を垂れ流しながら観た、最後のファイトシーン↓
で、劇場を出ると、「ああやって人のために頑張ってる人もいるんだし(架空の話だけど)、僕もこんなことで落ち込んでいられませんな!ヘ(゚∀゚*)ノ」と何故か急激に元気になってまして。…ううむ、こうやってあらためて文章にしてみると、僕自身も理屈がまったく分からないんですが、とにかく気力が湧いてきたんです。当時はあまりお金がなかったから、もう1回しか劇場に行けなかったけど、その時からこの「ライオンハート」は僕にとって特別な作品になったんですね。
正直なところ、今の視点で見直すと、微妙に感じないことはないです。アクション描写は牧歌的な感じだし(格闘演出は「キックボクサー」のトンポー役でお馴染みのミシェル・クイシ)、展開も非常に安直というか、普通の人が観たらそんなに高得点を付ける映画じゃないことくらい、僕だって分かってるんだから!ヽ(`Д´)ノウワァァァン ただ、あの時、どうしようもなかった僕の心を「ライオンハート」という作品が救ってくれたことは確かであって、だからこそ「その男 ヴァン・ダム」の“シーンX”で、ヴァン・ダムが「この世で何を成し遂げた?」「何も!」「何ひとつ!」と涙ながらに語った時、僕は彼に伝えたかった。そんなことないよと。アナタの映画に助けられた人間だって、ここにいるんだよと。
「その男 ヴァン・ダム」での独白シーン。泣かないで!ヽ(TДT)ノ
って、ダラダラとどうでも良いことを書いちゃいましたな…。今まで誰にも話したことがなかったんですけど、ちょっと思い出しながら書いてみたら、僕がヴァン・ダムを大好きになった理由があまりに非論理的で、我ながらビックリしたり…。まぁ、「マトリックス」が公開された時に一番思ったんですけど、今の時代、アクション専門の俳優じゃなくても、それなりにトレーニングしてパシパシ手を動かせば結構カッコ良く見えちゃうワケでさ。年をとって、前ほど身体も動かなくなり、前以上にスタントマンを頼る姿を観ちゃうとスゲー寂しいし、スコット・アドキンスなどの超絶身体能力野郎が次々と現れている昨今、そりゃあ需要も少ないだろうなとは思う。今月リリースされた「アサシン・ゲーム」もそんなに面白くなかったしさ、「もう主演作は劇場公開されないのかしら… (´・ω・`)」と思うと、胸が痛くて仕方ない。
でもね、今年は「カンフーパンダ2」というメジャー作品で声優も務めたし、来年は全世界待望の「エクスペンダブルズ2」や「ユニバーサル・ソルジャー」の4作目が公開される→「もう一度、“ヴァン・ダムの波”が来るかもしれない!? ∑(゚Д゚)」ということで、2012年は僕も頑張って応援しますYO!ヽ(`Д´)ノ(なにこのオチ)
来年の“ベスト1”が予約されている「エクスペンダブルズ2」の動画を貼っておきますね↓
おしまい (´∀`)
シェルドン・レティック監督×ヴァン・ダム主演作。そんなには悪くない。
ザ・ディフェンダー [DVD]
シェルドン・レティック監督×マーク・ダカスコス主演のカポエイラ映画。結構好き。DVD出せ!ヽ(`Д´)ノ
オンリー・ザ・ストロング [VHS]
シェルドン・レティック監督×ドルフ・ラングレン主演作。つまらなかったけど、嫌いじゃないような。
ラストパトロール [DVD]
いろいろ思うところはあるけど、ヴァン・ダムファン的には涙なしでは観られない映画。
その男 ヴァン・ダム [DVD]
原題:Lionheart
1990/アメリカ 上映時間105分
監督・脚本:シェルドン・レティック
脚本・原案:ジャン・クロード・ヴァン・ダム
製作:アッシュ・R・シャー、エリック・カーソン
製作総指揮:スンディップ・R・シャー
撮影:ロバート・ニュー
美術:グレゴリー・ピッカレル
音楽:ジョン・スコット
編集:マーク・コンテ
出演:ジャン・クロード・ヴァン・ダム、ハリソン・ページ、デボラ・レナード、リサ・ペリカン、アシュレイ・ジョンソン 、ブライアン・トンプソン、ミシェル・クイシ、ビリー・ブランクス
(あらすじ)
アフリカのフランス外国人部隊に所属するリヨン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は、麻薬売買に絡むトラブルに巻き込まれ瀕死の重傷を負った弟を助けるために部隊を脱走しニューヨークへやって来る。そこでは黒人の胴元ジョシュアと秘密の格闘技戦を仕切る元締めのシンシアの元に身をおき、ロサンゼルス行きの旅費を賞金で稼ぐためにリヨンは、屈強な男たちと死闘を繰り返した。しかし、ロスに着くと弟はすでに死亡、弟の妻ヘレンはリヨンの援助を拒否した。ヘレンと姪のために最後の大勝負に出たリヨンは東洋チャンピオンのアッティラと闘い、苦戦の末に勝利をおさめるのだった。(以上、goo映画より)
予告編はこんな感じ↓
100点
※今回の記事は、かなり面倒くさい自分語りが長々と書かれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
一応、大晦日には「自分が好きな旧作映画の感想をアップする」のがなんとなく恒例になってまして。今年はスゲー迷ったんですけど、とりあえず僕の心の1本であるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作「ライオンハート」について書いておこうと思います。
このBGMを聴きながら読んでいただけると幸いです↓
とりあえず劇場で3回観てるんですが、最初に観た時は「おっ、やっぱりヴァン・ダムはやるな! (・∀・)」と。日曜洋画劇場で「サイボーグ」を観てからすっかり彼のファンになっていた僕は、ヴァン・ダム映画は公開当日に劇場で観るようになってまして。少し前に映画館で観た「ブルージーン・コップ」の時はあんまりな内容に激怒したけど、今回の「ライオンハート」は大好きな「サイボーグ」や「キックボクサー」よりも超イイ感じ。「ブラッドスポーツ」的な異種格闘アクションが大好物だったのはもちろんのこと、「フランス外人部隊から追っ手が迫るサスペンス要素」や「死んだ弟の娘と触れ合うハートウォーミング要素」などが取り入れられて、ストーリー的な厚みも増していて、普通に「( ;∀;)イイエイガダナー」って思ってたんですね。
若いころのビリー・ブランクスがチョイ役で出てる…ってのは、どうでも良いですな。
ただ、より強い思い入れを持つようになったのは、2回目を観た時。当時、僕は相当なアホだったので、ウチにお金がないにも関わらず、偏差値の低い私立高校に進学しちゃったことで、母親はジャック・ハンマーのトレーニング並みにハードに働くことになり、結局、体を壊してしまったんですね。ところが、僕は僕で大嫌いな父親のところに毎月養育費を受け取りに行って、それを母親に渡すと「お金が足りてない!ヽ川`Д´)ノ」とか言われたりするのがマジで苦痛だったし、そもそも父親と結婚したことも憎んでいたので、母親を全然思いやらなくて…。で、ある日、実家に帰ってきた長姉にこっぴどく説教をされたんです。
よく漫画やドラマで「泣きながら家を飛び出す」というのがありますけど、その時も本当にそんな感じで。もし今、同じように長姉に罵られたら暴力を駆使して丁寧に殺害すると思うんですけど、当時は「姉に怒られる→泣く」程度の対応しかできず、目の前から逃げることしかできなくて。ちょうど、初めて女の子に告白してこっぴどくフラレてたのも重なって、自分は最低な人間であり、生きる価値がないんじゃないかと。友達がいないワケじゃなかったけど、こんなことを相談できる人はいなかったし、とりあえず高校がある横須賀に行ってボーッと歩いてたら、「ライオンハート」が上映されている映画館の前に来ていたんですよ(確か「ネイビー・シールズ」と2本立てだった気がする)。
「あ、そういえば良い映画だったから、もう一回観ようかな…」と思って観たら、これが恐ろしく感動的で! 別に主人公と自分が重なる部分なんて1ミリもないんですけどね、「弟の家族のため」という自分とはあまり関係ない人たちのために体を張って必死に戦う主人公リヨンの姿が胸に響く…とにかく胸に響きまくったんですYO!ヽ(TДT)ノ
今思えば、間違いなく心が弱っていたからなんですけど、とにかく泣けて泣けて仕方がなくて…。人生で初めて、プロレス会場にいる時のように、映画の中の主人公を声を出して応援してました(凄まじく迷惑な行為)。一度観ているにも関わらず、「外人部隊の追っ手がリヨンを見逃してくれる→リヨンとみんなが抱き合う」ラストシーンでは、ウワンウワンと眼球を溶かしながら泣いてしまって、映画が終わった後も嗚咽が止まらなくて、劇場の係の人に「お客さん、大丈夫ですか?」と声をかけられて「すびばせん、すびばせん!ヽ(TДT)ノ」と謝りましてね…。
大量の涙と涎を垂れ流しながら観た、最後のファイトシーン↓
で、劇場を出ると、「ああやって人のために頑張ってる人もいるんだし(架空の話だけど)、僕もこんなことで落ち込んでいられませんな!ヘ(゚∀゚*)ノ」と何故か急激に元気になってまして。…ううむ、こうやってあらためて文章にしてみると、僕自身も理屈がまったく分からないんですが、とにかく気力が湧いてきたんです。当時はあまりお金がなかったから、もう1回しか劇場に行けなかったけど、その時からこの「ライオンハート」は僕にとって特別な作品になったんですね。
正直なところ、今の視点で見直すと、微妙に感じないことはないです。アクション描写は牧歌的な感じだし(格闘演出は「キックボクサー」のトンポー役でお馴染みのミシェル・クイシ)、展開も非常に安直というか、普通の人が観たらそんなに高得点を付ける映画じゃないことくらい、僕だって分かってるんだから!ヽ(`Д´)ノウワァァァン ただ、あの時、どうしようもなかった僕の心を「ライオンハート」という作品が救ってくれたことは確かであって、だからこそ「その男 ヴァン・ダム」の“シーンX”で、ヴァン・ダムが「この世で何を成し遂げた?」「何も!」「何ひとつ!」と涙ながらに語った時、僕は彼に伝えたかった。そんなことないよと。アナタの映画に助けられた人間だって、ここにいるんだよと。
「その男 ヴァン・ダム」での独白シーン。泣かないで!ヽ(TДT)ノ
って、ダラダラとどうでも良いことを書いちゃいましたな…。今まで誰にも話したことがなかったんですけど、ちょっと思い出しながら書いてみたら、僕がヴァン・ダムを大好きになった理由があまりに非論理的で、我ながらビックリしたり…。まぁ、「マトリックス」が公開された時に一番思ったんですけど、今の時代、アクション専門の俳優じゃなくても、それなりにトレーニングしてパシパシ手を動かせば結構カッコ良く見えちゃうワケでさ。年をとって、前ほど身体も動かなくなり、前以上にスタントマンを頼る姿を観ちゃうとスゲー寂しいし、スコット・アドキンスなどの超絶身体能力野郎が次々と現れている昨今、そりゃあ需要も少ないだろうなとは思う。今月リリースされた「アサシン・ゲーム」もそんなに面白くなかったしさ、「もう主演作は劇場公開されないのかしら… (´・ω・`)」と思うと、胸が痛くて仕方ない。
でもね、今年は「カンフーパンダ2」というメジャー作品で声優も務めたし、来年は全世界待望の「エクスペンダブルズ2」や「ユニバーサル・ソルジャー」の4作目が公開される→「もう一度、“ヴァン・ダムの波”が来るかもしれない!? ∑(゚Д゚)」ということで、2012年は僕も頑張って応援しますYO!ヽ(`Д´)ノ(なにこのオチ)
来年の“ベスト1”が予約されている「エクスペンダブルズ2」の動画を貼っておきますね↓
おしまい (´∀`)
シェルドン・レティック監督×ヴァン・ダム主演作。そんなには悪くない。
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シェルドン・レティック監督×マーク・ダカスコス主演のカポエイラ映画。結構好き。DVD出せ!ヽ(`Д´)ノ
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シェルドン・レティック監督×ドルフ・ラングレン主演作。つまらなかったけど、嫌いじゃないような。
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いろいろ思うところはあるけど、ヴァン・ダムファン的には涙なしでは観られない映画。
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