キック・アス(ネタバレ)
キック・アス

原題:Kick-Ass
2010/アメリカ、イギリス 上映時間117分
製作・脚本・監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
原作:マーク・ミラー、ジョン・S・ロミタ・Jr.
製作: ブラッド・ピット、アダム・ボーリング、ターキン・パック、デビッド・レイド、クリス・ティケル
出演:アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ、クロエ・モレッツ、エリザベス・マクガバン、マーク・ストロング、デボラ・トゥウィス、ギャレット・M・ブラウン、オマリ・ハードウィック
(あらすじ)
ニューヨークに住む少年デイブ(アーロン・ジョンソン)は「誰もがスーパーヒーローを好きなのに、なぜ、誰もスーパーヒーローになりたがらない?」と思い立ち、何の特殊能力も持たないまま、ひとりコスチュームを着てスーパーヒーロー「Kick-Ass(キック・アス)」になる。だが、正義の味方として悪者を退治するのは骨の折れる仕事で、かなり痛い。やがて、傷だらけになりながらもキック・アスとしての活動を続けるデイブの前に、同じ稼業のビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)とヒット・ガール(クロエ・モレッツ)が現れる。(以上、エイガ・ドット・コムより)
予告編はこんな感じ↓
100点
※今回の記事は、中年男性が年端もいかない少女について語る気持ちの悪い文章が書かれており、かなり露骨な性表現も含まれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、原作コミック
のネタバレもしているので、読みたくない人は要注意です。
僕の理想の“暴力ファンタジー映画”でした。
シネセゾン渋谷の入り口には、コスプレした配給会社の人たちが!

評判が良いのに公開館が少ないので、超満員状態になっておりました。

9月にも観て、昨日、2回目を観てきたワケですが、前よりもさらに心を奪われました。何が素晴らしいって、ヒット・ガールですよ。ほとんどのボンクラがハートを盗まれるどころか握り潰される最強キャラクターであり、当然ながら僕もずーっと掴まれっぱなし。もし僕が童貞だったら、間違いなく彼女が成人するまで童貞を守っていたと思います。前にも書きましたが、「強さ×いじらしさ×可愛らしさ=破壊力」の公式に当てはめると、あの範馬勇次郎
ですら秒殺する攻撃力。萌えないワケがない存在なんですよ。とりあえず、彼女の素晴らしさについて、個条書きで感想を書いてみますね。
①<強さ>アクションシーンが見事すぎる!
この表情がメチャメチャ可愛い! 彼女にならブチのめされても構わないッス!

この映画のアクションは全体的に素晴らしいんですが、ヒット・ガールのアクションシーンはとにかく最高の一言! アパートの一室でドラッグディーラーたちを次々と鮮やかに惨殺していく姿はまさに僕の理想の“死の天使”でしたね…。クライマックスでは“少女ならでは”の“ビルに侵入する際の擬態振り”や“身の軽さを生かしたガンアクション&タイマン振り”を見せていて、普段は“子どもが強い作品”をあまり好きになれない僕もシビレまくりでした。
今、僕のパソコンの壁紙はこの画像だったりします。

The Dickiesの「Banana Splits」。この音楽がかかった戦闘シーンは生涯ベスト級のクオリティ。
で、それだけじゃなくて、ビッグ・ダディとキック・アスを救出する際はモロにファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)であり、これがまたメチャメチャ小気味良い&カッコ良くて! 正直、今までFPSはあまり興味なかったけど、スゲーやりたくなりました。その後のストロボライトの中での銃撃戦も最高でね…(しみじみ)。あと、ビルに乗り込んだときの縄標を使った殺陣も素晴らしかった!(自らの頭を撃ち抜かせるのも気が利いてたネ (・∀・) ) 残酷描写も“しっかり入れつつもサラッと見せる感じ”で僕好みだったし…。本当によく考えられている&工夫がギッシリ詰め込まれているアクションシーンばかりで、そのことが、ただでさえ可愛いヒット・ガールをより魅力的に見せていたと思います。
②<いじらしさ>「狂った父親にずっと虐待されていた」という設定が泣ける!
こういう表情がまたキュートなんだよなぁ。

僕だって、ビッグ・ダディとのやりとりは愉快だし大好きです(例えば、誕生日のプレゼントのくだりとか、「娘に防弾チョッキを着せて弾丸を撃ち込む訓練を実施→あとで『実は火薬を減らしてた』『パパは優しいから』」とか、笑いつつ号泣)。でも、自分の娘に友人を作らせないどころかあんな訓練を強いた上に人殺しをさせるなんて、やっぱり酷い話ではあるじゃないですか。制作者サイドもそれは分かっていて、だからこそヒット・ガールはちょっと知り合った程度のキック・アスの前で子どものように良いところを見せようとするし(味方を見つけて懐く感じが孤独な子どもっぽい)、父親の方も狂気に陥りながらもそのことを自覚しているから元同僚の警官マーカス(オマリ・ハードウィック)に責められると動揺するんですよね。最後、彼女がマフィアのビルにケジメをつけに行くのは、大好きだった父親の復讐というだけじゃなく、(自覚はないにせよ)自分自身の虐待されてきた人生にケリをつけるという意味合いもあって。だから、クライマックス、彼女がビルに乗り込んだ瞬間から涙が流れっぱなしでしたよ…。
11歳の“普通の女の子に擬態”してビルに潜入。比較的善人そうなドアマンを無情に射殺するシーンも良し!

ビルに乗り込んだ時に流れてましたな~。「夕陽のガンマン(Per qualche dollaro in più)」です。
③<可愛らしさ>そして、クロエ・グレース・モレッツが犯罪的に可愛い!
間違いなく映画史に残るヒロインとなったヒット・ガール。

正直、僕はそんなにロリコンだとは思ってませんでしたが、これほど胸がときめいてしまうとは…。「(500)日のサマー」
の時も可愛いとは思いましたけど、この映画の彼女はもはや兵器レベルの可愛らしさ。太平洋戦争が終結した時のアメリカ大統領が「EDAJIMA があと10人いたらアメリカは敗北していただろう」と江田島平八
氏を評したのは有名な話ですが、僕的にはクロエ・モレッツちゃんが10人いれば世界平和が実現できるような気すらしております。強がったり、得意げだったり、半べそをかいたりと、シーンごとの表情も本当に素晴らしいし、「Cワードの連発」「5カ月間、1日70回の腕立て伏せと懸垂を実施」「実際に9割は自分でスタントをこなした」というプロ根性もグッとくるし…。僕は38歳の妻帯者ですから自分の立場はしっかりわきまえているつもりですが、もし! 万が一! 彼女が何かに困って僕を頼ってくるようなことがあった場合は、彼女の想いに応える準備はすでに出来ていますよ!(よく分からない文章)
クロエちゃんの記者会見動画。ジャッキー・チェンのスタントチームでトレーニングをしたとか。アンタ、よくやったよ!
その続き。僕はどうして彼女の兄の1人として生まれなかったのか…。
って、気味の悪い文章を書いてしまってすみません…。でも、ヒット・ガールは本当に僕の理想のヒロイン像というか、このキャラクターを生み出しただけでも、「キック・アス」は映画史に残る名作だと思います。
もちろん、それ以外のところも素晴らしくて。レッド・ミスト(「スーパーバッド 童貞ウォーズ」
のマクラビン!)のボンクラ感も良かったし、ビッグ・ダディの狂った感じも良かった(パンフレットによると、コスチュームのほとんどはフランスの機動隊が実際に着ているもので、実際に買えるそうな)。そして、キック・アスも実に素晴らしかったのではないでしょうか(ちょっとガタイが良すぎな気はしましたが)。
冒頭のオナニーシーンは愉快だったし(あの「オッパイが出てる画像なら何でもオッケー」的な描写に頷く男性は多いハズ)、厳しい現実を知って落ち込むシーンも良かったし、自分がゲイじゃないことを告白して恋人と結ばれるシーンは「ケッ」って感じでしたけど、それ故に「なぜ人がスーパーヒーローにならないのか」が分かるという展開は非常に面白かったです(要は「金持ちケンカせず」みたいな感じ)。
で、ここで書いておきたいのがコミック版
との比較です。実に凶悪な感じで、名著であることは間違いないんですが、映画版とはいろいろ違いがありまして。訳者の光岡三ツ子さんは「映画秘宝 2011年 01月号」
の紹介記事で「本作
を読めば、映画版はしょせんリア充が作った世界であることがよくわかる。映画の美少女もいいが、真のオタクであるなら、オタクがオタクのために描いた本作を、映画の何倍も面白く感じることができるはずだ」と書かれているんですね。一応、映画版と違う点を個条書きにすると…。
1 キック・アスがさらにボンクラ(というか、弱者)
2 残酷描写が5割増し
3 キック・アスとレッド・ミストに「チームを組もう」とビッグ・ダディが提案(脅迫っぽい感じ)
4 読者が「レッド・ミスト=悪」とハッキリ分かるのはキック・アスたちが裏切られる瞬間
5 ビッグ・ダディの経歴が元会計士であり、「元警官云々」のエピソードはウソ
6 ケイティに「ゲイじゃない」と告白するのは最後
7 告白するとケイティの彼氏にボコボコにされた挙げ句、彼氏にフェラしてる写メを送りつけられる
8 最初に飛び降りた奴の元気な姿が見られる
映画版では「ちょっとした正義感」や「復讐」といった動機がありましたけど、コミック版
でスーパーヒーローになるのは“100パーセントの孤独と絶望を背負った狂人”なんですね(特にビッグ・ダディはある意味、本当に不快な究極の狂人であり、そのおぞましさにはグッときました)。キック・アス自身も含めて世界を醜悪に描いていて、父親とその恋人がセックスしてるシーンが出てきたりとか、僕的に読んでいてキツイところもあるんですが、なんて言うか、世界のドン底から這い上がろうとする感があって、スゲー面白かったです。
ただ、ごめんなさい、光岡三ツ子さんのお仕事振りは尊敬してるし、基本的に文章も大好きなんですが、「映画版はしょせんリア充が作った世界」とか「真のオタクであるなら~映画の何倍も面白く感じることができるはずだ」という文だけはまったく同意できないと思いまして。僕もたまに「リア充め!」と文句を書いたりしますが、それは棚に上げておいて、「リア充の基準ってなんだよ」と。「真のオタクってなんだよ」と。なんか変な選民意識を感じてしまうというか、僕は光岡三ツ子さんのお仕事振りや文章を「スゲェッ!」って思ってるだけに、よく分からない理屈で映画版を貶めてコミック版
を上げる表現は、ちょっと残念に感じちゃいました。実際に文章を読むと本当に頭の良い人なので、僕みたいな人間のこういう反応も折込済みなんだとは思いますが…。
僕が書いたこの記事の前半を読むとまったく説得力が感じられないかもしれませんが、そもそも「キック・アス」は全然「美少女だけの映画」じゃないですよ。むしろ、コミック版
がコア&ゴアに偏っている分、“足りてないところを上手く補完してる存在”だと思うワケです。僕的には「映画を観る→コミック
を読む」を3回くらい繰り返すのがオススメですな。
というワケで、文章が無駄に長くなっちゃいましたが、最高の映画でした。とにかく全編気が利いていて、あの「キックアスが名乗る→ユーチューブの動画だった!」ってシーンとか、鳥肌が立つほど上手くてね…(しみじみ)。最後、唯一生き残ったレッド・ミストが「オレ様の登場を期待しな」といったジョーカー
の台詞を言って終わってましたけど、公開が決まってる続編にも期待大ですな~。とりあえず僕ももう一度、ヒット・ガールに会いに行く予定ですが、マジで素晴らしい作品なので、残酷描写が大丈夫な人はぜひ観に行ってくださいな。
※映画評論家の町山智浩さんが愉快に紹介されているので、ぜひ聴いてみてくださいな。
原作のアメコミ。いろいろな意味でかなりキツイけど、映画を観たなら絶対読んでおきたい一冊ですな。

キック・アス (ShoPro Books)
サントラです。これは持っておきたいですな!

Music from the Motion Picture
「ヒーローになるのが頭の弱いボンクラ」という画期的な作品。僕の感想はこんな感じ。

ディフェンドー 闇の仕事人 [DVD]

原題:Kick-Ass
2010/アメリカ、イギリス 上映時間117分
製作・脚本・監督:マシュー・ボーン
脚本:ジェーン・ゴールドマン
原作:マーク・ミラー、ジョン・S・ロミタ・Jr.
製作: ブラッド・ピット、アダム・ボーリング、ターキン・パック、デビッド・レイド、クリス・ティケル
出演:アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ、クロエ・モレッツ、エリザベス・マクガバン、マーク・ストロング、デボラ・トゥウィス、ギャレット・M・ブラウン、オマリ・ハードウィック
(あらすじ)
ニューヨークに住む少年デイブ(アーロン・ジョンソン)は「誰もがスーパーヒーローを好きなのに、なぜ、誰もスーパーヒーローになりたがらない?」と思い立ち、何の特殊能力も持たないまま、ひとりコスチュームを着てスーパーヒーロー「Kick-Ass(キック・アス)」になる。だが、正義の味方として悪者を退治するのは骨の折れる仕事で、かなり痛い。やがて、傷だらけになりながらもキック・アスとしての活動を続けるデイブの前に、同じ稼業のビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)とヒット・ガール(クロエ・モレッツ)が現れる。(以上、エイガ・ドット・コムより)
予告編はこんな感じ↓
100点
※今回の記事は、中年男性が年端もいかない少女について語る気持ちの悪い文章が書かれており、かなり露骨な性表現も含まれているので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。
※今回の記事は、原作コミック
僕の理想の“暴力ファンタジー映画”でした。
シネセゾン渋谷の入り口には、コスプレした配給会社の人たちが!

評判が良いのに公開館が少ないので、超満員状態になっておりました。

9月にも観て、昨日、2回目を観てきたワケですが、前よりもさらに心を奪われました。何が素晴らしいって、ヒット・ガールですよ。ほとんどのボンクラがハートを盗まれるどころか握り潰される最強キャラクターであり、当然ながら僕もずーっと掴まれっぱなし。もし僕が童貞だったら、間違いなく彼女が成人するまで童貞を守っていたと思います。前にも書きましたが、「強さ×いじらしさ×可愛らしさ=破壊力」の公式に当てはめると、あの範馬勇次郎
①<強さ>アクションシーンが見事すぎる!
この表情がメチャメチャ可愛い! 彼女にならブチのめされても構わないッス!

この映画のアクションは全体的に素晴らしいんですが、ヒット・ガールのアクションシーンはとにかく最高の一言! アパートの一室でドラッグディーラーたちを次々と鮮やかに惨殺していく姿はまさに僕の理想の“死の天使”でしたね…。クライマックスでは“少女ならでは”の“ビルに侵入する際の擬態振り”や“身の軽さを生かしたガンアクション&タイマン振り”を見せていて、普段は“子どもが強い作品”をあまり好きになれない僕もシビレまくりでした。
今、僕のパソコンの壁紙はこの画像だったりします。

The Dickiesの「Banana Splits」。この音楽がかかった戦闘シーンは生涯ベスト級のクオリティ。
で、それだけじゃなくて、ビッグ・ダディとキック・アスを救出する際はモロにファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)であり、これがまたメチャメチャ小気味良い&カッコ良くて! 正直、今までFPSはあまり興味なかったけど、スゲーやりたくなりました。その後のストロボライトの中での銃撃戦も最高でね…(しみじみ)。あと、ビルに乗り込んだときの縄標を使った殺陣も素晴らしかった!(自らの頭を撃ち抜かせるのも気が利いてたネ (・∀・) ) 残酷描写も“しっかり入れつつもサラッと見せる感じ”で僕好みだったし…。本当によく考えられている&工夫がギッシリ詰め込まれているアクションシーンばかりで、そのことが、ただでさえ可愛いヒット・ガールをより魅力的に見せていたと思います。
②<いじらしさ>「狂った父親にずっと虐待されていた」という設定が泣ける!
こういう表情がまたキュートなんだよなぁ。

僕だって、ビッグ・ダディとのやりとりは愉快だし大好きです(例えば、誕生日のプレゼントのくだりとか、「娘に防弾チョッキを着せて弾丸を撃ち込む訓練を実施→あとで『実は火薬を減らしてた』『パパは優しいから』」とか、笑いつつ号泣)。でも、自分の娘に友人を作らせないどころかあんな訓練を強いた上に人殺しをさせるなんて、やっぱり酷い話ではあるじゃないですか。制作者サイドもそれは分かっていて、だからこそヒット・ガールはちょっと知り合った程度のキック・アスの前で子どものように良いところを見せようとするし(味方を見つけて懐く感じが孤独な子どもっぽい)、父親の方も狂気に陥りながらもそのことを自覚しているから元同僚の警官マーカス(オマリ・ハードウィック)に責められると動揺するんですよね。最後、彼女がマフィアのビルにケジメをつけに行くのは、大好きだった父親の復讐というだけじゃなく、(自覚はないにせよ)自分自身の虐待されてきた人生にケリをつけるという意味合いもあって。だから、クライマックス、彼女がビルに乗り込んだ瞬間から涙が流れっぱなしでしたよ…。
11歳の“普通の女の子に擬態”してビルに潜入。比較的善人そうなドアマンを無情に射殺するシーンも良し!

ビルに乗り込んだ時に流れてましたな~。「夕陽のガンマン(Per qualche dollaro in più)」です。
③<可愛らしさ>そして、クロエ・グレース・モレッツが犯罪的に可愛い!
間違いなく映画史に残るヒロインとなったヒット・ガール。

正直、僕はそんなにロリコンだとは思ってませんでしたが、これほど胸がときめいてしまうとは…。「(500)日のサマー」
クロエちゃんの記者会見動画。ジャッキー・チェンのスタントチームでトレーニングをしたとか。アンタ、よくやったよ!
その続き。僕はどうして彼女の兄の1人として生まれなかったのか…。
って、気味の悪い文章を書いてしまってすみません…。でも、ヒット・ガールは本当に僕の理想のヒロイン像というか、このキャラクターを生み出しただけでも、「キック・アス」は映画史に残る名作だと思います。
もちろん、それ以外のところも素晴らしくて。レッド・ミスト(「スーパーバッド 童貞ウォーズ」
冒頭のオナニーシーンは愉快だったし(あの「オッパイが出てる画像なら何でもオッケー」的な描写に頷く男性は多いハズ)、厳しい現実を知って落ち込むシーンも良かったし、自分がゲイじゃないことを告白して恋人と結ばれるシーンは「ケッ」って感じでしたけど、それ故に「なぜ人がスーパーヒーローにならないのか」が分かるという展開は非常に面白かったです(要は「金持ちケンカせず」みたいな感じ)。
で、ここで書いておきたいのがコミック版
1 キック・アスがさらにボンクラ(というか、弱者)
2 残酷描写が5割増し
3 キック・アスとレッド・ミストに「チームを組もう」とビッグ・ダディが提案(脅迫っぽい感じ)
4 読者が「レッド・ミスト=悪」とハッキリ分かるのはキック・アスたちが裏切られる瞬間
5 ビッグ・ダディの経歴が元会計士であり、「元警官云々」のエピソードはウソ
6 ケイティに「ゲイじゃない」と告白するのは最後
7 告白するとケイティの彼氏にボコボコにされた挙げ句、彼氏にフェラしてる写メを送りつけられる
8 最初に飛び降りた奴の元気な姿が見られる
映画版では「ちょっとした正義感」や「復讐」といった動機がありましたけど、コミック版
ただ、ごめんなさい、光岡三ツ子さんのお仕事振りは尊敬してるし、基本的に文章も大好きなんですが、「映画版はしょせんリア充が作った世界」とか「真のオタクであるなら~映画の何倍も面白く感じることができるはずだ」という文だけはまったく同意できないと思いまして。僕もたまに「リア充め!」と文句を書いたりしますが、それは棚に上げておいて、「リア充の基準ってなんだよ」と。「真のオタクってなんだよ」と。なんか変な選民意識を感じてしまうというか、僕は光岡三ツ子さんのお仕事振りや文章を「スゲェッ!」って思ってるだけに、よく分からない理屈で映画版を貶めてコミック版
僕が書いたこの記事の前半を読むとまったく説得力が感じられないかもしれませんが、そもそも「キック・アス」は全然「美少女だけの映画」じゃないですよ。むしろ、コミック版
というワケで、文章が無駄に長くなっちゃいましたが、最高の映画でした。とにかく全編気が利いていて、あの「キックアスが名乗る→ユーチューブの動画だった!」ってシーンとか、鳥肌が立つほど上手くてね…(しみじみ)。最後、唯一生き残ったレッド・ミストが「オレ様の登場を期待しな」といったジョーカー
※映画評論家の町山智浩さんが愉快に紹介されているので、ぜひ聴いてみてくださいな。
原作のアメコミ。いろいろな意味でかなりキツイけど、映画を観たなら絶対読んでおきたい一冊ですな。

キック・アス (ShoPro Books)
サントラです。これは持っておきたいですな!

Music from the Motion Picture
「ヒーローになるのが頭の弱いボンクラ」という画期的な作品。僕の感想はこんな感じ。

ディフェンドー 闇の仕事人 [DVD]