三郎「あの、昨夜の?商売は?どーしたんだかね。」
五郎「別に?太夫は、朝まで?事を終えて、お客様は、丁寧に、お車で、帰宅されたんだし。」
次郎「俺も、三郎が、正しいんでね、部屋は、散らかる事がなかった。」
三郎「ええ、どこも、綺麗でね、朝まで、お二人は?じーと、動かない?ようでね。」
笹木太夫「あんた達、売り終えたんだし、次の、お客、あたしにも、声、かけてよねぇ。」
次郎「へい、喜んで、お引き受け致します。」
四郎「次郎さん、太郎さんに、似てきましたよ♪」
次郎「そう、格好いいよね♪」
山姥太夫「まぁ、良いのかな、男、てのは、売り終えると、凄く、可笑しい、気持ちだね。」
崎山花魁「まぁ、ラブシーンや、キスシーンてのは、作り話でも、この中に、何か?これが、仕事つー意味?は、殴り合う事と、抱き合う事と、金になる話、には、違いは、無いんですかねぇ?」
山姥太夫「相手、て、太郎さんはね、俺には、大金持ち、でね、社長、と、呼びながら、出ていかれて、見張り?て、欺けないんだよ。」
崎山花魁「自分から?売り買い?言いつけて、欺けない?て、欺くつもり、あること?馬鹿な事と?」
山姥太夫「馬鹿な事と、うん。もう、自分、売ったんだ。」
前山花魁「ちょっと?なぁ、昨日の?客?て、あんたでも、買うことは?ありそうなの?」
笹木太夫「さぁね。もう、昼だね。」
劇作 園章