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 今から思えば、人生の半分を過ごす家を「どうでもいい」と扱うことは、自分の暮らしの半分を切り捨てることでした。つまり、自分の半分をないがしろにしていたのです。ものを捨て、家を片づけて見直したのは、私自身の生き方。片づけは、人生の見直しでした。

 

 

 

 

この本の著者であるしょ〜こさんは、

京都生まれ、京都育ちの50代。

(本が出版された2022年当時は

55歳だったので今は57歳かな)

 

 

 

築45年の古い団地風マンションに暮らし、

インテリアや暮らしの中で感じたことを

インスタグラムで投稿するうちに

いつしかフォロアーが増え、

出版当時は15万人、今現在は24万人の

フォロワがいるインフルエンサー。

 

 

 

しかも時間をかけて

徐々にフォロワーが増えたのではなく、

直近で急速に増えていったと言う。

50代の普通の人間に

どうしてこんなことが起きたのか?

 

 

 

この本のプロローグでは、気になる

そのあたりのことが端的に書かれている。

始まりは14年間の結婚生活に終止符をうち

子供三人との生活をスタートしてから。

 

 

 

もともと雑誌のライターをしており

手に職はあったものの収入は不安定

育児と仕事の両立にいっぱいいっぱいで

当然ながら部屋は常に荒れ放題…。

 

 

 

それでも子供達は育っていき、

やがて長男、次男は巣立っていく。

末の娘との二人暮らしになると

仕事にやりがいもあって忙しく働く日々。

 

 

 

ところが突然訪れたのが

コロナのパンデミック。

出版不況に追い討ちをかけて

お先真っ暗な気持ちになったという。

 

 

 

そんなときだった。

うららかな春の日差しに誘われ

ふと家のベランダへ出ると

目の前に気持ちのいい景色が

広がっていることに気づいたのは。

 

 

 

14年も同じ場所に住んでいるのに

目の前の景色の美しさに

初めて目を留めた、

そのことをきっかけにして

彼女は自分の暮らしを見直すことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

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私がしょ〜こさんの存在を知ったのは

やはりインスタがきっかけだった。

50代と年齢は離れているけれど

すこし未来の自分を思い浮かべて

心の中で共感しながら見ている。

 

 

 

自分自身が50代に差し掛かった時に、

しょ〜こさんのように

身軽で心地よい暮らし方を

見つけられてたらいいなと思って。

 

 

 

暮らしやインテリアに関する

発信をする人は数多くいるけれど

この方の素敵なところは

ただ部屋を綺麗にして終わりではなく

つねにその先にやりたいことを

次々と発見し、広げていくところ。

 

 

 

この本を出版してから

2年経った最近のインスタでは

東京の古民家を自分で手入れし、

京都と東京の2拠点生活を始めたり、

韓国やフィンランドといった海外へ

一人旅をしてみたり…。

 

 

 

 

 

 

 

そして本として読み応えがあるのが

ライターからインスタグラマーに転身し

稼いでいけるのか?というテーマにも

自分の見解を述べ、紹介しているところ。

 

 

 

また、「暮らしの最小限を把握する」

「自分のできることを増やす」

という彼女が実践している2つの心掛けは

私も読んでいて見習いたいと思った。

 

 

 

時に失敗したり悩んだりもしながらも

自分のやりたいことに

貪欲にどんどんチャレンジして、

アクションを起こしていくところが

刺激をもらえるし、年齢に関係なく

自由に生きていいんだって励まされる。

 

 

 

 

「大きな決意」や「ものすごい覚悟」がなくても

人は変われるし、変わっていく。

そして、これは私だからではなく、

だれにでも、いつでも、何歳でも起こりうること。

 

 

 

「今を大事に生きよう」と

言葉で言うのは簡単だけど、

それってじゃあどういうことって言うと

何事も恐れずやりたいことをやってみる、

それに尽きるよなって思う。

 

 

 

まずは部屋のなかから

自分にとって快適な環境を整える。

そうして暮らしのベースができて

自分らしい生き方が見つかっていく。

 

 

 

 

 

▽しょ〜こさんのインスタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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