インナーチャイルドケアのゴール | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

インナーチャイルドという言葉は

かなり一般的に認識されています。
で。
インナーチャイルドって何?
内側にいる子ども?

たくさんのトラウマを解消してきた
経験上その概念はわかります。
幼い頃に傷ついた経験によって
その子の時間は止まったまま
解決せずに外側だけ大人に
なっている状態が確かにあります。

その傷ついたときのままの子を
インナーチャイルドと言うのですね。

さて
心を扱うメソッドで有名な
インナーチャイルド・ケア。
これを受けた経験がある人は
私のクライアントに結構いらっしゃいます。

解決しなかったから
私のところに来るわけです。
私はインナーチャイルドの概念は
知っています。
しかしインナーチャイルド・ケアが
何をしてどうなれば解決であると
定義しているのかは知りません。

傷ついたときの子が
どうして欲しかったのか
何を望んでいるのか、聞く?
で、願いを叶えてあげる?
そんなことしないでね。

私のクライアントさんは
10人いれば9人は
カウンセリング中に抵抗します。

変わりたいけど変わりたくない。
手放す苦しみはイヤ。
それが普通です。

病気は治りたいけど手術は怖い
というのと同じです。

できれば
他人に責任をなすりつけたまま
自分はラクになりたい。

これが、「一般的な」反応です。

この部分を無視して
インナーチャイルドという
自分でありながら自分でない存在
という概念を持ち出すとどうなるか。

自分の問題と向き合わずに
解決が得られるような錯覚を与え
最悪の場合は
人格の乖離も起こり得るのです。
非常に扱いに注意を要する概念だ
ということを
どれだけの人が知っているでしょうか。

インナーチャイルド・ケアに
ゴールがあるとするならば
内側の人間の年齢が
外側の人間の年齢に追いつくこと
これがゴールです。

インナーチャイルド・ケアを
受けたという人が
そこを目指した扱いをされた形跡を
見たことがないんですよね…。
いや、解決しなかった人が
私のところに来るわけで
解決した人もいるんでしょうけど。

インナーチャイルドを
なだめても、機嫌を取っても
慰めても、それによって
自然に成長することはありません。
下手をすると
味をしめて増長します。

怒りや恨み、悲しみを持ち続けると
優しくしてもらえると
覚えてしまうのです。

満たす、満足させる
というアプローチは間違いです。

もしこの記事を読んでいる方で
インナーチャイルド・ケアを受けて
なかなか解決しないな
と思っている方がいらしたら
その内容が、
インナーチャイルドの機嫌取りに
なっていないか振り返ってみてください。

私はインナーチャイルドの概念は
否定しませんが
「扱い」つまりケアは
要注意だと思っています。

ちゃんと内側が変化することを
望むのであれば
RCメソッドのカウンセリングを
ご利用ください。

心を扱うということは
簡単ではありません。
ちょっとかじったくらいで
できるようになるわけがない。

では、
なぜそうなるのか、
という部分がよくわかるように
作ってあります。

心の構造を知るアドバンスセミナーでは
もっと踏み込んで
実践的に思考訓練をします。

ではどうやって心を扱うのか
という部分の知識と訓練を
組み込んであります。
こちらは8月か9月スタートを考えています。