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東京出張の帰り、
『文喫』を訪れたあとに
折角六本木に来たならばと
森美術館にも寄ることにする。
ここを訪れるのは
一体いつぶりだろう?
来るのが久しぶりすぎて
どこから入るんだったっけ…と
一瞬ウロウロしそうになった。
おっと、ここから入るんだった。
エレベーターに乗って
一気に高層階へ。
今年は森美術館の
開館20周年にあたるらしい。
開催中の企画展は
『ワールド・クラスルーム』。
これ、チラシからだと
一体どういう企画展なのか
いまいちピンと来なかったが
アートを国語・数学・理科・社会といった
学問に通じる学びの入り口ととらえ、
現代美術館を「世界の教室」に見立てている。
…とまぁ、
主旨はなんとなくわかったが
各科目ごとにゾーンを作って
作品を分類するのは
ちょっと無理があるような気がした。
なので、私にしては珍しく、
あまり解説は深く読まず
好きな作品だけじっくりと
見て回ることにした。
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私はアートというのは、
なにも説明がなくても
直感的に感動を与える作品と
きちんと物語を伝えることで
感動を与える作品の、
大きく2つに分けられると思う。
▽畠山直哉による写真「陸前高田」シリーズ。
2011年の東日本大震災後の風景を捉えている。
▽ジャカルタ・ウェイステッド・アーティスト
4名のアーティスト、グラフィック・デザイナー、
ミュージシャンなどで結成された集団。
ジャカルタの街中にある古い看板を譲り受け、
代わりに新しい看板を納品するという
ちょっと変わったプロジェクト。
▽イー・イラン
織り手の女性たちと協働で作り上げた作品。
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本企画で見れる作品をWEBで確認したら
リ・ウファン氏と奈良美智氏の名前があって
その二人の芸術家の作品を見たくて
足を運んだと言っても過言ではない。
▽李禹煥(リ・ウファン)
「対話」、「関係項」
この、静謐な感じが
すごくすき。
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▽奈良美智
「Miss Moonlight」
何も言わずしてここにいる。