私が30年師事し、敬愛するボイストレーナー、そして東京の母でもある田中晴子氏が本日0時30分、72歳の若さで天国へ旅立たれました。

今月6日(土)にご家族から克服した大腸癌が肺へ、そして全身へ転移、余命1ヶ月と知らせていただきました。

私は一番弟子として彼女にとって最後のレッスンを受けることが出来ました。

そしてそこで共鳴し合う、輝き満ち溢れた驚異的な生のエネルギーの流出は、結果的に旅立ちへと大きく舵を切ることにもなりました。

今月の全てのライブ、ツアーを無事終えて、何としてもお礼とご報告を直接伝えたいと思い、昨日の午後、なりふり構わず面会に向かいました。

昨日の朝、容態が急変していて、もう話すことも反応も出来ない状態でした。

ですが意識はしっかりしていて、こちらが話すことは聞こえているとのこと、耳元で思いの丈を全て、全てお伝えすることが出来ました。

するとご家族もびっくりする程の反応で応えて下さいました。

声にならずも名前を呼んでくれました。
頷いて、手を動かしたり、起き上がろうとさえして下さいました。

また来ます!
ずっと雨だったのに今日、晴れてるんですよ。
流石、晴子さんは晴れさせますね!

そして、日付け変わってからの訃報。

待ってて下さった、安心して下さったんだな、と。

喪失感はそこはかとなく、半端ないのですが、彼女の旅立ちの判断にここまで深く関われたこと、ご縁の厚さとタイミングの奇跡に、感謝しても、いくらしても足りません。

彼女は私に一切の後悔をさせないどころか、最期まで命と愛情を目一杯そそいでくれました。

一番弟子として光栄に、誇りに思います。

ここまでいただいたら力が湧いてきます。


唯一持っている2ショット写真(2018.4撮影)

今日もお会いしに向かい、葬儀場との打ち合わせにも参加させていただきました。

こちらを遺影の写真に選んでいただきました。


先月28日(金)最後のレッスンの仕上げで歌リズムを確認させていただいたのは新曲の「最高の続き」でした。

タイトルを伝えると「最高の続き〜!」と感嘆して下さいました。

最高の続きを
最良を飛び越え
湧き上がる夢を叶えてゆこう

晴子さん、覚悟の最後レッスンは私にとってこの上ない、最高を超えたレッスンでありました。

この続きを、私はこれから切り拓いていきたいと思います。