この度、障害を持たれる方から、加齢による二次障害にあらがう目的で、発声トレーニングのご依頼をいただきました

丁度、2週間前に初トレーニング

医療的では無く、音楽を感じられる、だけど音楽音楽していないトレーニングがしたい、そこで私に白羽の矢を立てて下さったのですが、ドンピシャリの時間となり、継続も決めて下さいました

彼女は車椅子での移動、生活、介助の方が絶対に必要な方。
ここで問題勃発

レッスンは2人個人リハーサルとしてスタジオを押さえていますが、その時のスタッフが「介助の方も人数に入る、3人なので、バンドリハーサル料金になります。」となったのです。
他の同店スタッフ、本店のスタッフにも話をすると、理解をすぐさま示し「2人でお受けします。」
どういうことだ

私はスタジオとしての姿勢も確認したくなり、社長に取り次いでもらい、直接電話でお話しました。
介助者を人数に入れないのは当たり前のこと、今回は対応スタッフ、個人の完全な判断ミス
だけどスタジオとして公に明言することも規約に入れることも、全店スタッフに認識の統一もしない
という、何とも釈然としないやり取りとなり…私達は特別に2人個人リハーサル料金で利用出来ることになりました。
その時の対応スタッフも「そんなことは言ってない」と謝る姿勢もなく、これでは生徒さんに気持ち良く、このスタジオに向かってもらえない

私はこれを機に、都内音楽スタジオの障害を持った方々への対応を把握するべきだと、そして最初から理解を示すスタジオを一から探すことにしました。
調査開始

先ず、車椅子で出入り出来る音楽スタジオの少なさ
少ない選択肢から電話問い合わせ開始

1軒目、事情を説明し、電話保留音の後に返ってきた回答は
「3人料金です。」
こういう事なんだなぁ、と現実、現状を知ることに。
2軒目はエレベーターがそもそも無い。
そして3軒目
「もちろんお2人料金で、是非うちを使って下さい。」
こちらの事情、状況に寄り添う、とても気持ちの良い、丁寧な対応に心が震え、ここのところの緊張が音を立てて解けていきました。
問い合わせ3軒目で見付けられたこと、奇跡だと感じました。
この間、2週間

そして今日、2回目のトレーニング

その快く対応してくれたスタジオに初めて行ってきました

電話対応してくれた方にも直接ご挨拶、お礼も伝えられました。
私達は1Fのスタジオを利用。
元々はピアノ教室から発展し、様々な音楽教室やワークショップ等へのスペース貸しもされていて、靴を脱いでまるでご自宅にお邪魔するような、雰囲気、設備もバッチリでした!
トレーニングも初回で得た体感を活かして、しっかりと展開させていただきました。
ご自身、介助者への理解をしてもらえないことへの哀しさ、悔しさもありつつ、どこも同じ、理解を示す音楽スタジオは無いだろうと諦めていらっしゃったので
生徒さんもこのスタジオをとても気に入って下さり、介助の方と2人して
「こんなスタジオがあるなんて!よく見付けてくれましたね。ありがとうございます。」
素敵な笑顔で伝えてくれました。
全てが嬉しくなりました

このご縁によって、私も学び、音楽スタジオにおける障害を持った方々への対応を知ることが出来ました。
そして全ての方に気持ち良く使っていただきたい、という素晴らしいスタジオと出会うことも出来ました。
次回のスタジオ予約もし(2人利用で空いていれば即予約が出来るのも通常では有り得ないこと)、私は引き続きも認識や学びを深めて、スタジオに向かう道中からワクワク楽しみな、呼吸&発声トレーニングを展開させていただきたいと思っています
