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今週末は長崎へ。
福岡の博多駅からだと
特急リレーかもめと
新幹線かもめを乗り継いで
約1時間半くらいで
長崎駅へ着く。
ふらりと訪れるには遠いけど、
移動時間的には意外と近くて
なんとも言えない距離感だ。
ちょくちょくと往復するうちに
次第に慣れてきた。
往きは大抵仕事の疲れで
移動中にほとんど眠り、
帰りは持ち歩きの文庫本を
ひたすらもくもくと読む。
移動時間というのは
どうしてあんなにも
読書が捗るんだろう。
飛行機やバスだとなぜかダメで
読書をするのは決まって
新幹線か電車に限る。
人生でこんなにも
長崎に足を運ぶなんて
全く予想をしていなかったなぁ。
ふと、そんなことを思いながら
電車と新幹線に揺られる。
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その日、長崎に到着したのは
午前10時半ごろ。
往きの移動時間であまり眠れず、
万全とは言えないコンディション。
特に予定は決めていなかったが
行きたいところはいくつかあった。
取り扱っているコーヒー豆は
浅煎り〜深煎りまで何種類かあって
店頭で香りをかぎながら選べる。
私は酸味が強いのは
どちらかというと苦手で
フルーティなほうが好きなので
この日は中煎りの
「ラ・エスペランザ2023」を。
生産者のインタビューで
「淹れるのは得意ではないけど、
淹れるのが好きなんだ」という言葉。
“上手に淹れるよりも、
その気持ちの方が大事だということを
考え直す良い時間となりました”
と、お店の方の想いが載っていて、
もしかしたらそういうことも
ここを訪れるお客さんにとっての
「一杯のコーヒーにとどまらない体験」
につながっているのかもしれない。
訪れるのは今回が2度目。
前に初めて訪れたのは
今年の2月でちょうど
ランタンフェスティバルの頃。
路面電車の通り沿いにある
建物の2階にその本屋さんはある。
ここでは詳細は割愛。
おやつどきな時間だったせいか
カフェのカウンター席は
入れ替わり立ち替わり
お客さんで埋まっていた。
なんとなくここのお客さんたちは
本を買う目的というより
このお店の店主と話したくて
足を運んでいるんだろうなって感じる。
そして私もその一人だ。
インスタのフォローをしていて
新刊が入荷しました、の
まめな投稿を見るたびに、
また訪れたいと思っていた。
久しぶりに訪れたけれど
やっぱり素敵な店だなと思う。
レジでお会計をしてもらうとき
すこしだけお店の方とお話し。
とても素敵な笑顔で
対応してくださって、
3回、4回とまた、
この場所を訪れたくなった。
この日に買った本たち。
新刊 吉川トリコ『余命一年、男をかう』
古書 中川正子 『みずのした』
『余命一年、男をかう』は
ほかのブロガーさんが紹介されていて
近々読みたい!と思っていた。
新品で買うつもりはなかったけど
ぱらっと数行見ただけで
面白そうな気配が半端なくて
どうにも買うのを我慢できなかった。笑
それから写真家・中川正子さんの
エッセイ『みずのした』。
目を惹きつける水色の本を
古書の本棚の中に見つけた時、
思わず「あっ」と声が出そうになった。
状態がよくてほぼ新品。
読んでみたいけども
定価で買うには〜と見送っていたので
偶然に出会えてラッキーだ。