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5月、先週の晴れの日。
まだ行ったことのなかった、
福岡市動植物園へ行ってきた。
逆光で見えにくいが、
動物園側の建物入り口。
ちょうど動物園前にバス停があり
車を持ってなくても行きやすい。
訪れるのは初めてのため、
動物園の方から入場し、
植物園エリアに行くまでの
動物たちを見ながら向かう。
ゾウ、オランウータン、ヒョウ、
トラ、爬虫類、鳥類、ツシマジカ、
カバ、レッサーパンダなどなど。
水族館や植物園には行けど、
動物園に行くのなんて
いつ以来?ってくらい久しぶりで
童心に戻ったかのごとく楽しかった

動物の写真も撮ったものの
檻やガラス越しでは
あんまり綺麗に写っていないので
ここでは写真の紹介は割愛する。
びゅーんとすっ飛ばして
植物園エリア

植物のトンネル的なところを抜け
植物園側の広場に出たところ。
動植物園がやや小高い場所に位置しており
まわりにビルなんかが見えないのがいい。
初夏らしい風景。
小川が流れて、水辺の花たちも。
敷地内にはカフェやショップもある。
テーブルやベンチもたっぷりと点在しており
歩き疲れても気軽に休めれるし、
なにより時間を気にせず
のんびりぼーっとできるのがいい。
木陰で読書なんてできたら
きっと最高にキモチ良いだろうな。
(実際に読書をしている人を
何人か見かけた
)

植物園の一番奥にまで行くと
お目当ての温室が。
これは思ったよりも大きいぞ、
俄然、期待が高まってくる…

温室前の花壇では
グラジオラス、サルビア、
ベゴニアといった花々が
色鮮やかに並んでいて。
下から仰ぎ見てみると
咲き誇っているようなグラジオラス。
それから美しかったのは
温室の入り口手前に置かれた
赤、ピンク、紫、黄色、白…
色とりどりの薔薇の花たち。
そうか、5月といえば
確かに薔薇の季節だったわ

前日夜は雨だったにもかかわらず
幸い大きなダメージは受けなかったようで
穢れなき柔らかな花びら。
あまりに美しすぎて
薔薇だけでたくさん撮影してしまった。
温室に入る手前の花壇だけで
相当な時間を楽しんでいる。笑
ようやく温室へ。
レンガで作られた看板と壁面が
研究所みたいな雰囲気を醸していて
なんかいい感じ。
入り口入って向かって左、
最初にお出迎えしてくれる
観葉植物やビカクシダたち。
一番左奥の存在感のあるストレリチアは
人の背丈よりも高いサイズ。
放射状に満遍なく葉っぱが伸びているのは
この場所が日当たりがいい証拠だろう。
我が家でも育てているけれど
こんなに大きなストレリチアを見たら
もっともっと大きくしたいって
憧れちゃうなあ

温室はテーマごとに
いくつかの部屋に分かれており
最初のこちらは廻廊温室。
ブーゲンビリアが染まり、
ハイビスカスがぽつぽつ花開き、
見頃の時期に差し掛かっていたようで。
ここは南国かしら?ってくらい
植物たちが陽気にほころんでいて。
ブーゲンビリアといえば
一見花びらのような
ピンク色に染まった部分は
「苞」(ほう)と呼ばれ
そのなかに小さな花がつく。
祖父母の住んでいた宮崎の空港でも
よく花壇に咲いたのを見かけていたけれど
「つる植物」って気づいてなかった。
こんなふうに縦横無尽に
茎を伸ばし、大きくなるんだな。
温室には他にも珍しい植物が
いっぱいあって。
ふわふわふわ〜っとした
赤い猫じゃらしみたいなこちらは
「ベニモドキ」。
ファンタジーの世界に出てきそうな
そんな見た目の植物だ。
それからまるで野生で
育っているかのような感じで
ランの花たちも植えられていて。
普段よく見かける
真っ白なランの花とはまた違った
極彩色で生命力逞しそうな子達。
垂れ下がる根っこもエネルギッシュ。
そしてそして、待ちに待った
サボテン・多肉植物エリア
(普通の人ならば温室の入り口から
ここにくるまでに3分もかからないと思うが
私は一個ずつ観察するのに夢中で
日差しが傾き出すほど時間が経過…苦笑)
ようやく到着して
いの一番に目に飛び込んできたのは…
じゃん
じゃん
じゃん



ど〜〜〜〜ん





圧倒的大きさのキンシャチなのであ〜る。
写真じゃこのスケール感が
伝わりづらいのが残念だけど
類を見ないほどの大きさ。
金色の針で覆われた姿が美しい。
いったいどのくらいの年数をかけて
ここまで大きくなったんだろうと
ふと頭に疑問が浮かんだところ
まるで見透かしたように
年齢当てクイズが用意されていて。
なんと60年
どっひゃ〜


それだけの長い期間、
痛まず、枯れず、弱らず、
よくぞここまで元気に育った、
それがすごいと心から思う。
多肉植物エリアには
キンシャチ以外にも
珍しい樹形のサボテンや多肉がいて。
ナミブ砂漠に自生するというウェルウィッチア、
和名はその名も「キソウテンガイ(奇想天外)」。
ウェービーな葉っぱは左右に一枚ずつ。
今にも動き出しそうな雰囲気ある。
ハオルチアもいっぱい!
多品種なのは知っていたが
ここにあるだけでも
種類が多くて覚えきれないくらい。
サボテン・多肉植物エリアを
若干興奮気味に満喫した後、
次の鉢花室エリアへ。
ずらずらずら〜っと、
これまた圧巻である

これってなんの花
と


全然ピンと来てなかった私。
答えはベゴニアの花。
逆さまでも育つんだ



全く違う植物に見えるわ。
それにしてもボリューム満点、
こぼれんばかりの花、花、花

一方、控えめでおとなしげなこちらは
熱帯アフリカ生まれのセントポーリア。
紫やブルーのイメージだったけど
白いろも咲くんだなぁ。
ますます可憐な見た目。
色と形が珍しくて撮影した植物。
なんだか妖精みたいだな。
名前がわかんない

そこからさらに、
一番大きな温室のエリアへ。
ここは室内に池もあって、
それこそジャングルのように
あちこちから植物が伸びてきている。
いまはまだ小さいけれど
夏になるころにはこの池を
埋め尽くすほどハスの葉が
大きく育ってくるらしい。
頭上には食虫植物の
マイソルヤハズカズラ。
毒々しい黄色と赤、
こちらも今がシーズンらしい。
熱帯といえばお馴染みのモンステラも。
ストレリチアやサボテンと同じく
モンステラもビッグサイズだった。
葉っぱの大きさがこんなに大きくて
そして葉の形も綺麗で
惚れ惚れする姿をしている。
看板を見てから
植物に目が留まったのは
ゲンペイクサギ(ゲンペイカズラ)。
真っ白の部分は花ではなくガク。
沢山写真も撮ったし、
結構書いたつもりだけど
もっともっと沢山の植物が
温室では見ることができる。
先週見頃だった植物たちの一覧。
こういう案内がしてあると
植物の名前に詳しくない
自分のような人間も
わかりやすくて楽しみやすい。
植えられている個々の植物にも
必ずと言っていいほど看板がついてて
名前がすぐわかるようになっていて
なんて親切なんだろうと思う。
5月のGWが終わった後で
来場者は多いけれど
大混雑しているほどではなく
ちょうど見頃の植物が多くて
ラッキーな時期に行けたと思う。
別の季節にもまた訪れたいと思った。
魅力的な植物たちに会いに。
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