サン=テグジュペリ | あきれカエルの頬かむり

あきれカエルの頬かむり

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人間であるとは


すなわち、責任を持つということである。


人間であるとは


自分には関係がないように思われる悲惨さを


目の前にして恥を感じることである。


人間であるとは


仲間が勝ち得た勝利を


誇りに思うことである。


人間であるとは


手にした石を動かぬよう置くことで


自分が世界の構築に携わっていると


感じることである。




「人間の土地」より






自分のことと、関係のないことで、いてもたってもいられないで、


「何か自分に出来ることはないだろうか」と思案する人がいることを、


私はうれしく思います。


命がけで、使命を果たす、人間がいて、彼らの精一杯の成功を、


自分のことのように喜べるのなら、まだ、きっと、がんばれると思います。


大変な思いをしている人がいるのだから……と、


物を大切に、粗末にあつかわないよう心がけたり、


ちっぽけな、石ころみたいな、それでも自分なりの努力を、


自らやってみようと実践したりできるひとが、


こんなにたくさんいるのなら、


人は、物は、日本は、


きっと「回復」出来ると、私は信じたいのです。






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