外道坊（ネタバレ）

外道坊


外道坊① [DVD]

2011／日本　上映時間78分
監督：辻裕之
原作：平松伸二
脚本：本多幹祐
出演：小沢仁志、山口祥行、来栖あつこ、Koji、木村栄、森永健司、野口正弘、藤原喜明、松田優、本宮泰風
（あらすじ）
旅全国を旅する托鉢僧でありながら、仏の教えから外れた道をゆく者、それが外道坊（小沢仁志）である。その眼が捉えるのは世にはびこる悪の宿命ーーー。若頭補佐として組の為に精を出す真柴（山口祥行）。しかし、周りは組長をはじめ、金に目が眩む人間ばかりで、仁義も何も無く、不満の日々を送っていた。そんなある日、真柴は道で托鉢をする僧と出会う。その僧が言う、「気をつけろ。邪悪なものがお前を呑み込もうとしている」と。その時、真柴の運命が動き始める！（以上、amazonより）

予告編はこんな感じ↓




70点


「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」を借りようとレンタル屋に行ったら残念なことに貸し出し中だったので、適当にうろついてたら発見。「あの小沢仁志さんが『外道坊』を!? Σ(ﾟдﾟ;)」とビックリしつつ、借りてきました。意外と面白かったです。

「外道坊」について簡単に書くと、平松伸二先生の漫画作品であり、その内容は“スピリチュアルな「ブラック・エンジェルズ」”って感じ。「法律では裁けない悪党に近づいて、そいつの前世のウンチクを語ってから殺す」という一風変わった仕置き人なんですね。殺害方法は錫杖に仕込んだ刀がメインで、たまに刃を仕込んだ網代笠を使ったり、数珠で絞め殺したり、素手で首を折ったりしてました。相手の運命を読む特殊能力があるだけに「外道坊が被害者にもっと分かりやすいアドバイスをしてあげれば助かったのに…(´・ω・`)」と思うこともしばしばでしたが、事件解決時に「魁!!男塾」の民明書房を思わせる解説コラムが入るのは嫌いじゃなかったです。


こんな感じで、悪党の前世にまつわる解説コラムが入ってました。



で、今回の実写版ですよ。正直、そんなに期待してなかったんですけど、予想以上に頑張ってましたね～。最初の13分で原作の「刑法第39条」を簡略化しつつ外道坊というキャラクターの紹介を終わらせて。残りの時間で逆に「足抜け」をじっくり膨らませて描くという構成は原作を上手に組み直している印象を受けました。低予算ということで、画面に安いムードが充満しているのは確かなんですけど、「網代笠カッターで首が飛ぶ」というゴア描写をしっかり再現した姿勢には好感が持てましたよ（チープではありますが）。


原作の外道坊と比較すると、実写の方が“外道感”が増している気がします…。


前世のウンチクのイラストもちゃんと再現。うれしいネ (・∀・)


網代笠から刃が！　この後、生首が２つほど景気よく飛びます。



お話的には、ヤクザの真柴は利用された挙げ句に殺されちゃって、外道坊がヤクザを皆殺しに。その現場に急行した正木刑事（Koji）が外道坊の逮捕を誓うという８月にリリースされる続編に続く感がアリアリな感じで終わってました（エピソード的には「目撃者」に繋がるのかな？）。　僕的には小沢仁志さんはもちろんのこと、真柴を演じた山口祥行さんが好きなのもあって、かなり楽しかったです。某風俗店のCMが収録されているほど雄度の高い作品なので、万人にはオススメできませんが、優しい気持ちで観られるなら借りても良いかもしれませんな。




原作。最終的には「マーダーライセンス牙」とのクロスオーバー作品になりマス。

外道坊 1巻 (ニチブンコミックス)


８月にリリースされる続編。結構期待してたり。

外道坊2 [DVD]


平松伸二原作のＶシネマ。期待できなさそうだけど、観ておこうかなぁ…。

ブラック・エンジェルズ [DVD]


予告編が収録されてて気になっちゃった作品。今度、借りようかしら…。

この男たち、凶暴にて。　第一幕 [DVD]