トロン:レガシー(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

トロン:レガシー(ネタバレ)

トロン:レガシー※シネマハスラーへのリンクなどを追加しました(1/15)

三角絞めでつかまえて-トロンレガシー

原題:Tron: Legacy
2010/アメリカ 上映時間126分
監督:ジョセフ・コジンスキー
脚本:エディ・キツイツ、アダム・ホロビッツ
音楽:ダフト・パンク
出演:ジェフ・ブリッジス、ギャレット・ヘドランド、オリビア・ワイルド、マイケル・シーン、ブルース・ボックスレイトナー
(あらすじ)
7歳の息子サムをひとり残し、デジタル界のカリスマ、ケビン・フリン(ジェフ・ブリッジス)がこつ然と姿を消す。20年後、サム(ギャレット・ヘドランド)は父から届いたメッセージに従い、あらゆる不完全性を排除した理想世界「トロン」へ向かう。そこで未知の敵と激戦を繰り広げながら、「トロン」に隠された秘密に迫る。(以上、エイガ・ドット・コムより)※あらすじの内容がちょっと違う(「理想世界『トロン』」なんて出てこない)ので注意!

予告編はこんな感じ↓




35点


※今回の記事はなかなか「トロン:レガシー」の感想が始まらないので、ネタバレを読むために当ブログに来た方は要注意です。
※今回の記事では、ちょっとだけ「ターミネーター4」のネタバレもしているので、要注意です。



世界で初めて全面的にCGが導入された(と言いつつも、多くの部分が手描きのアニメだったみたいですけど)革新的な映画「トロン」が公開された時、僕は10歳くらいで、確か上の姉が劇場に連れて行ってくれたんですよ(銀座だったと思う)。正直、話は全然頭の中に入らなかったんですが、その発想やビジュアルには「これがコンピュータの中の世界か!」「考えた人&作った人、スゲェ!」と感動しましてね。なんか興行的にはあまりヒットしなかったみたいですけど、半月くらいは友人と中腰になって走り回ったり(曲がる時は直角)、フリスビーをしてみたりと、その程度は流行したような記憶があります。


ライトサイクルのシーン。今観ると映像はショボいけど、その発想はやっぱり面白いと思います。




ディスク・バトルのシーン。当時としてはかなり頑張ってるんじゃないでしょうか。




別に何度もDVDで観るほど好きってワケではないけど、僕と同世代の人なら、多くの人が“ちょっとした思い入れ”を持っているんじゃないでしょうか。ってことで、本当はIMAXで観たかったんですけど、川崎に行く時間がなかったので、新宿バルト9に行ってきました~。


なんとロビーにライトサイクルが!
三角絞めでつかまえて-ロビーの展示

アップで撮影。ヤベェ、カッコよすぎ!
三角絞めでつかまえて-ライトサイクル


入り口で3Dメガネをもらって、劇場に。席は半分くらいは埋まってましたかね。僕は前の方のど真ん中に座りまして。で、適当なCMが流れ始めたんですが、東京ガスのCM「家族の絆・お弁当メール篇」がスゲー良くて!


今、見ても泣けてくる…お母さん・°・(ノД`)・°・




もうね、こういうのは反則! ズルいというか、卑怯というか、「母親を出すんじゃない!」「親は関係ねぇだろ、親は! 」と。僕自身は、あまり母親にお弁当を作ってもらったことはないんですが、勝手に記憶を改ざんして「母さん、3年間ありがとう…」的な気分になって号泣(しかも、1月2日に会ったばかりなのに、翌日には「体は大丈夫?」的な電話まで掛けさせられてしまう破壊力!)。そんな微妙なハートウォーム気分になっているところで、「トロン:レガシー」が始まったんですが、う~ん、長かったですな…。

昔、「トロン」を観た時の「スゲェ!」感がまったく感じられなかったのが本当に残念でした…。今の時代、新しい何かを提示するのは非常に困難なことだし、そもそも続編なんだから前作のビジュアルを引き継ぐのも当たり前なんですけど、“新しいモノを観た”感じは全然しなかったです。3Dもそんなに効果的には感じられなかったし(IMAXで観れば良かったのかなぁ…)、コンピュータの中の世界・グリッドを支配するクルーを演じたジェフ・ブリッジスの顔が若いってのも確かにスゴイ技術だけど、その映像もCMでバンバン流れてるし、「ターミネーター4」のクライマックスで若いアーノルド・シュワルツェネッガーが出てきた時の衝撃と比べると「別に…」というか。

率直に書くと、ライトサイクルとかディスク・バトルとか、今見直しても前作の方が面白いと思う…ってのは乱暴ですかね(ライトサイクルはあのカクカクした感じが斬新だったのに…)。クライマックスはライト・ジェットに乗っての空中戦でしたけど、ごめんなさい、僕は本当に退屈で。攻撃手段が機銃ってあまりに凡庸すぎてちょっと笑っちゃいましたよ。なんか「スター・ウォーズ」のバッタモンっぽいというか(ケビンの衣装とか禅に傾倒してる設定とかフォース発動シーンとかも含めて)。面倒くさいことを書いているのは百も承知ですが、革新的な映画だった「トロン」の冠を付けるのなら、もう少しオリジナリティのある“何か”が観たかったんですよ…。

そもそも序盤の「会社侵入→ソフトを無料アップだ!」のザックリした義賊っぷり(「無料=正義」って描写は分かりやすいけどさぁ…)からして面倒くさかったです。サムのパラグライダーを使った脱出とか、「あのくらいの能力がある→グリッドに入ってもそこそこ強い!」ってことなんでしょうけど、別に現実世界でのアクションが観たくて映画館に来たワケじゃないし、不要な見せ場というか。

で、グリッドの中に入ってからは、その世界でのルールがよく分からなくて、イマイチ緊迫感が感じられなかったりして。例えば、父親のライトサイクルでサムが街に入る時のくだりは、バイクを他の奴に譲る展開とか、警備の手薄さとか、スゲー飲み込みづらかったり。

まぁ、大まかなストーリー自体は嫌いじゃないんですけどね。ケビンがサムに「構ってあげられなくて、正直、スマン m(_ _ )m」的な流れとか、クルーが「アンタが完璧な世界を創れっていうから頑張ったのにぃ!ヽ(`Д´)ノウワァァァァン」な感じで、ケビンが「悪いことしたね (´・ω・`)」みたいな展開は、ありがちだけど好きだし。最後の「ケビンが自己犠牲でクルーと合体→大爆発!→現実世界に戻ったサムとクオラ(オリビア・ワイルド)が現実世界で朝日を見る」ってオチ自体も、別に良いんじゃないですかね(バイクで走りながら終わる感じは、ちょっと「ブレードランナー」風味)。

ただ、スゲー長く感じちゃったんですよね。カッコ良いシーンがなかったワケじゃないけど、アクション演出もゴチャゴチャしてて微妙だったし…。基本的に“デジタル世界ならではの描写”が少ないような気がしたんですけど、どうですかね?(それを望む僕の考え自体が古いのかな…) なんか「トロン」の続編というよりは、単に「トロン」風のSF映画を観た気分というか…。まぁ、ディズニー「トロン」という“遺産(レガシー)”を使って作った映画と考えると、ある意味、「トロン:レガシー」というのは上手いタイトルなのかもしれませんな。

ってことで、あのビジュアル+音楽=世界観がドンピシャな人以外はかなり退屈に感じる可能性が高い映画だと思いました。僕も別に嫌いじゃないんですけど、とにかく長くて目が疲れました…。90分くらいだったら、もっと楽しめたのかなぁ。終盤、海に落ちたトロン(ブルース・ボックスライトナー)の体のライトが青く点灯したりしていたので、続編が作られるのかもしれませんが、そんなに期待はしてないです。

宇多丸師匠が実に愉快な批評をされているので、要チェック!




1作目。正直、派手なシーン以外はよく覚えてないんですけどね、エヘヘ。
三角絞めでつかまえて-トロンDVD
トロン [DVD]


サントラ。音楽は良かったですよ。
三角絞めでつかまえて-トロンダフトパンク
トロン:レガシー オリジナル・サウンドトラック




※おまけ

宇多丸師匠が批評で触れていたロマンポルシェ。「神社建立3001」はこんな感じ↓ イカス!




おしまい。