勝手に***あ、その言葉すっごくいいな。いまの台詞、忘れずにいたいな。そんなふうに思っても、次の瞬間にはあっというまに手のひらのうえで溶ける雪のように元の形があやふやになっていく。忘れないでおきたいことを精一杯記憶するために、無駄な足掻きとわかっていても、私は勝手に書くし、手を動かして描く。***