狼たちの処刑台(ネタバレ)
狼たちの処刑台

狼たちの処刑台 [DVD]
原題:HARRY BROWN
2009/イギリス 上映時間103分
監督:ダニエル・バーバー
脚本:ゲイリー・ヤング
出演:マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー、リーアム・カニンガム、イアン・グレン、デヴィッド・ブラッドリー、ジャック・オコンネル、リー・オークス、ジョセフ・ギルガン、ショーン・ハリス、ジェイミー・ダウニー
(あらすじ)
ハリー・ブラウン(マイケル・ケイン)は荒れた公共団地に一人で暮らしていた。入院中の妻を見舞い、最後の親友レナード(デヴィッド・ブラッドリー)とパブでチェスをする静かな毎日。しかし彼の周辺はドラッグの売人やギャング団の抗争が相次ぐ地区。ある日危篤の知らせを受けたハリーは妻の最後を看取れず、さらにギャング団に嫌がらせを受けていたレナードを惨殺されてしまう…。(以上、amazon
より)
予告編はこんな感じ↓
84点
「映画秘宝 2011年 04月号」
で、シネマトグラファーの須賀隆さんが高評価をしていたので、気になって借りてきました。超面白かったです! で、感想を書くワケですが、最近、映画の感想がやたら長くなる傾向があり、睡眠時間が非常に足りなくなっている危機的状況なので、画像をあまり貼らず、短めに書きますね。
映画秘宝
の紹介記事では、「狼よさらば」
や「グラン・トリノ」
が引き合いに出されていましたが、僕的にも確かに「狼よさらば」
だなぁと(ただ、「老人が主役」という点が一緒なだけで、「グラン・トリノ」
とは違うような)。自警行為を始めるキッカケ(強盗に襲われて、つい反撃してしまう。しかも同じ水辺で!)とか、車を襲う無法者を窓から傍観するシーンとか、ところどころ意識しているような描写があったような気がしないでもないというか…(自信なさげに)。最後、主人公が死なずにさらなる活躍を暗示して終わるのも似てると思いました(「狼たちの処刑台」
の場合は「不良たちの溜まり場であり、映画冒頭では通るのを避けていた暗いトンネルの“闇の中”に入る」という、非常に暗い先行きを感じさせる終わり方)。
僕が気に入ったのは、ハリーが暴力に手を染めるキッカケを作るために、要因とその描写を丁寧に積み重ねているところ。駄作として名高い「パニッシャー」
が大好物の僕的には、なるべく早めに復讐に目覚めてもらって、さっさと悪党を殺しまくってほしいワケですが、この「狼たちの処刑台」
は渋めのリアル路線なので、即「復讐だ!」なんて自警行為を開始しないんです。愛妻が死に、親友がクソガキどものせいで無残な死を遂げて、さらにその犯人が捕まらないと聞いて激怒しても、基本的には常識人だから、いきなりドクロマークが描かれたプロテクターを装着
したりはしないワケです。
イライラがつのってパブで普段よりも多く酒を飲み、酔っ払った夜。ハリーは川辺で強盗に遭うんですよね。たぶん、普段ならおとなしくお金を出していたハズなんですよ。でも、酒が入っていた&怒っていたため、サラッと元軍人の技術が作動して(元海兵隊員で勲章をもらっていた)、相手がアッサリ死亡するという…。このシーン、かなり渋い&説得力があって感動しちゃいましたね(全然違うけど、「餓狼伝」
で丹波文七が格闘の世界にのめりこむキッカケになったヤクザとの死闘を思い出したり)。
そこからは一気に暴力装置と化すんですが、とにかくカッコ良くてねぇ…(しみじみ)。ハリーは老人だから、逃げた奴を追って走ったりすると心臓が大変なことになるという弱点はあるけど、“確かな射撃の技術”と“「愛する人もいないし、どうせもうすぐ死ぬんだ」的な投げやり感”という武器もあるワケで。次々とクズどもを抹殺する姿、最高としか言いようがなかったです。相手のクズどももちゃんとイヤな奴として描かれているから、死ぬと実にスカッとするしネ (・∀・) 不良少年たちがより大きな悪に搾取&抑圧されている描写があるのも良かったです。
まぁ、ちょっと文句もあって。最後、パブのバーテンダー(リーアム・カニンガム)が黒幕だったりするんですけど、「その街でずっと暮らしてるんだから、ハリーもそんくらいは気付けよ」と(レナードが忠告するという伏線はありましたが…)。あと、女刑事(エミリー・モーティマー)は僕好みで非常に良かったんですけど、ちょっと勘が鋭すぎだと思ったりもしました(仕方ないけど)。というか、この手の映画ではお約束なので仕方ないですけど、警察が無能すぎて少しイラッとしたり…。
ただ、それ以外は十分面白い作品でしたよ。暴動シーンとか、派手な場面も結構あるしね。マイケル・ケインって、最近は「ダークナイト」
の“執事っぽい印象”しかありませんでしたけど、死にかけているヤク中の売人(演じたショーン・ハリス、最高!)に体験談を話すシーンとか、凄みがあってマジで渋かったです。自警団映画が好きな人や老人萌えの人は間違いなく観た方が良いと思いますぞ。
若かりしころのマイケル・ケイン主演作。主人公の「ハリー」という名前はこのシリーズから採ったんでしょうな。

国際諜報局 プレミアム・エディション [DVD]
これを観ればチャールズ・ブロンソンがなぜ素敵なのかよく分かる自警団映画の傑作。

狼よさらば [DVD]
ケビン・ベーコン主演の自警団映画。アクションシーンが良し!

狼の死刑宣告 [DVD]
クリント・イーストウッド監督作。永遠に残る名作であり、自警団モノの最終形ですな…。

グラン・トリノ [DVD]

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原題:HARRY BROWN
2009/イギリス 上映時間103分
監督:ダニエル・バーバー
脚本:ゲイリー・ヤング
出演:マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー、リーアム・カニンガム、イアン・グレン、デヴィッド・ブラッドリー、ジャック・オコンネル、リー・オークス、ジョセフ・ギルガン、ショーン・ハリス、ジェイミー・ダウニー
(あらすじ)
ハリー・ブラウン(マイケル・ケイン)は荒れた公共団地に一人で暮らしていた。入院中の妻を見舞い、最後の親友レナード(デヴィッド・ブラッドリー)とパブでチェスをする静かな毎日。しかし彼の周辺はドラッグの売人やギャング団の抗争が相次ぐ地区。ある日危篤の知らせを受けたハリーは妻の最後を看取れず、さらにギャング団に嫌がらせを受けていたレナードを惨殺されてしまう…。(以上、amazon
予告編はこんな感じ↓
84点
「映画秘宝 2011年 04月号」
映画秘宝
僕が気に入ったのは、ハリーが暴力に手を染めるキッカケを作るために、要因とその描写を丁寧に積み重ねているところ。駄作として名高い「パニッシャー」
イライラがつのってパブで普段よりも多く酒を飲み、酔っ払った夜。ハリーは川辺で強盗に遭うんですよね。たぶん、普段ならおとなしくお金を出していたハズなんですよ。でも、酒が入っていた&怒っていたため、サラッと元軍人の技術が作動して(元海兵隊員で勲章をもらっていた)、相手がアッサリ死亡するという…。このシーン、かなり渋い&説得力があって感動しちゃいましたね(全然違うけど、「餓狼伝」
そこからは一気に暴力装置と化すんですが、とにかくカッコ良くてねぇ…(しみじみ)。ハリーは老人だから、逃げた奴を追って走ったりすると心臓が大変なことになるという弱点はあるけど、“確かな射撃の技術”と“「愛する人もいないし、どうせもうすぐ死ぬんだ」的な投げやり感”という武器もあるワケで。次々とクズどもを抹殺する姿、最高としか言いようがなかったです。相手のクズどももちゃんとイヤな奴として描かれているから、死ぬと実にスカッとするしネ (・∀・) 不良少年たちがより大きな悪に搾取&抑圧されている描写があるのも良かったです。
まぁ、ちょっと文句もあって。最後、パブのバーテンダー(リーアム・カニンガム)が黒幕だったりするんですけど、「その街でずっと暮らしてるんだから、ハリーもそんくらいは気付けよ」と(レナードが忠告するという伏線はありましたが…)。あと、女刑事(エミリー・モーティマー)は僕好みで非常に良かったんですけど、ちょっと勘が鋭すぎだと思ったりもしました(仕方ないけど)。というか、この手の映画ではお約束なので仕方ないですけど、警察が無能すぎて少しイラッとしたり…。
ただ、それ以外は十分面白い作品でしたよ。暴動シーンとか、派手な場面も結構あるしね。マイケル・ケインって、最近は「ダークナイト」
若かりしころのマイケル・ケイン主演作。主人公の「ハリー」という名前はこのシリーズから採ったんでしょうな。

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これを観ればチャールズ・ブロンソンがなぜ素敵なのかよく分かる自警団映画の傑作。

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