(文字数の都合で、今回は 文字だけの構図となります)

前回、獣がどこから現れるかについて、書きました。

世の終わりは、未知の領域であり、分からないことが多いですが、

聖書に基づいて判断する必要があります。

 

 

キリスト教では、獣=ネロ説が一般的だと思います。

ですが、単に、獣の数字を持ってるから・迫害したから~という理由だけで

ネロを獣として扱っていいのでしょうか?

 

 

私は、ネロを獣だと思っていません。

理由は、 獣だと思う人物が 他にいるからです。

今回は、このことについて書こうと思います。

 

 

 

 

聖書を読んで 誰かが意見するということは、

その発言した内容が合っている・合っていないにかかわらず、

すべて その人の意見となります。

つまり、聖書以外の言葉は、神の言葉ではありません。

 

このことから、人の発言や意見を、

絶対に聖書通りだから信じろと主張するのは、

ただの人の意見を 神の言葉とする傲慢であり、罪です。

 

 

もちろん、私の意見も、あくまでも一人の人間としての意見です。

 

なので、世の終わりに関することだけでなく、

すべてのことにおいて、自分で聖書を読んで、

調べ、確かめることを強くお勧めします。

聖書のみが、神の言葉だからです。

 

 

 

 

それでは、本題に入ります。

(聖書は、基本的にリビングバイブル:改訂新版(いのちのことば社発行)より引用)

 

【・獣はどんな人物か? 】

 

 

1私は幻の中で、今度は海の中から、

一匹の不思議な獣が現れるのを見ました。

 

その獣には七つの頭と十本の角があり、角には十の冠がついています。

そして、それぞれの頭には、神を汚し、あざける名前が書いてありました。

 

2その姿はひょうに似ていましたが、足は熊、口はライオンのようでした。

竜はこの獣に、自分の力と地位と大きな権威とを授けました。 

 

 

3私は、獣の七つの頭のうちの一つが、

回復の見込みがないほど傷ついているのがわかりましたが、

その致命的な傷が治ったのです。

 

すると、世界中の人がこの奇跡に驚き、獣に従うようになったのです。 

4人々は、その獣を礼拝するばかりか、

そんな不思議な力を授けた竜をも拝み始めました。

彼らは大声で、「これほど偉大な獣を見たことがない。

これにたち打ちできる者などいないだろう」と、喝采を送りました。 

 

5竜は獣に、主をののしるようにけしかけ、

四十二か月間、地上を思うままに支配する権威を与えました。

 

6そこで獣は、そのあいだ中、神の名と神殿、

および天に住むすべての者をののしり続けました。 

7竜はまた、獣に、クリスチャンと戦って打ち勝つ力を与えました。

さらに、世界のあらゆる人々を支配する権威も授けました。 

 

 

8殺された小羊のいのちの書に、

世の初めから名前が書き込まれていない人々は、

こぞって、この悪い獣を礼拝しました。 

9聞く耳のある人は、よく聞きなさい。 

 

10クリスチャンの中で投獄される運命にある人は、

逮捕され、連行されるでしょう。

また、死ぬように定められている人は殺されます。

しかし何があろうと、あわててはいけません。

このような時こそ、あなたがたの忍耐と信仰が試されるのです。

 

 

11さて、私の目に、もう一匹、奇怪な獣が地からのぼって来る姿が映りました。

小羊のように二本の小さな角をつけていましたが、

その声は、竜のようにすごみを帯びていました。 

 

12この獣は、あの致命的な傷が治った獣の権威を使って、

全世界の人に、むりやりその最初の獣を礼拝させました。 

 

13また、多くの人の目の前で、

燃える火を天から降らせるといった奇跡を行い、

人々を驚かせたりしました。 

14こうして、地上のすべての人々を惑わしたのです。

 

このような不思議なわざができたのは、

最初の獣のうしろだてがあったからです。

そこでこの獣は全世界の人々に、

致命的な傷を負いながらも生き返った、最初の獣の大きな像を造れ、

と命令しました。 

 

15出来上がった像に、この獣が息を吹き込むと、

像はしゃべることさえできるようになりました。

するとその像は、自分を拝まない者は皆殺しにするよう命じました。 

 

16また獣は、大きい者にも小さい者にも、金持ちにも貧しい人にも、

奴隷にも自由人にも、すべての人に右手か額に刻印を彫らせました。 

 

17そして、獣の名か、その名を意味する数字を彫った刻印を持っていなければ、

仕事につくことも、店で買物をすることもできないようにしたのです。

 

18これは、細心の注意をはらって解くべきなぞです。

この数字の意味を解ける人は解いてごらんなさい。

獣の名前の文字を数字になおすと、六百六十六になるのです。

(ヨハネの黙示録 13:1~10)

 

 

 

 

黙示録によると、獣は、一度死んだ王であり、

世の終わりの時に現れて もう一度王につくと教えています。

 

 

8この獣は昔は生きていましたが、今はいません。

しかし、やがて底なしの穴から現れて、永遠の滅びに向かうでしょう。

 

地上に住む人々のうち、世の初めからいのちの書に名前が書かれていない人は、

絶滅したと思われていたその獣がもう一度現れるのを見て、

血の気を失うほど驚くでしょう。

(ヨハネの黙示録 17:8)

 

 

雪の結晶

 

7しかし、三年半にわたる証言の期間が終わると、

底なしの穴から出て来る独裁者の挑戦を受け、殺されることになります。

(ヨハネの黙示録 11:7)

 

 

 

 

獣は、底なしの穴から現れるということは、

一度死んだ後、悪霊たちが審判の日まで閉じ込められている場所

にいたと思われます。

 

(底なしの穴についての御言葉)

30「あなたの名前は?」とイエスが尋ねると、

悪霊は、「レギオン(ローマ軍の一軍団で多数を意味する)だ」と答えました。

男には何千という悪霊が入り込んでいたからです。 

31悪霊どもは、底なしの穴に行かせることだけはしないでほしいと、

必死に願いました。

(ルカの福音書 8:30~31)

 

雪の結晶

 

4神は天使でさえ、罪を犯した場合は少しも手加減せず、

地獄に投げ込み、審判の日まで、ほら穴の暗闇に閉じ込めました。 

(ペテロの手紙Ⅱ 2:4)

 

 

雪の結晶

 

1その時私は、底なしの穴のかぎと太い鎖とを手にした天使が、

天から下って来るのを見ました。 

 

2彼は、悪魔とかサタンとか呼ばれている、あの古い蛇である竜をつかまえ、

鎖で縛って、千年の間、 

3底なしの穴に閉じ込めてしまいました。

 

こうして竜は、定められた千年が過ぎるまでは、

世界の国々をだますことができなくなりました。

しかし、その期間が終われば、しばらくの間だけ自由な活動が許されるのです。

(ヨハネの黙示録 20:1~3)

 

 

 

 

旧・新約は 一貫していますから、

終わりについても、新約のみならず旧約にも書かれているのです。

 

 

終わりの時に 再び現れる王について、

「ダニエル書 9:24~27」の2種類の訳(リビングバイブル訳と現代訳)

を載せます。

 

 

ーーリビングバイブル訳ーー 

24主は、エルサレムとあなたの同胞とに、

さらに四百九十年に及ぶさばきを言い渡した。

そののち、ようやく彼らは罪から離れるようになり、

その罪のとがめから解き放たれる。

それから、永遠の義の支配が始まり、

預言者たちが告げたように、神殿の至聖所が再建される。 

 

25さあ、よく聞け。

エルサレム再建の命令が出てから油を注がれた方が来るまで、

四十九年に加えて四百三十四年かかる。

それは苦しい時代だが、その間にエルサレムの城壁も町も再建される。 

 

26この四百三十四年が過ぎると、

油を注がれた方は、その王国が実現する前に殺されてしまう。

 

すると、一人の王が起こり、その軍隊がエルサレムの町と神殿とを破壊する。

神の民は、まるで洪水に会ったように、一気に押し流されてしまう。

 

その時から終わりの時まで、戦争と荒廃が続く。

 

27この王は、神の民と七年の条約を結ぶが、その期限の半ばで約束を破り、

ユダヤ人がいけにえとささげ物をささげるのをすべてやめさせる。

それから、その恐ろしい行為の絶頂として、

この敵である王は神の聖所を徹底的に汚す。

だが、神の時と計画に従って、この悪者に断固たるさばきが下される。」

(ダニエル書 9:24~27)

 

 

 

ーー現代訳ーー  

024:あなたの民と、あなたの聖い町エルサレムについては、

四百九十年が定められています。
それは背信をやめさせ、罪や不義を清め、永遠の義をもたらし、
幻や預言がもはや必要で無くなり、至聖所が聖別されるためです。


025:そこで、エルサレムを再建するようにという命令が出てから、
救い主が出現するまでは、四十九年と四百三十四年あることを知り、悟りなさい。
その苦しみの時代に、再び広場と堀が建て直されます。


026:その四百三十四年の後、救い主は死に、彼には何も残りません。


やがて生れる王とその民がこの町と聖所を破壊します。


その終りは洪水のように来て、終りまで戦いは続き、荒廃が定められています。


027:彼は七年の間、多くの人々と契約を結び、

その期限の半ばで、いけにえとささげ物をやめさせます。
荒らす憎むべき者が聖所に立ちます。

そしてついに、定められた絶滅がその荒らす者の上に降り懸るのです。」

(ダニエル書 9:24~27 現代訳)

 

 

 

 

私は、「ダニエル書 9:24~27」を読んで 次のように理解しました。

 

イエス様が昇天されて後、

一人の王によって エルサレムと神殿が破壊され、

イスラエルの民は離散し、

油を注がれた方は、その王国が実現する前に殺されてしまう。

すると、一人の王が起こり、その軍隊がエルサレムの町と神殿とを破壊する。

神の民は、まるで洪水に会ったように、一気に押し流されてしまう。

 

その後、一気に終わりの時に 話が飛んでいること

イスラエル人が戻ってくるまで、実際に あの土地は 荒れ果てたままであったこと

その時から終わりの時まで、戦争と荒廃が続く。

 

そして、この王が(エルサレムと神殿を破壊した王)が、

終わりの時に 神の民と7年契約を結ぶ(大昔に死んだのに、現代社会に現れ 君臨する)

この王は、神の民と七年の条約を結ぶが、その期限の半ばで約束を破り、

ユダヤ人がいけにえとささげ物をささげるのをすべてやめさせる。

||

すなわち、イエス様が昇天されて後、エルサレムと神殿を破壊した王こそ、

後に現れる【獣】の正体だと思っています。

(あくまでも私個人の見解です)

 

 

私の考えを一言にまとめると、

「イエス様が天に帰られた後、

エルサレムと神殿を破壊する王が登場し、死んで歴史から姿を消したが、

終わりの時、今度は 獣として現れ、限られた期間 全世界を支配する」

となります。

 

 

 

 

実は、ダニエル書 9:24~27を、イエス様も仰っていたのです。

気づいたでしょうか?

 

その箇所を載せます。

 

 

1イエスが宮から出ようとしておられた時、弟子の一人が言いました。

「先生。これはまあ、なんと美しい建物でしょう。なんと見事な石でしょう。」

 

2すると、イエスはお答えになりました。

「なるほどすばらしいものです。

しかし、この建物も、たった一つの石さえほかの石の上に残らないほど、

あとかたもなくくずれ落ちてしまうのです。」

 

 

3-4イエスがオリーブ山で、宮のほうを向いて座っておられると、

ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがこっそりイエスに尋ねました。

「いったいいつ、神殿にそんなことが起こるのですか。

そうなる前に、何か前兆でもあるのでしょうか。」

 

5そこで、イエスはゆっくり話し始められました。

「だれにもだまされてはいけません。 

6自分こそキリストだと名乗る者が大ぜい現れて、多くの人を惑わすからです。 

 

7また、あちこちで戦争が始まるでしょう。

けれども、まだ終わりが来たわけではありません。 

8民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、

至る所で地震やききんが起こります。

しかしこれらはみな、

やがて襲って来る苦しみの、ほんの始まりにすぎないのです。

 

 

9しかし、これらのことが起こり始めたら、よく警戒しなさい。

非常な危険が迫っているからです。

 

あなたがたは法廷に引き出され、会堂でむち打ちの刑を受け、

また、わたしに従う者だというだけで、総督や王たちの前で訴えられるでしょう。

しかしその時こそ、神をあかしするチャンスです。 

 

10終わりの時が来る前に、福音が世界中の人々に伝えられなければなりません。 

 

11逮捕されても、取り調べの時、どう釈明しようかと心配することはありません。

ただその時、神があなたがたに語ってくださることだけを話せばいいのです。

話をするのはあなたがたではなく、聖霊です。

 

12兄弟同士が殺し合うかと思えば、親までが子を裏切り、

子もまた親に反逆し、殺します。 

13そしてあなたがたは、わたしの弟子であるというだけで、

すべての人に憎まれます。

 

しかし終わりまで、わたしへの信仰を捨てずに耐え忍ぶ者はみな救われます。

 

 

14恐るべきもの(ダニエル9・27、11・31)が神殿に立つのを見たら

ーー読者よ、よく考えなさいーーユダヤにいる人たちは、山へ逃げなさい。 

(マルコの福音書 13:1~14)

 

 

ダニエル書と同じ内容ーー

イエス様が天に帰られた後、神殿が破壊されること、

そして、終わりの時に 恐るべきもの(獣)が 神殿に立つことーーを

イエス様が話されたことは、偶然ではないと思います。

 

 

 

 

 

では、エルサレムと神殿を破壊したのは、どこの誰でしょう。

 

イエス様が昇天なさった時は、紀元30年と言われるので、

その後の出来事ーー紀元70年に

エルサレムと第二神殿を破壊した人物を知ることが

紐解くカギになります。

 

この時、エルサレムと第二神殿を攻撃し 破壊した時のローマ皇帝は、

ウェスパシアヌスであり(在位69年―79年)、

その息子で将軍のティトゥスが、軍を率いて エルサレムを陥落させました。

 

 

 

このことから、獣の可能性としてあげられる人物ーー

それは、ウェスパシアヌス (エルサレムと第二神殿を破壊した時のローマ王)か 

その息子のティトゥス (エルサレムと第二神殿を破壊した張本人で、後に王となる)

です(あくまでも私の解釈です)

 

 

しかも、黙示録が書かれたのは、90-95年の間と言われていることから、

(西暦95年頃に、ヨハネは、ドミティアヌスによって

パトモス島に流され、黙示録を書きました。)

ウェスパシアヌスは 既に亡くなっており(79年没)、

ティトゥスも、81年には亡くなっていますから(在位79年 - 81年)、

この二人のどちらが獣であったとしても、

8この獣は昔は生きていましたが、今はいません。(ヨハネの黙示録 17:8)

と時間軸は合うと思います。

 

つまり、黙示録が書かれる前に、2人とも死亡しています。

 

 

8この獣は昔は生きていましたが、今はいません。

しかし、やがて底なしの穴から現れて、永遠の滅びに向かうでしょう。

 

地上に住む人々のうち、世の初めからいのちの書に名前が書かれていない人は、

絶滅したと思われていたその獣がもう一度現れるのを見て、

血の気を失うほど驚くでしょう。

(ヨハネの黙示録 17:8)

 

 

 

さらに、獣の国は、鉄と粘土であるため、ローマ関係であることは明らかであり、

ウェスパシアヌスあるいはティトゥスは ローマの王であるため、

この点についても一致しています。

 

 

 

ウェスパシアヌス親子の功績は、反聖書的と言っていいでしょう。

ティトゥスの凱旋門は、エルサレムを破壊した記念に作られたもので、

ユダヤ教の特徴であるメノラーと捕囚になった人々が、描かれています。

神の民を痛めつけた証が、今でも観光地として存在し続けているのです。

 

この戦争によって、エルサレムと神殿が破壊されただけでなく、

イスラエルの国が無くなってしまい、

約1900年間にも及ぶ離散の民(ディアスポラ)となってしまいます。

 

 

しかも、ウェスパシアヌスは、宗教弾圧もしていました。

 

ーー「ユダヤ教とキリスト教 : 初期の関係史スケッチ」より引用ーー

皇帝ウェスパシアヌスは エルサレム神殿にユピテルの神像を置いて

ユダヤ教徒を辱め、また彼らに対して税「ユダヤ金庫」Fiscus Judaicus を課した。これは これまでユダヤ教徒がささげていた神殿税と同額の2ドラクマを

ユピテル神殿に献げるものである。

ーーーーーーーー

 

 

 

 

ダニエル書に書かれている7年条約は、

未来の終わりの時に成就されます。

この王は、神の民と七年の条約を結ぶが、その期限の半ばで約束を破り、

ユダヤ人がいけにえとささげ物をささげるのをすべてやめさせる。

 

実際、ウェスパシアヌスは、過去の在位中、

神の民と7年条約を結んだ事実はありません。

また、息子のティトゥスの在位期間は、79年 - 81年のわずか2年です。

 

これから先、獣が、どんな名前・どの身分で 再び来るかは分かりませんが、

黙示録に書かれている通り、666の名前になることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

足あと足あと足あと

 

今まで述べたことを踏まえて、

獣の候補として よくあげられるネロは、

獣ではないと思われます。

確かに ネロは、キリスト教徒を迫害したものの

エルサレムと第二神殿を 破壊してはいません。

 

破壊した張本人は ウェスパシアヌスとティトゥスだからです。

 

ネロの数字が666だとしても、それだけで判断を下すことは危険です。

同じく数字だけで言うなら、ウェスパシアヌス帝の息子・ティトゥスの名も、

ギリシャ神話の神タイタンに由来しており、

タイタンのギリシャ語ゲマトリアも、666です。

 

 

獣の数字は 単なる隠語ではありません。

この世の権力者や迫害を恐れて、名前を隠すために数字で書いたというのは、

この世に属する解釈だと思います。

 

聖書は、ヨハネが隠語を使わなきゃ 

上の人に消される・廃れてしまうような単なる本ではないのです。

聖書は 神の言葉であり、真理・現実で、

「一点一画も決してすたれることはない」とイエス様が仰っているのですから、

必ず 神が守られます。

 

ヨハネは、自分が見たままを書いたのであり、

本当に天使から数字しか聞かされてなかったと思います。

獣の数字は、これから現れる人物のためのものです。

 

 

 

エピファネスも獣候補に上げられる一人ですが、

彼は ギリシャ(セレウコス朝シリア)の王なので、

獣とは言い切れないと思います。

 

ダニエル書11章は、確かにエピファネスを指していると思われ、

エルサレムに攻め入り 神殿を汚したことなど、

興味深い出来事が 書かれています。

特に、11章の終わりは、獣のことを預言しているという説もあり、

エピファネスが獣だという解釈もあります。

私も、彼がセレウコス朝シリアの王でなかったら、

獣だと思ったでしょう。

 

 

ヒトラーやネロのように、

獣でなくても、反キリスト・悪魔に属する人間は、

神の民を迫害し、宗教弾圧するのが 共通点です。

 

また、カルトも、反キリストですから、

規模は違えど 宗教の皮をかぶった独裁者であり、

嘘で、人の思考や人生を破壊・搾取するのは同じです。

 

 

 

 

 

 

まとめます。

反キリストの獣の国は、鉄と粘土の足、

すなわち、クリスチャンを迫害した歴史を持ち、

今もなお 現存しているローマ(私の解釈)

 

反キリストの獣は、

エルサレムの町と神殿とを破壊した時のローマ皇帝・ウェスパシアヌスか、

その息子で、破壊した張本人・後に皇帝になるティトゥスのどちらかと思われ、

終わりの時に 獣として再び現れる。(私の予想)

 

これから先の世に、どの身分で どのように登場するかは、

書かれていないため 不明だか

この王は、神の民と七年の条約を結ぶ〕(ダニエル書 9:27)

と書かれていることから

権力がある人物・高い地位の持ち主であることは 確か。

 

 

015:ですから、預言者ダニエルによって語られた、

『荒らす憎むべき者』が、聖い場所に立っているのを見たならば

――これは、一度成就しますが、

世の終りに、もう一度成就しますから、よく気を付けているように――

(マタイによるイエス・キリストの福音 24:15)

 

 

 

 

          

 

 

 

 

キリスト教にとって、イスラエルの民が国を失い・長年 離散し続けたことは、

軽いことなのでしょうか?

使徒を迫害したとされるネロには 目が言っても、

神の民に起こった悲劇には、何とも思わないのでしょうか?

 

 

イスラエルは、

一度目は、バビロンによって約束の地から追われ、70年間 捕囚の身となりました。

二度目は、ローマによって破壊され、約1900年間にもわたる放浪の身となりました。

 

これは、偶然の悲劇でも何でもなく、

二回とも、自らの罪で招いたことであり、

神の裁きによって、自分たちよりも もっと悪い人達の手に陥ったのです。

 

 

二度目の離散について、イエス様が警告している内容からも、

エルサレムと神殿の破壊は、

神の裁きによるものだということが分かります。

 

 

34わたしがあなたがたのところに、預言者や、聖霊に満たされた人、

神のことばを書き記す力を与えられた人たちを遣わすと、

あなたがたは彼らを十字架につけて殺したり、会堂でむち打ったり、

町から町へと追い回して迫害したりします。

 

35-36こうして、義人アベルから、

神殿と祭壇との間で殺されたバラキヤの子ザカリヤに至るまで、

正しい人たちが流したすべての血について、あなたがたは有罪とされます。

 

そうです。何世紀にもわたって積み重ねられてきたこれらの報いは、

今この時代の者たちの上に一度に降りかかってくるのです。

 

 

37ああ、エルサレム、エルサレム。

預言者たちを殺し、神がこの都のために遣わされたすべての人を石で打ち殺す町よ。わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、

何度、あなたの子らを集めようとしたことでしょう。

それなのに、あなたがたはそれを拒んでしまったのです。 

 

38ですから、あなたがたの家は荒れ果てたまま見捨てられます。 

39はっきり言っておきます。

神から遣わされた方を喜んで迎えるようになるまで、

あなたがたは二度とわたしを見ることはありません。」

(マタイの福音書 23:37~39)

 

 

 

神の民でさえ、神に容赦なく打たれ、

約1900年間にも渡る壮絶な苦労を飲ませられたのなら、

世の終わりの時には、世界の人々の罪のために、

イスラエルの国と神殿を破壊した張本人・民を離散させた元凶である王によって

全世界が打たれ、試練に見舞われるのかもしれません。

 

神は、公平であり、誰をも分け隔てなく裁かれるからです。

 

 

23これらの王国の末期に、道徳的腐敗が極みに達すると

非常に狡猾で抜け目のない一人の王が、怒りを込めて権力の座につく。 

 

24その強大な権力は悪魔から出たもので、彼自身のものではない。

彼は何をやっても成功し、どんなに強力な軍隊でも、

敵対する者はみな打ち滅ぼし、神の民をも荒らし回る。 

 

25彼は人を欺く天才で、偽りの安全に浸っている大ぜいの人を、

不意に襲って打ち負かす。

それで、自分こそ偉大な王だとうぬぼれ、君主の中の君主に戦いを挑む。

だが、そうすることによって、自分の破滅の運命を決定的なものにするのだ。

人間の力では打ち負かすことができなくても、

神の御手によって、彼は打ち砕かれるからだ。 

 

26それから、あなたは先の幻で、

礼拝をする権利が回復されるまで二千三百日かかるということを聞いた。

この数字は、そのとおりのことを意味している。

(ダニエル書 8:23~26)

 

 

雪の結晶

 

19次に、第四の獣について尋ねました。

それはぞっとするほど恐ろしく、残忍で、

鉄の牙と青銅の爪で人々を引き裂き、足で他の人々を踏み殺しました。 

 

20また、十本の角と、あとから出て来て、

前の十本のうち三本を滅ぼした小さい角のことも尋ねました。

その小さい角には目があり、大声で自慢する口があって、

他の角よりも強いようでした。 

 

21見ていると、その角は神の民と戦って、勝ったのです。 

22しかしその勝利も、永遠の神が来て法廷を開き、神の民の正しさを立証して、

彼らに全世界を治める権威をお与えになるまでのことでした。

 

23王座のそばに立っている人は、このように説明してくれました。

『この第四の獣は、世界を治める第四の国

(一般にはローマ帝国であると言われる)のことだ。

それは他の国々をしのぐ残忍さで、

全世界を食い尽くし、

自分の前にあるすべてのものを打ち壊す。

 

24十本の角は、この国から立つ十人の王のことだ。

それから、もう一人の王が立つが、

他の十人の王より残忍で、

その中の三人の王を打ち倒してしまう。

 

25この王は、いと高き神に反抗し、

聖徒たちを迫害して滅ぼし、

すべての法律、道徳、慣習を変えようとする。

神の民も、三年半の間、この王の手中にあって、

どうすることもできない。

 

26だが、永遠の神が来て正義の法廷を開き、

この残忍な王からすべての権力を取り去り、

完全に滅ぼし尽くす。

 

27それから、天の下にあるすべての国と権力が、

神の民に与えられる。

彼らは永遠にすべてのものを治め、

すべての支配者が彼らに仕え、従うようになる。』

(ダニエル書 7:19~27)

 

 

 

 

 

締めくくりにーー

 

今回、私の考えを書きましたが、絶対にあっているという保証は全くありません。

預言が実現して 初めて、全てが明らかとなり ハッキリするでしょう。

 

 

ただ、皆様が、それぞれ自分で聖書を読み、理解し、実践することこそが、

永遠の命に繋がることは 確かです。

 

 

聖書は、旧・新約あわせて聖書であり、

旧約と新約は 一貫しているため、

新約だけで、解釈しないようにしましょう。

 

 

聖書の著者は、神ですから、聖書を一番知り尽くしておられるのも 神です。

なので、「今から 聖書を読みますが、

神様の御心に沿った理解ができますよう、お助け下さい」

と日々 神様に祈り求めてから、

聖書を読むようにします。

 

 

 

くれぐれも、騙されないように注意してください。

また、私が書いたことも鵜呑みにせず、自分で聖書を読み 調べてください。

 

 

 

1-2さて、主イエス・キリストがもう一度来られることと、

その時、一堂に集められた私たちが主にお会いすることについて、

どう考えていますか。

 

愛する皆さん。主の日はもう来たなどといううわさを耳にして、

興奮したり、あわてたりしないでください。

たとえ、このことについて幻を見たとか、

神から特別のことばを受けたとか言う人が現れても、

また、私たちから送られたもののように偽造した手紙を見せられても、

信用してはいけません。

 

3どんなことを言われても、惑わされたり、

だまされたりしないように気をつけなさい。

 

 

なぜなら、主の日は、次の二つの現象が起こるまでは実現しないからです。

まず、世をあげて神に逆らう時代が来ます。

それから、反逆者である反キリスト、すなわち滅びの子が現れます。

 

4彼は、神と名のつくものにはことごとく反抗し、

また、礼拝の対象をすべて打ちこわします。

そして神殿に入って神の座につき、自分こそ神だと宣言します。 

 

5このことについては、そちらに滞在中、何度も話しておいたのを覚えていますか。 

6あなたがたは、定められた時が来ると姿を現そうとする彼を、

引き止めている者がだれかを知っているはずです。 

7この、反逆と滅びの子が現れるきざしは、すでにあちこちに見られます。

しかし、引き止めている者が身を引くまでは、姿を現せません。

 

 

8時が来れば、いよいよこの反キリストが現れることになりますが、

主イエスが来られ、御口の息と輝きによって、彼を滅ぼしてしまわれます。 

 

9この反キリストは悪魔の手先であり、

悪魔のあらゆる力を与えられてやって来ます。

不思議なわざを見せては人々をだまし

力ある奇跡を行う者であるかのように見せかけるのです。 

 

10こうして、真理を拒んで滅びへの道を走る者たちを、すっかりとりこにします。

その人たちは、真理を信じることも愛することもせず、

救われようなどとは考えもしませんでした。 

11そこで神は、彼らがだまされるままに放っておかれるのです。 

12真理を信じないで、罪を犯すことを楽しんでいた彼らに、

さばきが下るのは当然です。

(テサロニケ人への手紙Ⅱ 2:1~12)