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2月の10日に

柳家喬太郎師匠の

独演会に行ってきた。

場所は岡山市民文化ホールにて。

 

 

 

 

 
 
 
 
私にとって生で落語を聴くことは
何よりも贅沢なご褒美の一つ。
 
 
 
喬太郎師匠は毎年2月の2週目に
岡山で独演会を開いてくれる。

おかげでこうして1年に1度は

喬太郎師匠に会いにいける。

 

 

 

11月のチケットの発売初日に

ぎんざやへ行ったら、

なんと最前列の券が買えた。

なんてラッキーなんだろう。

 

 

 

最前列で聴く落語は本当に格別だ。

できれば真正面より、

少し左右どちらかに寄った席のほうがいい。

噺の最中にふと目が合うことがある。

自分に向けて話してもらっているような

そんな感覚に浸れる。

 

 

 

 

その日の演目はこんな感じだった。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
喬太郎師匠の「そば清」
 
そば好きの大食いの男が
そばを何杯食べれるかを
若者たちと賭けて儲けていた。
ところが調子に乗っているうちに
とある妙案を思いついて…という噺。
 
 
 
何度か生で聴いたことがあり
オチも知っていたけれど
そばを食べるところの
食いっぷりがさすがで
ほほほうと魅入ってしまう。
 
 
 
春風亭かけ橋さんの「ろくろ首」
 
 
「ろくろ首」と聴くと怪談のようだが、
これが全然怖くないのが落語の面白さ。
 
 
あるとき与太郎が御隠居に
「おらも結婚したい」と相談に来る。
とあるお嬢さんが婿探しをしており
その人ならどうじゃ?と見合わせる噺。
 
 
 
笑いどころがたっぷりで
終始くすぐられる。
 
 
 
かけ橋さんは身体を鍛えるのが
普段からの趣味のようで、
岡山に来て早々にジムへ行ったという
枕で場を盛り上げていた。
(このあと喬太郎師匠に
このことで茶化されるのだが…苦笑)
 
 
 
3席目は、
喬太郎師匠の「綿医者」
 
 
 
すっかりくつろいだのか
このころには喬太郎師匠が
もう縦横無尽におしゃべりしまくって、
落語よりもまくらの方が長かった。
(いつものことだ。笑)
 
 
 
地方公演でとある県に行った時
薄汚れた佇まいのラーメン屋を見つけた。
そういう店は経験上
めちゃくちゃうまいか不味いか
どっちかだと喬太郎師匠は当たりをつけた。
 
 
 

さあどっちだと期待を込めて食べてみたら

ものすごく不味くもないけど
ものすごく美味くもなかった
中途半端な味だった…という感想。
 
 
 
それからこれも九州の地方公演で
ジェラート屋さんに行った時
なぜか若手の噺家とジェラートを
カップルみたいにシェアさせられそうに
なった話だとか…。
 
 
 
そういうただの思い出話を
ほんとうに嬉々として語る師匠。
 
 
 
ようやく落語の本編に入ってみれば
「綿医者」はこれが古典?というくらい
ばかばかしいくだらない噺で
ますます喬太郎師匠が好きになる。
 
 
 
最後の演目は
三遊亭圓朝師匠の
「怪談 牡丹灯籠」より「本郷刀屋」。
 
 
 
なんだかんだ言っても
古典落語もさらっとやってのけてしまう、
凄みのある声、キレのある所作、
会場がシーンと音も立てず
じっと聞き入るのがわかる。
 
 
 
ああ、来年もまた
喬太郎師匠の噺を生で聴きたい。

 

 

 

 

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▽去年の独演会も

喬太郎師匠のはしゃぎっぷりが可愛くて

控えめにいって「最高」だった…‼︎笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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