デス・レース2(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

デス・レース2(ネタバレ)

デス・レース2

三角絞めでつかまえて-デス・レース2
デス・レース2 [DVD]

原題:DEATH RACE 2
2010/アメリカ 上映時間100分
監督:ロエル・レイネ
製作:ポール・W・S・アンダーソン
製作総指揮:ポーラ・ワグナー
出演:ルーク・ゴス、ヴィング・レイムス、ショーン・ビーン、ダニー・トレホ、ローレン・コーハン、タニット・フェニックス、フレデリック・コーラー、ロビン・ショウ
(あらすじ)
近未来のアメリカ。経済が破綻し始め、巷には凶悪な犯罪が後を絶たない。増加する犯罪者たちを収容するため、民間が営利目的で運営する刑務所が次々と造られていた。なかでも極悪犯たちが集まる刑務所ターミナル・アイランドでは、囚人たちに罰則なしの格闘をさせ、その模様をテレビ放映することで収益を上げていたが、冷酷で野心家のテレビタレント、セプテンバー・ジョーンズ(ローレン・コーハン)は、より進化させた究極のリアリティー番組の制作を発案。刑務所をレース場に仕立て上げ、自由と引き換えにマシンガンを搭載した改造車で囚人たちを競わせる【デス・レース】を始めるー。(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




65点


先々週、「デスレース2000」のリメイク「デス・レース」を観たということで、借りてきました。まぁ、「デス・レース」のようなB級アクション映画の続編となると予算が減ってしまうせいか、主役の俳優が代わったり、画面も安っぽくなったりと、どうしてもスケールダウンしちゃうのが世の常じゃないですか。しかも、この「デス・レース2」はアメリカ本国でもDVDスルー作品ということでしてね…。そうなると、そんなに期待値は上げられませんわな。

な~んて思ってたら、主演はあのルーク・ゴス イギリスのバンド・ブロスの1人として日本でも大人気だったそうですが、1992年のバンド解散後は俳優として活動開始。なぜか「ブレイド2」「シルバーホーク」「沈黙の傭兵」「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」「TEKKEN -鉄拳-」など、ボンクラ男子が好きそうな映画にそこそこ出演してて、なかなか悪くないアクションを披露する男だったりしましてね。さらに「映画秘宝 2011年 03月号」のインタビューでもこの映画について「アクションや友情、セクシーな女の子……。すべての要素が揃ってる」なんて頼もしく語ってたので、ちょっと期待値が上昇しちゃったりして…。って、前置きが長くなっちゃいましたが、映画の感想を書くと、そこそこ面白かったです (・∀・)


ちなみにブロスはこんな感じの人たち↓ 人気あったんですね~。




監督は微妙な面白さの「ネバー・サレンダー 肉弾突撃」を撮ったロエル・レイネということでね、全体的には大味というか。なんて言うんだろう、例えば、いくらルール無用のデスバトルだとしても(この設定自体は大好物!)、武器として火炎放射器を出しちゃうのはどう考えてもヤリすぎだと思うんですよね(せいぜいチェーンソー止まりだと思う)。大体、それが面白さを増しているかと言ったら、そうでもなかったと思うし…(火炎照射器vs火炎放射器のビジュアルは愉快だけど、アクション的な工夫は皆無)。一応、僕好みの格闘アクション要素も満載ではあったりするんですけど、カット割りでごまかしてるだけで、よく観るとやってることは結構マイルドというか、絶賛できるポイントはないかなぁと。

ただ、映画全編にケレン味と勢いだけは満ちていて、それがあまりにバカバカしいからグッとくる点も多かったりしまして。序盤の警察とのチェイスでの意味のない大爆発は良かったし、レースに参加するキャラクターたちをいちいち大げさに紹介するくだりとか笑えたし。デス・レースのシーン自体も思った以上にショボくない…というか、DVDスルー作品として考えると結構派手だったりしたので、それなりには楽しめたんですよね。


ルーク・ゴス、カッコイイ! 主人公以外の“すぐ死ぬような雑魚キャラ”もこんな感じでイチイチ紹介されます。
三角絞めでつかまえて-主役!


お話的には「デス・レース」の冒頭でアッサリ死んだフランケンシュタインの誕生譚(要は「エピソード0」)。銀行強盗でヘタを打って刑務所に収監されたカール・ルーカス(ルーク・ゴス)は、あーだこーだあった挙句、デス・レースで活躍するものの、悪女セプテンバーの陰謀によって大やけどを負いまして。書類上は死んだことにして(ショーン・ビーンが演じるマフィアの刺客から逃れるため)、焼けただれた顔を覆面で隠してフランケンシュタインとして復活。そのまま終わるのかと思いきや、レース場ですっかり油断していたセプテンバーをひき殺して終了って感じ。

その他、14K(ロビン・ショウ)が“レース中に命を救ってくれたお礼”として、ルーカスの命を狙ってたマフィアを手下を使って殺したり、セプテンバーの指示で車に細工をした男はリスト(フレデリック・コーラー)が殺したりと(なぜ温厚そうなリストが刑務所にいるかが想像できるシーン)、社長(ヴィング・レイムス)以外の悪人はキッチリ死にましてね。やや強引な感じがしましたけど、そこそこ気持ち良い感じで話を畳んでました。

役者さんたちは全体的に良い感じで。主役のルーク・ゴスはもちろんのこと、主人公の味方になるゴールドバーグ役のダニー・トレホも相変わらず良い味を出してたし、ショーン・ビーンの愛人がオッパイを出してくれているのもありがたかったですな~。前作にも出てたリスト役のフレデリック・コーラーや、14K役のロビン・ショウが出ていたのもうれしかったし、「新しい所長」としてこれまた前作のラスボスだったヘネシー(ジョーン・アレン)の資料が出てきたのは気が利いてて良かったです。

でも、一番良かったのは、セプテンバー・ジョーンズを演じたローレン・コーハン! 最後、彼女がひき殺された時、“セプテンバーのせいでクビになった前の所長”が酒場で「今日はオレのおごりだ!ヽ(`Д´)ノ」みたいな台詞を言うシーンが実に爽快なんですが、それも彼女が“本当にムカつく女”だったからこそ。前作の冷血な女所長並みに非常に憎らしいキャラクターを好演してましたね~。セミヌード姿も素敵でした。


視聴率のために囚人の人権を無視しまくる女。イヤミな感じがたまらないッス… (;´Д`)ハァハァ
三角絞めでつかまえて-イヤな女


正直、ストーリーはかなり適当だし、前作よりもスケールは小さいし、「デス・レースはどうやって始まったか?」を描いてるからなかなかレース・シーンにならなかったりと、不満は結構あるんですけど、頑張ってる感も伝わってくるので、なんとなく許せちゃう作品でした。B級アクション映画が好きな人なら、期待値を上げなければ普通に楽しめると思いますよ~。




ロエル・レイネ監督作。そんなにつまらないワケではないんですが…。僕の感想はこんな感じ
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ネバー・サレンダー 肉弾突撃 [DVD]


前作…なんだけど、時系列的にはこっちが後だったり。
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デス・レース 【VALUE PRICE 1800円】 [DVD]


オリジナル。「デス・レース2」はこの映画の前日譚とも言えなくないとか。
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名作。ルーク・ゴスのヌアダ王子役がカッコイイ!
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