自分が変わらなきゃダメだ!と思って苦しくなっている人へ | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

他人は変えられない
変えられるのは自分だけ

確かにそうなのですが
このことについて誤解している人が
結構多いので
ここで誤解を解いておきましょう。

では私を例にします。

私は時間の感覚を持っていません。
いつ出来上がるかって?
出来上がったときがその時だよ!
いつ準備が終わるのかって?
準備が終わったときだよ!
見通し?なにそれおいしいの?状態。

しかし実際には
遅刻はしませんし
見通しも立てることができます。

昔は遅刻魔でした。
だって準備にどれくらいかかるか
移動にどれくらいかかるか
見当もつかないんだもの。

では、
私は時間の感覚を身につけて
時間がわからない短所を克服したでしょうか。
いいえ違います。

iPhoneちゃんにスケジュール管理から
移動距離と時間、経路まで
ほぼ全部頼っています。
今の時代に生まれてよかった。

私は相変わらず時間が読めないままです。
しかし
ツールを使い工夫をし
時間を守れるようになりました。

弱点を克服しましたが
弱点は相変わらずそこにあります。

多くの人は
「できるようにならなきゃダメだ」
と自分に要求しますが
私の例で言うと
「時間の感覚がわかれ!」
という要求の仕方をしています。

弱点をなくせ、と要求してしまうのです。
それは間違い。

落ち着いて処理できるようになれ
とか
緊張するな
とか
ミスするな
とか。

そんなのムリムリ。

慌ててしまうなら
慌てても大丈夫なように工夫します。
緊張してしまうなら
緊張しても良いように準備します。
(トラウマが原因の場合は外しましょう)
ミスは人間だものあるある。
リカバリーをどうするか
あるいはミスしても気づく仕組みを
作るのが良いでしょう。

現状のできない自分にOKを出して
できない自分が困らない助けを
用意してあげれば良いのですよ。

責めないでよ〜
だってできないんだもしょうがないじゃん!
というのは
他人を変えようとすることで
境界線侵害です。

なんでこんなこともできないんだ!
ホントにダメ人間!
と自分を責めるのも
実は自分への境界線侵害です。
別人の立場に成り代わって
自分を責めているのです。

自分が自分に責任を持つことを
放棄してしまっている状態。

そうではなくて
できないんだね、そっか。
じゃあ、どうしたらいいかな。
と考えましょう。

私が
時間の感覚が全然ないんだね。
じゃあ、めんどくさいけど
片っ端からスケジュールを全部入力して
iPhoneにお知らせしてもらおう。
と工夫して
スケジュール管理ができている状態を
作ることができたように。

私が変わったのは
自分をフォローする姿勢を身につけ
自分を助けるために
めんどくさいことに取り組んだ部分です。
(iPhoneに細かく予定を入力するとか)

変えられるのは自分だけ
→自分を助けるのはまず自分

ひとりでできなかったら
カウンセラーが一緒に考えますよ。



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