20世紀の総合芸術家イサム・ノグチ、
彼の生涯や生み出された作品達、
それらを紹介する特別展が
香川県立ミュージアムで開催されている。
チラシを見た時から
これは行かねば!と思っており
荒木経惟展で丸亀へ行って以来、
今年に入ってから二度目の香川へ。
瀬戸大橋を渡りながら海を撮ったのに、
橋の柱が邪魔でその写真はボツ。
代わりに高松駅のフェイスでも。
なんだかかわいい。
玉藻公園を突っ切ったほうが
早そうだったので入ってみることに。
(いきなり寄り道一人旅…)
玉藻公園は高松城の史跡だ。
この城は、天正15年(1587年)に、
豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた
生駒親正(いこまちかまさ)が、
もともと野原と呼ばれていたこの地を
高松と改めて築いた平城(水城)。
瀬戸内海の海水を外堀、中堀、
内堀に引き込んでおり、
日本の三大水城のひとつでもある。
北側の水門。
水門の向こうにはすぐ海が見える。
海水を取り入れているので
堀の中にはタイやチヌなどの
海の魚がいるらしい。
松の木がやたら多いなと思っていたが、
香川は松の盆栽の一大産地でもあるとか。
日本庭園はやはり静かで美しい。
生駒氏の治世が4代54年続いた後、
徳川家康の孫で、
徳川光圀(水戸黄門)の兄にあたる
松平頼重がこの地の領主に任命される。
その後11代228年に渡り
松平家の城下町として栄えたのだが
高松がそういう歴史の町だったと
今日初めて知った。
これからはもっと、
歴史に興味を持たねばと反省。
高松城跡のことでかなり文章を割いたが
当初の目的地はこっち。
イサム・ノグチ(1904-1988)は、
日本人の詩人野口米次郎を父に、
アメリカ人作家レオニー・ギルモアを母に持つ、
20世紀を代表する芸術家だ。
彫刻家として有名だが、
舞台芸術、家具や公園、陶芸など
あらゆるジャンルで作品を生んでいる。
彼は若い頃にNYから北京を訪れ、
篆刻・水彩画の巨匠である斉白石に
墨絵を習ったことがあり、
力強い毛筆で紙に描かれたドローイングも
今回の特別展には展示されていた。
(見えにくいがチラシの左下参照)
彫刻というものは絵画よりも
理解することは難しいと感じる。
美術館では手に触れることができないが
彫刻こそ目だけでなく肌で触れて感じ取る
芸術なのではないかと思う。
触れない代わりに、
真面目に解説を読みながら眺めて回った。
いろんなジャンルに
手をかけているのが面白い。
ただ高尚な芸術家というより、
この人はものを自分の手で作り出すのが
楽しくてしょうがなかったのではないかと
勝手に想像した。
広島の平和公園の近くの橋を
彼がデザインしているのだが、
出来上がった橋の前に立ち
写真に写っている姿が
私にはとても印象深かった。
香川の牟礼町に
イサム・ノグチ庭園美術館があるが、
そこは晩年彼が住居とアトリエを構え
約20年制作を続けた場所だ。
まだ訪れたことはない。
訪れてみたい。
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