「僕は・・・幸せになって良いのか」
「当たり前だ」
「でも彼女は・・・未来にたくさんの希望を持っていた彼女は・・・死んでしまったんだ」
「だからお前の不幸を願う。そんな子だったか?」
「まさか!僕は君のために死にたい、って言ったら、本当に私のためを思うなら生きて欲しいって」
「そんな子が今のお前を見たらどう思う?」
「それは・・・」
「きっと自分を責めるだろうな。私さえ死ななければって・・・」
「それは・・・」
「かわいそうな彼女だ。お前なんか好きになったために」
「それは・・・」
「そう思うよな、多分。私と知り合わなければ彼はこうならなかったはずだって。ごめんって」
「そんなこと言うな・・・そんなことはないんだ!僕の人生で、唯一の幸せな時間だったんだ」
「だったらその大切な時間を汚すようなことはするな!良い想い出に変えるんだ!!」
「う・・・」
「さあ、どうする?彼女に自分を攻め続けさせるか?」
「まさか・・・そんな」
「それとも、彼女と笑顔で別れるか?」
「それは・・・」
「さぁ、どうする?」
「それは・・・」
「さあ!」
「本当に君が言うことが・・・」
「お前が一番分かるはずだ。彼女がどういう子だったか」
「それは・・・」
「さあ!」
「(無言)」
「逃げるな!向き合え!彼女と!お前自身と!」
「う・・・」
「さあ!」
「・・・分かった」
「よし、先に進もう」