わるみぽは気付きはじめていました。
この家のひとには「順位」があることを。

おんなよりはおとこ。
ちいさいよりはおおきい。
なので、わるみぽ家のフォーエバー・トップ・シックスは………。

じゃーん!!!

こうなります。

えっ!どおしてよい君が三位なの??
でもたしかにお風呂の順番と似てる!

やっぱり一位は茂夫おじいさんか…!!
おかしいとおもった。
おじいさんが田んぼから帰ってこないと皆、
夜ごはんを食べる事ができないし、
味はすべて茂夫スペシャルになってる☆

とにかく甘い!
漬物以外の全ての料理に加えられる白砂糖の量が半端ではない。
気に入らなければお母さんに「こんなの食えん、作り直せ」
といい、ご飯は中断する。

テレビのチャンネル権も、茂夫独占だ!!
「すもう・プロレス・のど自慢・演歌なつメロ
 ・水戸黄門・それは秘密です」

あっていてもまちがっていても皆、
茂夫の言う事には逆らえない!!!

農作物を作り、おうちの電気代をはらってるから偉いって…。

「でもへんだよ??
 静子おばあさんもおかあさんも、
 どうして何もいわないのかな??」

「おとうさんとはお話しなくて、いつもわたしにたのむよ
 お前んとこのお父ちゃんに言っといてくれって…
 へんだな??おやこだよね」


わるみぽは茂夫おじいさんという存在が
ふしぎでたまりません。