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あ、その言葉
すっごくいいな。
いまの台詞、
忘れずにいたいな。



そんなふうに思っても、
次の瞬間にはあっというまに
手のひらのうえで溶ける雪のように
元の形があやふやになっていく。



忘れないでおきたいことを
精一杯記憶するために、
無駄な足掻きとわかっていても、
私は勝手に書くし、手を動かして描く。







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