空の上のおともだち ハル(ミニチュアダックス・男の子)~虹の橋を渡る前~ | 空の上のおともだち

空の上のおともだち

小さい頃から色々な存在とコミュニケーションを取っていた娘。
そんな娘と我が家に次々に起きる不思議な出来事を記録していきたいと思います。

赤毛のアンの島からこんにちは。

 

今日は久しぶりに雨が降りました。

 

土曜日なので、晴れてたら子供たちを外に連れ出さないといけないなぁと思っていたので、雨で少し助かりました。

 

5月は雨が降ると冬みたいに寒かったのですが、今は雨が降っても暑くも寒くもなく、日本のような湿度がないのでカラリとしていて、とても過ごしやすいです。

 

さて、本日から空の上のおともだちについて、どうやって私たちの元に現れるようになったのか?

 

その経緯を、順番に辿って行きたいと思います。

 

まず、このブログのタイトルにもなっている「空の上のおともだち」ですが、死んでしまったペットや動物たちです。

 

我が家には現在、これまで歴代飼ってきた犬(4匹)とその後に加わった動物たち(4匹)の、計8匹が一緒に暮らしています。

 

一番初めに「空の上のおともだち」として暮らし始めたのは、初代ボン(雑種犬・女の子)でした。

 

しかし、この初代ボンちゃんが来るまでの道筋をつけてくれたのが、私が独身のときに飼い始めた、ハル(ミニチュアダックス・男の子)です。

 

今日は、このハルについてお話します。

 

ハルは、2003年3月20日に生まれました。

 

春分の日ですね。

 

だからというわけではないですが、ハルと名付けました。

 

そして2022年6月24日に亡くなりました。

 

19歳3ヶ月の大往生でした。

 

生後2か月弱で当時私が住んでいたマンションの近くにあったペットショップにやって来ました。

 

私は会社員として東京で働いており、2003年のGWに、暇だったので冷やかしのつもりでそのペットショップに入り、ハルに出会いました。

 

見た瞬間に、胸を撃ち抜かれるくらいの衝撃を受けました。

 

「かわいい!!かわいい!!かわいい!!」

 

・・でも、私のマンションはペット禁止、そもそも動物を飼うつもりは毛頭ありませんでした。

 

でも可愛くて気になって仕方がない。

 

仕方がないので、ペットショップの店員さんに、

 

「この子が売れるまで見守ります。」

 

と宣言して、連日通い詰めました。

 

店員さんによると、土日にやはりお客さんが多く、大体は売れていくそうです。

 

「週明けには売れていると思いますよ。」

 

と言われ、毎週月曜日に、ハルが売れたかどうか確認しに行っていました。

 

ところがハルの周りのケージの子たちはどんどん入れ替わっているのに、ハルだけずっと売れずに残っていました。

 

こんなに可愛いのに、どうして?

 

と思いつつも、誰かに買われずに残っていることに安堵する日々が続きました。

 

6月に入ってもハルは売れる気配がなく、だんだん、店員さんがプレッシャーをかけてくるようになりました(あなたが飼えばいいでしょ、的な)。

 

でも、ペット禁止のマンションです。

 

そもそも犬を飼うなんて、散歩は大変だし働いていて日中は家にいないのに、ワンちゃんに寂しい思いをさせるのは分かりきっています。

 

それにそんなお金もないし・・と思っていたら、会社員にとって、禁断の日がやって来ました。

 

そう、ボーナス日です。

 

ぼ、ボーナスが入れば・・

 

買えてしまう・・

 

あの可愛いミニチュアダックスが・・

 

私の犬になる・・?

 

いったんイメージをしてしまうと、もう、頭の中がハルのことでいっぱいになり、間もなく自分の犬として迎え入れることになりました。

 

当時のマンションはペット禁止でしたので、後にペットOKのマンションに引越しましたが、とにかくそうやってハルは我が家にやって来ました。

 

飼い始めたばかりの頃。2003年のハル。

 

その後、夫と結婚し2013年に娘が生まれ、2014年に海外移住でイギリスに行く際、長崎の実家の母が引き取ってくれました。

 

長崎の実家では、私が高校1年の頃に飼い始めた、2代目ボン(雑種犬・男の子)が2009年に亡くなり、その後2011年に迎え入れた茶々(雑種犬・女の子)もわずか2年で2013年に亡くなったため、ハルを受け入れる余地があったのです。

 

こちらが2代目ボン(雑種犬・男の子)

 

こちらが茶々(雑種犬・女の子)

 

余談ですが、2代目ボンと茶々は生前会ったことはありませんが、2代目ボンとハルは、一時期、同居していました。

 

私が結婚前に半年ほど長崎の実家に住んでいた際、ハルも連れて行きましたが、ハルを受け入れる母の条件が、

 

「外飼いのボンと同じく、外で飼うこと」

 

でした。

 

当時、弟に赤ちゃんが生まれる頃だったので、赤ちゃんが実家にきたときに家の中に犬がいるのは望ましくないと非情な宣告をされました。

 

ずっと外で飼っているならともかく、生まれた時から室内犬としての生活を送って来たミニチュアダックスを、外で!?

 

しかし、実家で暮らす以上、母の条件を吞まざるを得ず、泣く泣く犬小屋を買って、ハルを外で飼ったのでした。

 

外の犬小屋で飼われているミニチュアダックスは相当珍しいとあって、ハルはすぐに近所でも有名になりました。

 

そして、ボンとハルそれぞれの犬小屋は離していたものの、半年ほどですが、ボンとハルは外で一緒に飼われていたため、生前の面識があったのです。

 

現在、この2匹がいつも一緒につるんでいるのも、生前の交流によるのかも知れません(笑)。

 

当時の2匹の様子はというと、先輩犬であるボンは、ハルを完全無視。

 

ハルはボンに最初はじゃれついていましたが、全く相手にされず、次第にボンには近寄らなくなりました。

 

2匹の散歩は私の日課でしたが、当初は1匹ずつ散歩に出していましたが面倒になり、2匹一緒に散歩させていました。

 

先頭は先輩犬であるボンです。

 

最初、ハルが我先にと先を歩こうとしたのですが、ボンがエルボーの様な一撃をハルに加えた瞬間、ハルは身を弁えて一歩後を歩くようになりました。

 

犬の序列が決まった瞬間でした。

 

やがて私は結婚でハルと一緒に東京に行き、ボンは再び自分だけの悠々自適な生活に戻りました(ボンはハルが来たことで相当ストレスを溜め込んでいたようです)。

 

ちなみに、先輩犬ボンの犬小屋はボロボロでした。

 

ハルが来て、ハル用の新しい犬小屋を買い、ハルが東京に行った後は、ハルの犬小屋をボンが使いました。

 

先ほどのボンの写真の犬小屋が、それです。思い出しました。

 

やがてボンが亡くなり、その後にやって来た茶々が亡くなり、長崎の実家に引き取られたハルも、年老いて虹の橋を渡る日が近づいてきました。

 

ハルは大きな病気こそしませんでしたが、最後の2年間ほどは、耳が聞こえなくなり、目が見えなくなり、歩けなくなり、立てなくなり、介助なしでは食べられなくなりと、母の介護の苦労は大変なものでした。

 

ハルを一時期外で飼わされたことは今でも思うところはありますが(引き取ってくれたときはもちろん室内です)、ハルを最期の日まで愛情深く世話してくれた母には、心から感謝しています。

 

ハルが亡くなる数日前のことでしょうか、東京にいる私の元に、お別れの挨拶に来てくれました。

 

続きます。