いらっしゃいませー。

こちらに、どーぞニコニコ


初めていらっしゃる方には、こんな感じの接客。



どーぞ!と言わなくても、常連さんになると座る席というのは自然と決まってくる。



小さな店内、席の数は、たかが知れているのにコアな常連さんに避けられる席がある。



ヤツらは、その席には座らない。



なぜなら、その席は「お買い上げ席」と人知れず名前のついた席なのだ。


店内を知っている人は、え?どこの席?と思うだろう。


手前か奥…の2択である←少ねえぇ選択



8割方が、その「お買い上げ席」で商談が決まっている。


それを知ってる常連さんは、座るところが無い場合以外は座らない。



銃って不思議なもので、購入を悩んでいる人がいれば、お客さんは店側の応援に回る。


良いじゃん!良いじゃん!

買えば良いじゃん!


その人にとって最良の選択だ!と思い先輩達、これからの仲間達が勧める。


…と、なれば、買う側も安心できる。


購入が決定すれば、ヤッタネ!みたいに思う優しい世界になる。



なぜなのかわからないけど、なぜかそうなる。


同じ趣味を楽しもうと思う最高の応援団だ。





何かを買ったばかりだと「もう買わないよ!」とお買い上げ席は避けられる傾向がある。


椅子取りゲームとしては2択なのに。



そんなジンクスがある席。




ジンクスを私は大事する。

 



この服の時は、神のように当たったな…と思うと次回も、その勝負服で勝負に挑む。



神がかる時は、年に1、2回しか無いので(それ少なくね?)

勝負服は「なんじゃ!役立たずめがっ」と普段着に格下げされるのだが…。



ちょっと話は逸れるが



神のようになる時、皿は何をやっても割れる。


あっ!シクった!ガーンガーン


と、思っても粉砕される。


おっしゃー!


と引き金を引いたら割れるのは当たり前だけど


うわっ!やっちゃった絶望と思っても割れている。



クレー射撃をしている人だと、わかるけどコンマ何秒の判断が命取りになるスポーツだ。



あっ!シクった!と思う瞬間は

正に瞬間であり、外れるのがクレー射撃。



しかし…シクっても割れてしまう。


それを数回繰り返すと


「我は神じゃー」とトランス状態になる。


次を撃ちたくて、撃ちたくて、他の射台の選手が邪魔になるくらいだ。



割れなくても、割れなかったーガーンには

もはや、ならないのだ。



割れない?変な皿!!


と、むしろ、腕じゃなく皿が悪い!と強気になる。




神がかっている時は周りが見ていてもわかる。


あ、アレ、神様、入ってんじゃん。

もう外さないわ。


と話題になるくらい素晴らしい射撃をしている。



「おい、〇〇に神さま降臨してっぞ」


と、いうことは、たまにある。



「大丈夫!すぐ、いなくなるよデレデレ


と、相変わらず、ひでぇ私も降臨する。



自信満々、危なげの無い射撃で見ている側も惚れ惚れして魅入ってしまうのが降臨射撃。



ラウンドが終われば、普段の仲間から「すげーな」と賞賛をあびる。

 


それはとても心地よい瞬間だ。


「おめーら、見て学べー」くらいの神様有頂天。



大体、2ラウンドは神さまがいてくれる。



点数なんかどうでも良い。


素晴らしい射撃、文句の無い射撃が出来ただけで大満足だ。



しかし…

シクった!と思ったら、割れているだけの射撃もよくある。



間違えて割れてしまった皿。


そんな時は首を傾げてしまう。




初心者さんが当たらなくて首を傾げるのはわかる。


「なんで当たらないかな…」と悩んでいるからだ。




私の場合は、当たった時に


「なんで、当たってんだ?」と悩むことも多い。



外した時に首を傾げると、「なに悩んでんだよ!下手だからだろ」と情け容赦無い仲間からの指摘がはいる。



私の場合は逆なので


「当たってんだから悩むな!」と言われるけど、なんで当たったんだ…は、たまにある。



まだまだ修行が足らん。



が、修行は嫌いだ。



クスッ。そんな自分は好きだ照れ




2ラウンド、神がかると当然、余裕で優勝も見えてくる。


しかし、精神力もそうだが、3ラウンド目は魔のランチタイムを挟んでしまう。


食べ過ぎてもダメ。

食べなくてもダメ。


気合い入れすぎてもダメなのだ。


リセット出来るのも3ラウンド目。

リセットされちゃうのも3ラウンド目。




いざ、「平常心!平常心!」と唱えながら3ラウンドに向かう。


呪文を唱えてる段階で既に平常心では無いのだ。



仲間も「この調子でイケよ!」と送り出してくれる。



個人競技なので、敵しかいないスポーツだが、神様が降臨している仲間には、みんな優しい。

 


バチが当たりたく無いんだな!


神さまって偉大だな…と悦に入る。




3ラウンド目がスタートする。



1枚目  外す。



2枚目  ん?当たる…



3枚目  やっぱ当たるよね〜



4枚目  外す。



ざわつく仲間たち。



「頑張れ!」と祈ってくれる仲間たち。



5枚目  当たるけど、ヤバい当たり…。



一緒に撃っている仲間が射台にズレる最も私に近い瞬間に「どうした?」と聞く。



「いや…、そこら辺に神様、落ちてなかった?」


「落としたのか!」


「うん…」



と、凡人になり下がる。



「ばっかでい、落としやがった」と、ギャラリーも消える。



誰にも期待されない寂しい射撃が始まる。



苦しみながら黙々と消化し、ラウンドが終わり、涙目でスコアボードを見る。

 


ん!!?



いつもは、そこまで上手じゃない仲間が、満点に近い!?



「きーさーま!私の神さま取るんじゃねーぞ!」



と不毛な文句を言って、小競り合いが始まる。



本人に言うだけじゃなく、周りにも悪口を言う。



「あいつ、私の神様、取りやがった」



世間一般では、よい大人のくせに、くっだらないことでギャーギャーと、みんなが盛り上がる。



クレー射撃とは

瞬時の判断が勝敗を左右する為、動体視力、冷静な判断力、精神力が養われるスポーツです。




人のせえにしているようじゃ全くお話にならない。



が、蓋を開けりゃ小学生と変わらない大人もいる。




「私の神様、返せコノヤロ!」

と、4ラウンド目は腐る私。



腐る私に「おい!4番射台に四葉のクローバーあったぞ」と仲間が教えてくれる。


「マジか!」


「探せ!神さまかもしんないぞ」


「わかった🎵」と射台に向かう。




公式中は会話はしちゃダメですが、まぁ…ね。




四つ葉のクローバー探しをしていると、ぶっちゃけ点数は、あんま気にしなくなる。


優勝は消えたが、いらないことを考えない射撃に戻り、そこそこの点数で上がる。



そんな気の使い方をしてくれる仲間が、四つ葉のクローバーだ。



ちっさな息子も、それを聞いていて、私が撃ってる時に、小さな手で一生懸命に探した四つ葉のクローバーをくれた。



今でも許可証入れに大事に入っている。

今年、成人式だけどね(笑)




ジンクスって射撃に必要あるのか?




いや、無い。




しかし、ジンクスを探しながら旅は続く。







北海道犬(なぜ、今、冬毛なのだバージョン)は熱中症気味で毎日、エアコンキンキン生活です。



神ちゃんって言うの。


へへ、神さまだードキドキ