「美しい字で、字を書く楽しさを」
上蒲田書道教室です。
今日は生徒さんにした小話を一つ。
全然、字を書くこと、習字について関係ありません。
当教室では、小2さん(小2の12月)までの毛筆希望の方は保護者の方付き添いをお願いしております。
そのため、小2さんの1月は毛筆の始める月となります。
まず最初に注意することは筆の扱い。
筆を持ったまま作業しない。
筆を持ったまま歩かない。
筆は墨をしごいてから筆おきにていねいに置く。
墨はつけすぎない、しごきすぎない。
筆と逆向きに筆を動かさない。(毛が痛むような使い方をしない)
筆は立てて持つ。
色々と注意することがたくさんです。
覚えているつもりでも、他のことに意識を使っていると忘れることも多々。
なので、当教室では毛筆はじめの方は先生席の近くに座っていただきます。
保護者の方の視点のかわりに、並んでいる生徒さんに気付いたことを言ってもらいます。
先輩たち「筆ねてるで~、筆立てよ~!」
小2さん「(イラッ)分かってるし!!!」
はい、一旦お話聞いてねー
今の先輩の言ってくれた言葉ってさ。
注意って思ってる?
この子嫌い、って思ってるから嫌な思いさせたろ思って言うてると思う?
それとも、
助言(アドバイス)してくれたって思ってる?
早くよくなるために教えてもらってるって思ってる?
人間、捉え方ひとつで状況は変わってくるよ。
注意されるのは嫌かもしれん。
けど、わざわざ時間を割いてまで見てくれて、
できるようになるための助言(アドバイス)を言ってくれて、
「教えてもらってる」と思うとありがたいと思わへん?
だからな、私は
先輩たち「筆ねてるで~、筆立てよ~!」
って言われたら
小2さん「教えてくれてありがとう!」や「気をつける!」
が正解やと思うで。
あの態度では、もう誰も教えてくれへんで
しかも、「注意してもらえる」っていうのは、あなたたち子どもの特権でもあるんやで。
何がよくて、何があかんか知らへん前提やから、めっちゃ周囲の人が教えてくれるねん。
知らんくて当たり前。
今から覚えたらえぇねん。
先輩「そうそう。お母さんなんか、怒るんが仕事やもんな。笑」
怒るけど、愛情あるよね。
みんなに出来ることを少しでも増やしてほしいし、常識やマナーを身につけて大人になってほしい。
何も知らない赤ちゃんだったころから、人間としての生き方を教えてくれてるのよ。
親や大人は。
大人になったら注意するにも気をつかうし、逆切れされたら、黙って離れていく人、無視する人も出てくるよ。
大人になったら自分で人付き合い選んでいくねん。関わるか関わらないか選べるねん。
大人になって「(イラッ)分かっとるし!」とか言うてたら、常識ない人やなー。
何か嫌やなーって思われて、気づいたら周囲に人がおらんくなるねんよ。
今のうちから、あなたの成長のために注意してくれる人を大切にすること。
完璧な人間はおらんねんからね。
失敗したときに、人間の本質って出ると思うんよ。
だからな、次から気をつけよな?
という教室の一コマでした。
注意してくれる人大事にー!
それと子育てライフハック。
注意や助言をしたい側の方のワザ。
全部言うんじゃなくて、本人に気づいてもらう言い方をする。
「筆どうするんやった?」
(ハッ)
そして自分で思い出したことを褒める。
時間があるときに発動してみて下さい
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
教室に関するお問い合わせは