歯医者さんの豆知識:初めてのホワイトニングで失敗しない為に!! | デンタルケア神谷町の独り言 φ(.. ) Deep breathing of dental care Kamiyacho

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2012年7月よりスタートしました当院ブログ!!これからも歯科の豆知識から雑学!!スタッフの小言などジャンルを問わず気まぐれに記載していきますのでどうぞよろしくお願いします(^ ^)/

ホワイトニングをしようと決めたら「早く白くしたい」という気持ちを誰もがお持ちですよね。「一回で真っ白にしたい!」「素早く白くしたい!」ホワイトニングとは、日焼けで肌を黒くしたいのと一緒と考えて下さい。例えば肌を早く黒くしたいからと言って、いきなり炎天下の中で寝転んで、太陽に当たってしまったらどうなるでしょうか?肌が真っ赤になり、水膨れが出来て、皮が剥けて、酷いことになります。ホワイトニングも一緒で早く白くしたいからといって、何時間も光を当てたり、ホワイトニングジェルの濃度の高いものを長時間使用すると、歯に痛みが出てしまいます。歯のホワイトニングは歯を削ることも、溶かすこともございません。正しい薬剤を正しく使用すれば、全く痛みも無く、自然な白さを得られるものです。一回で白く、早く白くは、結果痛みが出て、ホワイトニングをする気が無くなってしまいます。せっかく、白くするなら、安全で、痛み無く行うことが大切です。また妊娠の可能性や授乳中の方へのホワイトニングはお勧めしません。妊娠中はホルモンのバランスが崩れやすく通常時も妊娠性歯肉炎などを発症しやすくホワイトニング時の薬剤刺激などは、流産や早産などを誘発する可能性があり注意が必要です。通常の歯科治療に関しては、妊娠初期と妊娠後期を除いた安定期であれば安全性考慮の上、産婦人科との対診により治療を行います。
<<ホワイトニングの方法>>
ホワイトニングにはお店で行うオフィスホワイトニングとご自身が自宅で行うホームホワイトニングの2つの方法がありますが自宅で行うホームホワイトニングを選択される方が多いようです。ホームホワイトニングは決められた時間以上に長い時間行う事、決められた量を守らずに行ってしまうことで、歯がしみたり、歯が痛くなったり、知覚過敏を起こしたりしますが2~3日ホームホワイトニングを休憩すれば痛みもなくなり普通に生活できホワイトニングを再開する事が出来ます。基本的には1日2~4時間好きな時間に行います。ホワイトニングの薬は数種類用意されており患者様に合った方法と濃度をドクターが判断し行います。濃度の薄いホワイトニングのジェルであれば、夜寝る時に装着したままにすれば、約6~8時間行う事ができますが知覚過敏が出るようなら起きている時間の2~4時間行いましょう。濃度の高いジェルを使用する場合は通勤時間などを利用し1日30分~1時間行ったりお風呂に入っている間、犬の散歩中、テレビを見ている最中でも可能であり、やればやるだけ白くなります。
 
<<歯のホワイトニングで白くならない歯>>
歯のホワイトニングをしても詰め物の色や金属が白くなる事はなく銀歯、金歯はセラミック修復によるやり直しで白くが必要です。また以前詰めた金属のイオン化によって変色、黒変してきた歯の色もホワイトニングでは白くなりません。歯の内部に金属イオンが入り込んで黒変しているので、削ら無いと治りません。一方、前歯に詰めた白い詰め物の色もホワイトニングで基本的には色は変わりませんが、他の歯が白くなってくると、昔詰めた歯の色の変色が目立って来たりもしますのでホワイトニングする前にはカウンセリングをして、どのように白くなるのかなどしっかりと確認されますことをおすすめします。
 
<<神経の無い歯のホワイトニング!>>
以前に神経を取って治療した歯の色が変色してきたという方も多いと思います。基本的には神経を取る処置をした歯には、ウォーキングブリーチと言う内部からのホワイトニング方法と外部からのホワイトニングで自然な歯の色を取り戻す事ができます。この場合、歯の根の治療をしっかり行い、根の先から薬剤が沁み出さないよう封鎖しホワイトニング効果のある薬剤を歯の中に詰めて封鎖することで約2-4週後から徐々に白くなってきます。通常ここで処置が終了しますが、さらに、自然な状態をキープしたいとなると、ラミネートベニアと言うセラミック修復を行う場合もあります。 ※歯を白くする治療は個々に応じてオーダーメイドでおこないますので歯の色でお悩みの方は一度、かかりつけ医の先生に相談してみてはいかがでしょうか!きっと良い方向に向くと思います。