フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ(ネタバレ)

フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ

三角絞めでつかまえて-フーリガン2
フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ [DVD]

原題:Green Street Hooligans 2
2008/アメリカ 上映時間94分
監督:ジェシー・ジョンソン
出演:ロス・マッコール、グレアム・マクタヴィッシュ、トレヴァ・エチエンヌ、ルーク・マッシー、ニッキー・ホレンダー、ティモシー・V・マーフィ
(あらすじ)
イングランド・プレミアリーグ、ウェストハムのサポーターグループGSEは、最大のライバルであるミルウォール・サポーターとの抗争で、リーダーのピートを失ってしまった。それから1年。その抗争が原因で、GSEの主要メンバーであるデイヴ(ロス・マッコール)は、仲間のキースとネッドと共に、刑務所に収監されていた。模範囚として、静かに出所の時を待っていた彼らだったが、ある日、強豪チェルシーのサポーターと乱闘騒ぎを起こし、タンカースリー刑務所へと移監されてしまう。だが、その監獄では、ピートを死に追いやった、大勢のミルウォーキー・サポーターたちが、彼らをブチのめそうと待ちかまえていたのだった…。(以上、トランスフォーマーより)

予告編はこんな感じ↓




44点


ちょっと前の「タマフル」で、新人ディレクターのバロン秋山氏がリスナーのことを「タマフルフーリガン」と呼んでいたんですが、その言葉がなぜかずっと頭に残っていまして。で、レンタル屋に行ったら新作の棚に置いてあった「フーリガン2 プリズン・ブレイカーズ」が目に飛び込んできたので、「これも何かの縁か…」と思って借りちゃいました。

1作目は、「パニッシャー:ウォー・ゾーン」の女性監督レクシー・アレクサンダーが撮っていて、「結局、イライジャ・ウッド演じるアメリカ人の自分探し映画」「姉の行動がかなりムカつく」といった不満を覚えつつも、そこそこは良かったというか。乱闘シーンとかは結構頑張っていた記憶があります。


ちなみに1作目の予告はこんな感じ↓




で、なぜか作られた続編の話ですよ。監督はあの「ジェット!!」を撮ったジェシー・ジョンソンにバトンタッチ。前作の1年後という設定なんですが、なんと最後の乱闘(主人公の姉のせいで、ピートというリーダーが死ぬ)が原因で敵も味方も逮捕されて刑務所にいてビックリ! そうなると、その抗争の原因となったくせに自分だけアメリカに帰国してノホホンと暮らしてるイライジャ・ウッドが最悪な人間に思えるんですが…。そんな前作との整合性とか、細かいところはどうでもいいんでしょうね。

前作もサッカー自体はあまり関係なかったけど、この映画ではもうフーリガンという設定がなくても全然良い感じ。敵対グループ同士の刑務所内抗争がメインなんですね。で、敵グループが悪の看守と手を組んでやりたい放題で、さまざまな嫌がらせを仕掛けてくるので、主人公側も正義の看守を味方につけて対決すると。まぁ、実にありがちな話ですな…嫌いじゃないけど。結局、最後は出所をかけてサッカーで対決することになって、シャバにいる奥さんが人質に取られて「わざと負けろ」と脅されたりするものの、フーリガン仲間が助けてくれたおかげで試合には勝利。主人公チームが出所して、仲間たちとパーティを開いて終わってました。

ジェシー・ジョンソン監督がアクション好きだからか、ケンカのシーンはそんなに悪くなかったです。暴力描写自体はやや凄惨な感じで、やたら血が出ていたのは好感が持てたり。前作もそうだったんですけど、“殴られると口から血を噴く”のが僕的には結構良い感じでしたね。

主人公を演じたロス・マッコールは前作だと脇役だっただけに、あまり華はないんですが、彼なりに頑張っていたとは思います。敵のリーダー役のグレアム・マクタヴィッシュは実に憎々しくて、なかなか良い仕事をしたんじゃないでしょうか。役者さんたちは全体的に悪くなかったと思いますね。

「あの『フーリガン』の続編だぜ!」と思って観ると肩すかしを食らうかもしれませんが、それなりに気分良く観られた作品でした。まぁ、「わざわざ借りて観なくても…」という気はしますが、興味があって時間に余裕がある人は観ても良いかもしれません。




そこそこは面白かった1作目。フーリガンって実際にこんな感じの人たちなんですかね?
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ジェシー・ジャクソン監督作。あのドン・“ザ・ドラゴン”・ウィルソンが出演してますぞ。
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