わるみぽのおあかさんは
タンスとあしぶみミシンを持って、この家におよめに来ました。

足をのせてる板を動かしたり止めたり
「ガタガタガタガタ」
すごい音がします

わるみぽには機械のコワイ怪獣と、おかあさんがたたかっているようにみえます。

「それはわるみぽのスカート?」
「そうやよ~。」
「やった!」

おかあさんはわるみぽにいろいろ作ってくれます。
とてもやさしい顔です。
わるみぽはそれが一番すきです。

「お菓子も作ってくれたら、もっとテレビに出てくるやさしいおかあさんみたいだな~。
でもわるみぽは今のままのおかあさんでも、ちっともだいじょうぶ♪」



ところが


ある日突然


わるみぽのおかあさんも働く事になったのです。


「あなたはおねえちゃんだから、よい君をよろしくね」


よい君はだまって出掛けるおかあさんに気付いて、泣いて追いかけます。

わるみぽは
「よい君、いっちゃダメ!!
おかあさんはすぐに帰ってくるから!!!」


なにかがおわって
なにかがはじまった

とおもいました。


わるみぽも泣いていました。