「美しい字で、字を書く楽しさを」
上蒲田書道教室です。
最近あった出来事について。
金融機関に行って、長めの手書き書類を提出しました。
受付のお姉さんが、書類をひと通り確認した後も、めっちゃじぃぃーーーっと書類を見てはるんですよ。
(初めての書類。何か間違いあったかな‥そわそわ)
その後つつがなく、書類は提出できたのですが。
印鑑などを受付で片付けているときに、
「あの‥、お習字の先生されていますか?」
(???)
「え、あ、はい。そうです。」
「やっぱり!すごく字がきれいで!見惚れてしまいました!最初の1文字目から引き込まれてしまって!!最近、こんなきれいな字をお目にかかることがなくて、感動しました
」
「えぇぇ、恐縮です!ありがとうございます!」
受付のお姉さん。
めっちゃほめてくれますやん。笑
その後、この字がかっこいい、この文字の感覚やバランスがいい、って細かくほめてくれました。笑
平均して、年2回ほど「お習字の先生ですか?」って言ってもらえます
悪い気はしない!むしろうれしい!
資格は目に見えないけれど、書いた字は目に見えます。
私の字を見て、そんな風に思っていただけるのはとてもうれしいなと思いました。
その日はいい夢見れました〜
話は変わって。
昔、高校入試の願書を出すときに、
「資格に習字◯段って書いていいですかー?」
って聞いたら、
先生「それは資格違うよ。書いちゃダメだよ。」
って言われましたズゥーン
会派によって段の表記も違うから、今では公式の毛筆書写技能検定や硬筆書写技能検定があるのでしょうね。その当時はあったのかな?
友達に、
「習字の段は資格じゃないねんて〜
ずっと頑張ってたのに。」
とグチったところ、
友達「でも、この受験票の名前見ただけで上手いって分かる。もし、私が試験官で同じ点数で決め手がなければ、私は字が上手い方を選ぶ。」
そう励ましてくれたことを20数年経っても覚えています。
言った本人は忘れてたけど。
ピアノがうまい人は、ピアノがないとそのすごさが発揮できないし、
早く泳げる人は、プールで泳がないとそのすごさが発揮できないけど、
習字がうまい人は、日常の手書き文字ですごさが発揮できていいね。
今更だけど、習字ならっとけばよかったな、って思うよ。
というような言葉を続けてくれました。
私の友達、フォローの天才かな
高校入試は、持っている資格でプラス加点がつくところが多いと思います。
即物的に捉えすぎていました。
「そっか、資格に囚われなくても、しっかり字を書いていたら認めてもらえるんだ!」
という新しい視点をくれました。
本人は意識せずかけてくれた言葉が、私にとって人生の宝物になってます。
受付のお姉さんも。友人も。
こんな感じで、いただいた言葉を支えにしながら、ゆっくりと書の道を歩んでいます。
「お習字の先生」の肩書きに負けない字を書いていきたいです!
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