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社内の読書コミュニティで

「この本面白かったです、

読みたい人いますか?」という

投稿をしてくれている人がいて

会社の先輩から借してもらった。

 

 

 

最近よく聞く「キーエンス」という社名。

大阪に本社を置き、

センサー、測定器、自動制御装置

ビジネス情報機器などの

製品を作り出している会社だ。

 

 

 

「付加価値の高い商品を創造し続けること」を

自分達のミッションと考えており、

世界初、業界初の製品を数多く生み出している。

特筆すべきは営業利益50%超、

平均社員給与が2000万円を超えるという

他では類をみない数値をたたき出していること。

 

 

 

この本はキーエンス出身の著者が

同社の成功の鍵ともいうべき

「付加価値のつくりかた」を

誰でもスキルとして身につけ、

実戦できるようにわかりやすく

解きほぐした本である。

 

 

 

 

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まず大前提として

「価値とは何か?」を理解しなければならない。

 

 

 

価値とはお客様(相手)が感じる(決める)ものである

 

 

そして

 

 

付加価値はニーズが源泉である

 

 

 

価値とは何かを理解したら

「ムダ」に時間を割かないように

自分の仕事には価値があるか?を見極めること。

判断するには次の3つの問いが参考になる。

 

 

 

①お客様の「買う」という意思決定に影響を与えているか?

②商品・サービスを買った後、本当に「使う」か?

③それを使ったら、「役に立つ」か?

 

 

 

ほかにも、よく陥りがちな罠として

こんなことが挙げられている。

 

 

 

売り手は「なぜお客様が買うのか?」ではなく、「どうすれば売れるのか?」から先に考えてしまうのです。

 

 

 

売り手が主体の発想をしていては

売れるためのスペック探しをして

そこをひたすら宣伝してしまう。

大切なのはお客さんがなぜ買うのかを

理解することの方なのに。

 

 

 

「その業界やお客様について、わかっていることもある。しかし、まだわからないこともある。だから、もっとわかろうとし続ける姿勢」で、ニーズを探求し続けることの重要性。

 

 

 

これに尽きるのだ。

長年同じ得意先を担当していると

自分は相手のことをわかっていると

思い込んでいってしまうが

「分かろうとする」姿勢は失ってはいけない。

 

 

 

はっとする一言が書いてあった。

 

 

 

基本的に人は「これを買ってもらえませんか?」とセールスを受けるのは「嫌い」なのです。営業活動に関わる人たちはまず、「人は営業を受けるのが嫌いである」という事実をしっかりと認識しておく必要があります。

 

 

 

 

これは言われてみればそうだよなと

妙に納得したことだった。

自分は営業職だけれども

「営業される」のは確かに好きじゃないし

相手に対して警戒する。

 

 

じゃあ煙たがられないためには

一体どうしたらいいのか。

それは「お客様の成功につながる情報」を

きちんと伝えることだと本書は語る。

 

 

 

「営業して商品が売れる」ことは

いわば売り手側の成功である。

お客さんが欲しいのは自分の成功だから

その人に有益な情報を伝えれば

喜んで面会してくれる。

 

 

 

ややとりとめもなく

本に書いてあることを

つらりと書き出してしまったが

ただAという商品を

そのままAのままで売っていては

だめなんだなと痛感する。

 

 

 

自分というフィルタを通じて

Aという商品にAプラスの

付加価値がつけるような

そんな価値を高めれる仕事がしたい。

 

 

 

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