よい君はくつをはきません。
ねこのタマと同じだと家族に言われています。
よい君のくつを持って追いかけるのはわるみぽの日課です。

三輪車もはだしで乗ります。
たちまちよい君の世界が広がりました。
もう、わるみぽは追いつけません。

よい君は日に日に遠くへ出かけるようになりました。

夜ご飯の時、みんなに報告します。
「きょうはガソリンスタンドにいったよ」
「へぇ~……何しに??」
「せんしゃをおねがいしてガソリンを入れてもらったの。
 かえりははやかったよ。」


「スーパーに行ってきたよ。
 おとうふをかうのを忘れた!っておかあさんがいってたから。」
「まー聞いてたの??ありがとう。」


「ハイ、おとうふ。」
「よい君!そのおとうふどうしたの??」


「よい君はお金なんか知らないよ、おかあさん!
 どろぼうしたんじゃない!?わるいんだぁーっ。」


「おかあさんがこまってるっておはなししただけだもん…
 ボクわるくないもん、もらったんだもん、、、うぅぅぃぃぅぅ。」

おかあさんはあわててお店に電話をして、謝りに向かいました。

その間、、、。
よい君のしたことで、おかあさんをたいへんにしてる!
わるみぽはそう思うと、よい君をこらしめなければいけない!
「おやをこまらせるどろぼう」と呼んでいいきかせました。


でもほんとうはなんとなくわかっていました。
わるみぽはこっそりはんせいしました。