斎太郎節
三橋美智也民謡大全集とは
http://miti.tsuchimoto.info/category7/entry62.html
作詞 藤間哲郎 編曲山口俊郎さんは、おんな船頭唄のコンビです
三橋美智也さんが最も好きだった、勇壮な海の男の唄です。
解説石塚義一郎
斎太郎節
雄大なスケールと、海に生きる男の荒々しい感情の中に、ふと故郷へ寄せる温かい愛情を巧みに表現した(斎太郎節)が、もとは宮城県から岩手県を中心とする海岸でうたわれた(祝い唄)であることは、すでにご存じの方もおおいでしょう。(斎太郎節)を(さいたら)と読むのは、お正月の神様(歳徳)から出たともいわれ、あるいは昔の南部生まれの斎太郎が石巻の鋳銭場で騒動を起こし、首謀者として遠島(江ノ島)に流されたが、漁師となって鋳銭場当時の(たたらふみ唄)(銭吹唄)を艪のリズムにのせてうたったので、斎太郎の名が出たともいわれております。
最近はこの唄に(遠島甚句)をつけて(大漁唄いこみ)といっておりますが、(斎太郎節)は独立しても実に風格のどうどうとした唄で、元は銅銭をつくる製錬場でうたった(ふいご吹きの唄)が、(鋳銭場)(気仙坂)(姉こもさ)の名で各地方につたえられたものであろうということです。
五・七・五の短い文句に(サヨ)をつけて、実際には七・七・五でうたう、太平洋演歌の代表的民謡です。