ジュリー&ジュリア(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ジュリー&ジュリア(ネタバレ)

ジュリー&ジュリア

三角絞めでつかまえて-ジュリー&ジュリア

原題:JULIE & JULIA
2009/アメリカ 上映時間123分
監督・脚本・製作:ノーラ・エフロン
出演:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ、リンダ・エモンド、メアリー・リン・ライスカブ、ジェーン・リンチ、フランシス・スターンハーゲン、ジョーン・ジュリエット・バック、ヘレン・ケアリー、クリスタル・ノエル、ヴァネッサ・フェルリト
(あらすじ)
1949年、ジュリア(メリル・ストリープ)は外交官の夫の転勤でパリにやって来る。そこで食に目覚めた彼女は名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い、やがて料理本を執筆するまでになる。その50年後、ジュリー(エイミー・アダムス)はジュリアの524のレシピを1年で制覇し、ブログに載せるという無謀な計画を実行する。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




50点


僕はエイミー・アダムスが大好きなんですよ。スゴい美人とは思っていないけど、彼女のションボリ顔が可愛くて仕方ないというか。疲れて人生に迷っている人の好いOL役がメチャメチャ似合ってたまらないというか。彼女が困っているのを見ると「オジサンが何とかしてあげるから!」と、返済不能なくらいの借金をして、ついつい貢いでしまいそうな感じというか…。って、恐ろしくバカな文章を書いてますな。

そんなワケで、「ジュリー&ジュリア」を観たんですが、まぁまぁ面白かったです。何て言うんですかね、それなりに面白そうな雰囲気のそれなりに面白い映画だったというか。

映画は、料理に目覚めてプロ養成コースに入門し、友人たちと料理本を完成させようとする50年前のジュリアと、その彼女の本に載っている524のレシピを作って毎日せっせとブログを更新する現在のジュリーを交互に描写するという構成でした。要は「ジュリアの料理本=ジュリーのブログ」といった感じで対比されているんですが、どちらもなかなかうまくいかなかったり、期待通りのことが起きなかったりして、彼女たちは周囲に当たったり、それを反省して感謝したりしながら成長していくんですよ。

で、ジュリーを演じたのがエイミー・アダムスなんですが、料理を作るのに失敗して途方に暮れたりする姿がまた可愛いんだ…。正直なところ、ブログのためにジュリーに散々振り回される旦那さんが可哀想に見えたりもしましたが、ケンカした後にションボリしながら電話で謝るエイミー・アダムスが最高にいじらしかったのですべて良し! ちなみに女性と話すと「私はもう30代だから…」みたいなことを言う人がいますが、エイミー・アダムスなんて35歳ですよ? 女性の可愛さに年齢は関係ありませんよ!…たぶん。

ジュリアのパートも、メリル・ストリープが好演していて面白かったです。本人にかなり似ているとのことですが、アホみたいに明るくて楽しい女性で、観ているだけで愉快でした。ただ、元ネタのジュリア・チャイルド自体を知らないので(日本人で知っている人は少ないのでは)、たぶんその料理本の出版を機にテレビ番組などに出るようになったんだとは想像つくんですが、もうちょっと彼女についての説明的な描写がほしかったと思ったり。まぁ、アメリカでは超有名人のようなので、あっちの観客的には全然OKなんだろうとは思いますが。

結局、料理本を出したことで自己実現したジュリアと、そのジュリアの本を元に自己実現したジュリーという、2人の女性の自己実現ストーリーなんですな。最後は、ジュリーが博物館にあるジュリアのキッチンを見に行って感謝したあと、時間が50年前に戻って、ジュリアが送本されてきた自分の本を受け取って旦那と一緒に喜ぶシーンで終わってましたが、非常に良い雰囲気のエンディングだと思いましたよ。ただ、「ブログの評判を聞いた“現在のジュリア”が不快に思っている」ということをジュリーが知ってしまうくだりはちょっと微妙だった気がします。実話が元になっているせいなのかもしれませんが、「まだジュリアが生きていたら、会って終わるんだろうな~」と思っていたので…。まぁ、もちろん現実にはジュリーのブログをジュリアが受け入れないことだって起きるワケで、“2人が会っていないのが事実”というなら仕方ないんですが、僕はそこにこの映画を作った人たちの誠実さを感じつつも、映画的には何か中途半端さを感じてしまったというか。でも、とりあえずそれなりには面白いので、観て損はしないんじゃないでしょうか。

ちなみにブログをやっている人が観ると、非常に気持ちが分かる描写はそれなりにあると思います。アクセスが増えて喜んだりとか、コメントがつかないことに悩んだりとか。でも、すぐに人気ランキングの上位に入るわ、ブログが話題になったおかげで取材はくるわ、本の出版が決まるわと良いことづくめなので、「こんな都合良くいかないよなぁ」と思ってしまうというか。僕は逆に自分のブログのイマイチさを痛感しちゃいましたよ…。まぁ、気にしませんが。




原作本です。興味がある人はどうぞ。
三角絞めでつかまえて-ジュリー&ジュリア2
ジュリー&ジュリア (イソラ文庫)


ジュリア・チャイルドの自伝が和訳されているとは! ちょっと興味あるような気がしないでもないです。
三角絞めでつかまえて-ジュリー&ジュリア3
いつだってボナペティ!-料理家ジュリア・チャイルド自伝


この映画のエイミー・アダムスがまた可愛いんだ…。えへへ。
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ノーラ・エフロン監督が脚本を書いた作品(監督はロブ・ライナー)。僕は結構好きな作品です。
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