こんにちは
お待たせおいたしました〜
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ある人命救助の話 ー 第1話(生存確認)−1
ある人命救助の話 ー 第1話(生存確認)− 2
行方の知れないお子様(会社員)の遺書を発見し
絶望の淵に突き落とされた親御様は
神谷先生の
「大丈夫です。お子さんは生きていますよ」
という
落ち着いた
確信に満ちた力強い言葉を聞くと
闇夜に突如眩しい照明が当てられたような
救われる思いだったそうです
そして親御様のたっての願いで
神谷先生はすぐ飛行機に飛び乗り
その日の夜には
警察署で合流したのです。
勿論、親族の一員という名目でです。
捜索を行っている部屋に入ると
神谷先生の姿を目にしたその部署の管理者が
突然居住まいを正します
親身になって対応してくれはしていたものの
時間の経過とともに
いつしか次第に諦めの雰囲気が支配していた部屋の雰囲気が
一気に身が引き締まるように
活力に満ちたものになったのです
そして神谷先生と
ひときわ丁重に挨拶を交わしたのでした
長年様々な種類のひとたちを
現場の第一線で見て来ているだけに
さすがに人を見抜く眼力が備わっていて
神谷先生にただならぬ何かを
即座に感じとっとようでした
そして詳細は避けますが
神谷先生の
「生きていますよ」との言葉とともに
簡単な説明が
衝撃とともに浸透したようで
この緊急捜索体勢が
特別に延長されることとなったのです
不思議なことに
その部署の
心優しくも暴れん坊のような強面の猛者・担当者たちも
まるで昔からの部下のように
神谷先生の指示(実際にはリクエストですが)に
非常に素直に従い
甲斐甲斐しく働き
必要な手配をしてくれます
何をしたかというと
緊急捜索の手配ではありながらも
生存確認や捜索そのものよりもむしろその後の
実際には遺書を置いて行方のしれないこの会社員が
その姿をみせたときに
安全かつ確実に身柄を確保するための万全の体勢を敷いたのです
実は神谷先生は
署に到着する前に道すがら機中ですでに
この会社員の心の状態と状況を把握していたのでした
親御様からはお名前をお聞きしており
そのまま本人そのものであるエネルギー体につながったのです
しかし未だ生きてはいるものの
非常に危ない状況と心理状態だったそうです
つづく