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“30代になったら、これまでの1.3倍優しくする”

 

 

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この本自体は2012年に出版されていて、当時蜷川実花は30代後半で、プロの写真家を現役で続けながら一人息子を育てていた。




ちょうど映画監督としても土屋アンナ主演の「さくらん」につづき、沢尻エリカ主演の「ヘルタースケルター」を撮り終わったころ。




世間で見られている蜷川実花のイメージといえば、女性カメラマンとして成功して、どちらかというと華々しいイメージかもしれない。

しかし、この本では等身大の彼女の姿が描かれ、仕事でのポリシーや、女性や母親としての揺るぎない想いが書かれている。

 


 

どこをとっても蜷川ワールド全開だけど、押し付けがましくない。むしろそうそうそうだよね、って共感して、本を読み終わったとき、刺激を受けまくっている自分に気づいた。

一番気に入ってしまったところを長めに引用させていただく。



 

“30歳になったときに思ったのは、30歳を過ぎると性格がきつくなりすぎるので気をつけようということ。20代の1.3倍優しくしようと決めて、なるべく優しく女性らしく振舞うように心がけていました。20代後半になると、ある程度周りが見えてきて、“別に全員が仕事が出来るわけじゃない”って気付くんです。そうすると、いろいろと言いたくもなるけど、若い頃と同じつもりで振舞うとどうしてもキツく見えてしまう。だから、具体的に1.3倍って数字を出して心がけることにしました。”

 




キャリアウーマンであり、(男女ともに)モテ女であり、母親である彼女。

きっと読み手の立場や状況によっても、この本で心に響く言葉が変わってくるはず。

一生プロとして現役でいたいし、一生現役で女子でいたいとさらりと言う彼女の言葉は、凛として、そして格好いい。

 



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