蒸し剥ぎした楮(こうぞ)の皮の表皮をへぐって(剥がして)3日目。

暑~い暑~い夏に育った楮は太くて長い。もちろん、先っちょは細いし、75cmずつでカットして蒸すから、太さは色々あることになるけれどね…🙄

でも、一番根元はずいぶん太いのが多いんだよ。

蒸して熱いうちに、芯から皮を剥がすのはどうってことないけれど…表皮と甘皮を真皮から剥がす、へぐり作業は力が要る。直径が4cm近いのもあるから、広げると幅12cmとかでそんなところは厚くて剥がしにくい。あまり太いところは繊維も荒いような気がして使いたくないけれど、今年はその太さを没にすると没ばかりいっぱいになりそうだから頑張っている。

どこに力が入るかと言うと、押さえる左手、へぐり包丁を握りしめる右手、地面に着けてる両足、それから歯。気がつくと歯をくいしばっている。ぐ、ぐぐぐって感じ。ま、全身ってことか🤣。

表皮を剥がさないままで煮熟すると、紙の色がくすんだように仕上がる気がするし   長期保存が可能なように、出来るだけ白皮にしたいのだ😄



でも、作業中にため息が出ることもある。

寸法できざんでいった楮の写真だけど…



根元と先っちょではこんなに違う。手の掛かりようは同じ1枚分。幅と厚みを考えると原料としては根元のほうが何十倍にもなるの。ただ、分けて使ってみると、しなやかできれいな紙になるのは先っちょの方🤣

こういうとこが簡単に割りきれない部分だったりする。

ごきげんよう☺️