***
本を読むことは
食事を摂ることに似ている、
ということを何年か前の
ブログで書いたことがある。
生きていれば、お腹が空いて
食べ物が欲しくなるように、
一定の時間が経過すれば
読書もまた、必ずしたくなる。
でも、食事は摂らなきゃ死んじゃうけれど
読書はしなくたって死にはしない。
じゃあほかになんだろう?と考えて、
スポーツが好きな人にとっての
ランニングのようなものだろうか、
という発想に至った。
走らないとウズウズする感じと、
本が読みたくてウズウズする感じ、
似ているんじゃないかと思うけど
どうだろうか、はたして…?
これで十分、という線などなくて
読んだことのある本も
まだ読んでいない本も、
手にとって、ページをめくる日々。
***
年に一回、毎年この時期に
「私を作る10冊の本」というテーマで
これまでの自分に深く影響を与えた本を
本棚から10冊選んでいる。
毎年不動の本もあれば
入れ替わった本もある。
去年とだいたい一緒だけど、
今年はこんな感じ。
◆井上靖 『愛』
◆金城一紀 『GO』
◆金城一紀 『対話篇』
◆山崎ナオコーラ 『人のセックスを笑うな』
◆奥田英朗 『家日和』
◆W・シェイクスピア 『ハムレット』
◆O・ヘンリ 『O・ヘンリ短編集(二)』
◆カポーティ 『ティファニーで朝食を』
◆森絵都 『つきのふね』
◆沙村広明 『おひっこし』
※順不同
私が今までの人生で出会った中で
一番好きだと思う本は、
金城一紀の『GO』だ。
これは長年変わらない。
行定勲監督によって
窪塚洋介と柴咲コウの主演で
映画化もした作品だ。
(映画もすごく好きだ)
中学生の頃に初めて読んで、
カッコよくて滅茶苦茶痺れた。
この本の影響で、いろんな文学や哲学に
興味を持つようになった、きっかけの本。
『GO』とはすこし趣きが違うけど
『対話篇』も特別な一冊。
3つの短編からなる小説集で
私の好きな言葉が沢山詰まっている。
シェイクスピアの『ハムレット』は
数あるシェイクスピア作品の中でも
一番面白く、そして奥深いと思う。
ぱっと読んだだけではわかりにくいが
ハムレットの不可解な行動や性格に
だんだん引き込まれていく。
読むほどに魅力がます作品。
井上靖、山崎ナオコーラ、
カポーティに関しては
作家の作品全てではなく
ここに取り上げた作品が
とりわけ印象深かった、といえる。
森絵都の『つきのふね』は
最初の出会いは小学生のころだが
大人になって読んでも
色褪せずに大好きなまま。
奥田英朗やO・ヘンリを選ぶのは
元来私が、悲劇よりも、
喜劇の方が好きな人間だからだ。
世の中捨てたもんじゃない、って
くすっと笑える結末の方が好きなのだ。
他とちょっと違うのは
沙村広明の『おひっこし』。
この漫画に収録されている
『涙のランチョン日記』が
たまらなく好きすぎて
10冊めにあえて漫画を加えた。
吉本ばななの『TSUGUMI』、
江國香織の『きらきらひかる』、
村上龍の『ラブ&ポップ』あたりは
迷ったけれど、今年は含めず。
年によって気分は変わる。
来年はまた少し違うだろう。
***
▽山崎ナオコーラの文章が好きだ。
好きな箇所をひたすら引用しただけの記事。
***


