金匱要略では当帰芍薬散は、婦人妊娠病の章と婦人雑病の章で取り上げられています。


いずれも簡潔に、まず妊娠病の章では

「婦人が妊娠して腹部が絞るように痛む場合は当帰芍薬散が主治する。」とあります。


また、婦人雑病の章では

「婦人の腹部が疼痛するもろもろの場合、当帰芍薬散が適応する。」


とあります。

要するに婦人の痛みには当帰芍薬散が効果的だということです。


生理痛がひどくてロキソニンを4時間ごとに飲まずにはいられないというような方には、ぜひ当帰芍薬散を試していただきたいです。


また金匱要略には次のような記述もあります。

「婦人の病には36種の変化があって様々に姿を変えて現れる。

診断にあたっては脈診をつまびらかに行って陰陽、虚実や緊弦の判別を丁寧に行う。

鍼灸治療や薬物治療によって危険な症状を除き安楽の結果を得るようにする。 

本体は同じ病であるが、人ごとに体質も病症も異なるので、脈状も違っている。

それらを正確に弁別しなければならない。」


参考にしてください。