新しい一歩を踏み出すために現在地を確認する | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

変わりたい
という言葉はよく聞きます。

変わる、という言葉には、
二種類のイメージがあります。

別人のようになる、
イモムシが蝶になるように
つながりが想像できない変化と、
子犬が成犬になるように、
つながりが想像できる変化です。

現在の自分がイヤで変わりたい、
という方は、前者の
別人になるような変化を求めます。

けれど、
人間の変化は、
現在の延長上にしかありません。
今いるところから、
変わり始める以外に方法はありません。

現在地は、どこですか?

こうなりたい
ああなりたい
ゴールが見えていても、
現在地がわからないと、
スタートからゴールへの道筋ができません。

ちょうど、
点が2つあって初めて直線が引けるように
点が1つしかないと、
どこに向かって線を引いて良いか
わかりません。

誰でも、ゴールを思い描くのは簡単です。

色で考えてみましょう。
青と黄色を混ぜると
緑になります。

癒しの緑になりたい
と思っても、
自分が青なのか
黄色なのかによって、
足すものが違いますね。

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自分が青なら、黄色を足しますが、
緑になっても、青が消えるわけではありません。

青の性質は、依然としてそこにあります。
でも、変化していきます。
緑に近づくと
青が減るわけではないのです。

自分を否定しても、
自分の嫌な部分は減りません。

嫌な部分でも、
そこにあると認めて初めて
そこからスタートできます。

青が嫌いだとしても、
青であると認めないと、
スタートを切れないのです。

青が嫌いで緑になりたくて、
緑からスタートしている人が
多いのが実態です。

つまり、フリをしているだけで
変化しないのです。

現在地が違うので
どこに進んでもゴールに近づきません。

青と認めたくないと
黄色を足せません。
違う色を足すか
何もしないかになり、
緑に近づけません。

青が嫌いで緑が好きでも
青無しに緑はできません。

同じように、
例えば短気が嫌いでも、
気長になれません。
短気であると認めて
短気であるところからスタートします。
短気ということは、
回転が速いということです。
すぐに動く頭の中を止めることはできません。
短気なのが嫌だというのは
待てずにイライラしてしまうことにより
人間関係で不利益をこうむる
ということです。

待つ時間を、他のことをするのに
当てれば良いのです。
すぐに結果が出ないなら、
それを待つ間他のアイデアを考えたり
他のことを片づけたり。
自分の側がするべきことをしたなら
結果は相手の責任です。
するべきことをしていないなら
イライラせずに相手に負わせずに
自分がするべきことをすれば良いのです。

「短気」
という言葉を、因数分解したのが
わかるでしょうか。
因数分解すると、
物事がうまくいかないのは、
短気を構成している
別のもっと小さなことに
原因があることが見えてきます。

現在地が、さらにはっきりします。

私が一度も
短気を否定していないことに
お気づきでしょうか。
短気でも良いのです。
気長になる必要はありません。
短気である結果こうむる
不利益を避ければ良いのです。

そのためには
短気である
ということを認めなくてはいけません。
それが、現在地を知る、
ということです。

次回は、
因数分解をもう少し詳しく
考えましょう。