前回、チラッと書いたチェーンの話。


長野県の山、朝は登りやすいです。


林道が雪や氷が厳しい寒さでガシっ!と、凍れているから。



ハンターの朝は、日の出に間に合うように!と暗い時間から動き出すくらい早いです。

日の出前には山の入り口に集合していることも、よくあります。



その時間帯の林道はミシミシという音を立てて、タイヤがグリップを効かせて登ってくれます。



ハンターに「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯が1日に2回あります。



まだ獲物達が動いている日の出間際。


これから獲物が動き出す日没間際です。



曇りの日は2回目のゴールデンタイムが早いです。


暗くなるのも早く獲物達が動き出します。


天候悪化する前の獲物は一早く動き出します。

少しそんな情報も頭に入れつつ、獲物の動きを見てくださいね。


今後の天候悪化が動物の動きから、わかるようになります。


鹿にしたらゴールデンでもなんでもないですけどね。出会いが多ければ、それだけ獲物を手にするチャンスが増えるのです。


ちょっと余談ですが、私は、獲物を食べてあげることが供養になるという言葉は嫌いです。


人それぞれなので、その考え方の違いで直接、口を開くことはしません。


ただ、綺麗事で片付けるのは苦手です。

私だったら殺された上に供養と言われて食べられるのは勘弁です。


せめて苦しませないよう腕を磨いて欲しい。

獲ったなら食べる。それだけです。



さ、どこでしょう?



話を戻すと、巻狩りは大勢でするので日没まですることは、多くはありません。

犬達の回収に手間取ると、真っ暗闇になり危険だからです。


安全に回収できる時間、回収を考えると午前、午後と2回ほどの作戦で終わることが皆さんも多いのではないでしょうか。



その時間の山は道路にも陽があたり、氷や雪が解け、路面状況は朝とは変わってます。



ようするに、滑りやすくなっています。



氷の滑り台



想像しただけで、きゃー😱でしょ?


書いてるだけで、きゃー😱ですもん。




険しい山ちゅーことは、左右どちらか崖ってパターンばかりです。


そこには優しいガードレールなど無いガーン



あったら神さまだな!



ね、チェーンが大事なんです。


使わないことも場面も多いですが、年に1、2回は出番もあるのです。



それを使わなきゃいけない時…。



ヒェーっ!😱(うるさい)



ね、チェーンは大事!


チェーンがありゃなんてことないので


事故なく元気に降りてこよう!



装備品もお伝えしていきたいと思いますが、スマホは満充電、単独なら予備バッテリー。



巻狩りは無線の予備バッテリーもあれば良いですね。



山は広いけど一緒に入った仲間が、万が一のトラブルにも駆けつけてくれます。



どこに誰を配置しているか、きちんと把握してますしね。なので、絶対、その場所を独断で離れないでください。



配置している親方や勢子長は、タツマの配置を把握しています。

万が一にも撃ち合いにならないよう(真ん中に獲物がいる場面を作らないように)もちろん矢先にも配慮しているので、離れる時は無線で指示を仰いでくださいね。



登山者など、山に人がいる場合には無線で仲間に知らせてください。

一番、配慮しないといけない「自分達以外が山にいる」ということです。


誰かがいるかも?と必ずスコープなどで確認、バックストップ確認はして安全に猟をしていますが「目視」した人がいるという情報を伝えることも重要になります。


山に登っている方、単独のハンターなど把握するのは大切です。


走行車両、停車車両情報も伝えてください。



猟犬達が山に放たれた時に一般の方が驚かれないように親方達が猟場を変える選択もするでしょうから。




先日、猟隊の親方(私達とは別の猟隊)とお話しをしました。


「山は30年、勢子をしなきゃわからないよ」


そうなんですよね。


出来る勢子って、やば〜いくらい山を知ってます。


どこそこに小さな石がある。


そこに木があるから、それを後ろでに見たら右側に何が見える。


その先は行かなくて良い。〇〇しか無いから。


もうそろそろ、〇〇が見えてくる。


もう少しいくと開いてくるから、そこの右側に鹿道がある。


手前にもあるけど奥の道に立てよ。


書くとキリが無いです。



まるでドローン。


それを全てのタツマに指示できる。



だから、そんなの無いです!などと言っても、じゃあ〇〇に入ったな。そこじゃない。



猟場で嘘も通用しない←え??



獲物は来ませんでしたー!と言ったところで地形だけじゃなく、犬に追われて獲物が出るコースも把握しているので嘘はバレます←え?(笑)



撃てなかったら素直に白状した方が良いです(経験者)笑


「すみません!撃てませんでした!〇〇に向かいました!」


と言えば次のタツマがフォローします。



初心者さんは、よく獲物が来る場所に配置してくれたりしますが、フォロー出来る要員も手配しているもんですよウインク


ついでにね、猟場に着いたらバタン!とドアを閉めるのは御法度と覚えてください。


そのバタン!で全て終わることもありますから。


「やっべ!人が来た!」と移動を開始されます。



ドアノブを引きながら押し閉めて手を離す。



これだけのことですが、猟に気を取られているとウッカリやっちゃう初心者さんあるある。


山に入ったら獲物に常に見られている意識を持ってくださいね。


ドアバタン!


それだけで評価ガタ落ちしちゃいます。



初猟期、頑張ってね!ウインク




私事ですが、お世話になったジムニーとお別れです。いつも山に連れてってくれて、ありがとうございました!