「美しい字で、字を書く楽しさを」

上蒲田書道教室です。

 

小学校では、小学1年生になって初めて

ひらがなを学習します。

 

そこで悩まれるのが、ひらがなの

「とめ」「はね」「はらい」かと

思います。

 

結論を先に述べましょう。

下の教科書のページの

「とめ」「はね」「はらい」

と書かれているところ以外は

許容範囲です。

どう教えるか先生次第です。

文化庁もそいういった指針を

(漢字についてですが)

出されているのでご覧下さい。

 



教科書体で学習する

場合、ワークなどできっちりと

「とめ」「はね」「はらい」が

指定してあります。

「基本はこの形ね」って、

あいまいより指定してもらった方が

子どもたちにとってはいいですものね。

 

親御さんの中には、昔学習したときと

違っているような? と違和感を

おぼえられる方も少なくないかもしれません。

 

明朝体やゴシック体、教科書体、楷書体。

日本語にはさまざまな書体があります。

子どもたちの勘違いする例では、

「さ」は3画なのに、「ち」に見える

くらいつながっています。

「そ」は点始まりの2画で書かれる方も

いらっしゃると思います。

 

正直、ひらがなは元は漢字だったんだから

崩し方で形が違うのは仕方ないことです。

でも、何が正解か、正しい字か。

オーソドックスな字を勉強したいな、

ということでまとめています。

 

 

 

東京書籍の『あたらしい しょしゃ』より。

似たような部分「こ」を持つ字。

「こ」「た」「に」のうち、東京書籍では

全てにおいて「はね」が見受けられます。

子どものワークでは「た」と「に」は

「とめ」で出ていました。



この教科書で見ても、「とめ」か「はね」か

ぼかしています。

どちらでも許容ということで。

教える先生による、という方が正しいかも。

 

ちなみに

  「こ」は「己」

  「た」は「太」

  「に」は「仁」

が元の字となっています。

 

ひらがなになったら同じような

パーツになっていますが、元は

全然違う字なんですよね。

 




話せば長くなるので、さらりと。

「は」「よ」「な」「ぬ」「ま」「ほ」

三角結びと魚むすびの違いもあります。

元の字から三角と、魚と分けれるのですが

今では魚むすびが主となっています。

(まだ「な」のむすびを

 三角に書く方も多いですしね)

時代によってだいぶ字も変わっている

ようです。



つづいて、

「う」「え」「な」「ふ」「や」「ら」

のうち、点が「はねる」のはどれでしょう。

「な」「ふ」「や」「ら」が教科書では

「はね」ています。

「う」「え」は「とめ」です。

 



ちらみに、

  「う」は「宇」 とめ

  「え」は「衣」 とめ

 

  「な」は「奈」 はね

  「ふ」は「不」 はね

  「や」は「也」 はね

  「ら」は「良」 はね

 

毛筆の入賞作品では、

「う」も「え」もはねている子多いです。

体感としては、

「え」より「う」の方がはねてる人が

多い気もします。

 

下水道いろいろコンクールの

「下水どう」も

はねてる方が多い気がします。

動きや流れも出ますしね。

 

ということで、

教科書のページの

「とめ」「はね」「はらい」

と書かれているところ以外は

許容範囲です。

どう教えるか先生次第です。

という話でした。

 

 

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