昨日、少しだけ楮(こうぞ)の蒸し剥ぎをした。

蒸す時の楮(こうぞ)の匂いが大好きで、楮(こうぞ)との縁は切れないなぁと思う。だってこの匂い嗅ぐと幸せなんだもの。

蒸し剥ぎするとね、どうしたって表皮も剥いでしまいたい。

昨年から、さっさと白皮にして、表皮付きで一旦乾燥する工程を省けるだけ省くことに決心したの。10本束ねた黒皮(表皮が付いてる皮)が乾いてきたら天地を変えて束ねて直してすっかり乾くまで干すんだけど、パキパキに乾くと固くて手が痛くなるの。洗濯干しに白皮を1枚ずつぶら下げると1日でスッキリ乾くから、これもあり、よ。

予報で22時は宮古3℃だったが、外に出てみると星空で、寒暖計はー3℃を指していた😍

濡れたままの皮を急いで干すとゆっくり凍った🎵
やった~、ラッキー😍
今はもう会えない、宮城県にあった白石和紙工房の代表だった故遠藤ましこさんから教えていただいた方法。
せっかくの寒い宮古なのに、太平洋沿岸で雪が少ないから雪晒しが出来ないと言ったら、にっこりしてそれならと教えてくださった。

「雪が少なくて寒い地域なら、黒皮を剥がして白皮になったら、洗ってダラダラのまま凍らせる。そのまま寒風に晒して自然に乾くのを待てば、ふっくらと白い良い皮に仕上がる。寒さを厭わないようだからやってみるといい」

白皮にして販売する人達には「凍らせると目方が減る。もってのほか!」と嫌われるけれど、自給自足するならきれいな白皮に仕上がった方が良いもんね☺️
確かに全然違う白皮ができる。うまくやらないと凍る季節に出来ないけれど(笑)
やってて気付いた。雪が積もった時に雪の上に白皮を並べるとね、紫外線で色が抜けるのが雪晒し。で、色が良い塩梅に抜けてきたら吊るして干すわけで…紫外線たっぷり浴びさせるってことだし、この工程の一部分を使ってることよね🎵

コロナ禍で、報告に行けないうちに星になられたましこさん、昨夜も見下ろしていましたか。氷点下の22時に白皮を洗濯ばさみに吊るすあいだ、ずっとニヤニヤうふうふしてしまいます。ましこさんに繋がっていて幸せな時間だから。
もっともっといっぱい教えていただきたかったこと、夢の中でなら聞けるかなと思っています。
お逢いしたいなぁ。

さて、今日も元気に頑張りましょうか。
ごきげんよう☺️