お太鼓太郎 | かみむすびのかみのブログ

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今年で50代になりますが、大人の態度で皆さんといますね。

五郎「花魁?お帰りなさいませ。」

崎山花魁「ああ、いい湯だったよ。ところで、俺の?借金?あと、いくら?ほど?だろうか?」

五郎「さぁ、源氏屋の、親父に?そんなこと?この仕事?足洗うんですか?花魁?」

崎山花魁「ああ、山姥太夫見終えて、俺は、なんか、気が変わったんだよ。お前には、悪いんだけどね。」

五郎「へい、まぁ、こんな場所、俺も、考えても、出ていった方が、身のためですよ。」

 

五郎「あんがい?そんなに?簡単には?お辞めに?なれるんですね?」

崎山花魁「ああ、はじめは、俺も、知人も、面白おかしく、何でも引き受けたんだけど、いつも、本当に、女に、惚れられた日もなければ、惚れた日も、何にも、思わないんでね。学業好きの、借金分だけ、手元から、なくたったんでね。お別れするんだよ。」

五郎「花魁、お気をつけてね。お体だけはね。お気をつけてね。」

崎山花魁「ああ、あ、あのさ、俺の名前、つばさ、ていうんだけど。もしもの時、つばさ、て、呼んでくれよなぁ。」

五郎「へい、花魁、て、もう、間違えた。つばささん。お体だけはね。」

崎山花魁「ああ、お前もなぁ。」

 

劇作  園章