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私にとっては毎年の恒例行事、

柳家喬太郎師匠の落語の独演会に行ってきた。

今年の開催は2月10日(土)

場所は岡山市民文化ホールにて。

 

 


福岡に転勤してるし、

今年は行くのを諦めようかな〜と 

そんなふうに思っていた時期が

私にもあった。




しかし、毎年恒例の楽しみを

ここで諦めてしまっては

一体私はなんのために働いてるんだ?と思い、

落語を聴くためだけに岡山に行く決意を固める。







岡山駅から岡電(岡山電鉄)の

東山行きの路面電車に乗って。

西大寺町のカーブを曲がり、






京橋を渡って、

川沿いに見えてくる建物。






昔から停留所があってないような(笑)

小橋で降り立つ。




着いた先はお馴染みの

岡山市民文化ホール。

ああ、それにしても、九州に比べて、

晴れの日の空の色がクリアだ。





 
 

私にとって生で落語を聴くことは
何よりも贅沢なご褒美の一つ。
ましてや喬太郎師匠の落語は
かれこれ何年も聴きに行っているが飽きない。
 
 
喬太郎師匠は毎年2月の2週目に
岡山で独演会を開いてくれる。

今年も開催してくれて感謝。

 




 


いつもは11月にチケット発売直後に

表町のぎんざやへ買いに走るのだけど

今年は直前に行くことを決めたので

チケットぴあで購入。2階席だった。

 

 

それでも生で聴く落語は本当に格別だ。

この日の演目はこんな感じだった。

 

 

 




 
 
 
喬太郎師匠の「転失気」
 
知ったかぶりの和尚さんと
小僧の珍念さんの問答が面白い笑い噺。



医者に「転失気はありますか?」と言われ、
「転失気」がなにかわからなかった和尚。
自分の代わりに町へ珍念に聞きに行かせると、
大人たちはみんな知ったかぶりばかり。


ようやく医者に確認して
「転失気」とは「放屁」のことだと
知った珍念は、和尚にいっぱい喰わせてやろうと
「転失気」は「盃」のことだと嘘を教えて…
という噺。
 
 
 
以前も生で聴いたことがあるけれど、
ユーモラスなやりとりに会場が大爆笑。


「衝撃の事実!」
「あの寺はおれのもの…」なんて
珍念に言わせるところも
毒があって面白い。
 
 
 
三遊亭ふう丈さんの「おすそわけ」
 
 
オリジナルの創作落語。
一昔前ならお隣さん同士で
晩ごはんのお裾分けをすることもあったけれど、
もしいまやったら事件に発展しかねないよね、
と妄想を膨らませてできたような噺。
 
 
ご近所の奥さんのくれるお裾分けが
やたら凝った外国の家庭料理で、
それを亭主や息子が喜んでパクつくもんだから
もらった奥さんは面白くない心地。


好意的なお裾分けがただの余計なお世話になり
あわや家庭の危機?!
ご近所のいざこざ勃発?!となるところで、
畳み掛けるに真相が明らかになり、
みんながハッピーな結末は見事!
 
 
 
3席目は、
喬太郎師匠の「花筏」
 
 
相撲の人気者の大関が病に伏し
顔立ちの似ている提灯屋の店主が
大関の身代わりを頼まれる噺。
途中どうなるんだとはらはらするも、
これもオチが平和ですっきり。
 
 
相撲の噺にちなんで、
枕はスポーツの話を。



喬太郎師匠は無趣味で
しいていえば好きなのは
ウルトラマンくらいだーとか、
オリンピックの文化部版があれば
面白いのにー、など自由奔放に話す。


そうなったらきっと
華道部門、書道部門などに紛れて
落語家も流派を超えて選抜メンバーで
日本代表チームを作るんでしょうね、
なんて、他愛のない想像を膨らます。爆笑
でも落語は勝ち負けがないのが、
いいんですよね、っていい言葉を
ぽろっとこぼしたり。
 
 
 
最後の演目は創作落語の
「社食の恩返し」
トリが古典落語ではないのは珍しい!


社員食堂に勤めてたおばちゃんが
退職することになり、
お世話になったお礼をしようと
若手社員二人が手料理をもてなす噺。


くだらなさが半端なくて
 これまたハズレなしの面白さ!
 

 
ああ、来年もまた
喬太郎師匠の噺を生で聴きたい。

 

 



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今回は一人で落語ではなく、

前に同じ職場で働いていた年上の女性が

喬太郎師匠の落語を見てみたい!と言ってくれ

現地集合で一緒に行った。



落語を見終わったあとは、

表町まで歩いて行って、

レトロなカフェ、『もなど喫茶』へ。

 





何度かブログでも書いてるけど

ここのお店の雰囲気、居心地がよくて。






この日は珈琲フロート。

私にしてはヤングな飲み物。




 


ひとしきりおしゃべりを楽しんだあと

名残惜しみながら解散。



そのあと一人でスポーツジムのサウナに行き

帰りにラーメンを食べて帰る。

駅の近くにある『ぐり虎(こ)』へ。






海老味噌ラーメン。




海老の出汁がたっぷり、

麺がもっちり、

もやしがしゃきしゃき、

濃厚なラーメン。





そして餃子も忘れずに。





岡山でいくらでものんびりできちゃう。

日帰りするのが勿体無いけど

明日も予定があるので、

21時台の新幹線で福岡へ戻る。




またいつでも帰ろう、岡山。




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▽去年の独演会のラストは古典の怪談話だった。

喬太郎師匠のレパートリーに毎年飽きない。




 

 

 

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