猟期も残すところ9日になりましたね(長野県の場合)週末で言えば土日の一回だけ。


天気予報では、荒れ模様予想になっているので、皆さん、気を揉んでいるのでは無いでしょうか。


私も、その1人。


週末は晴れやかに終わって欲しいもんです。



私達は、日曜も元気に山に行ってましたニコニコ


主人は肩も膝も確か…腰も壊れて満身創痍。


ガチャーン!ガチャーン!と音がするようなロボットみたいな動きをしています。


超合金みたいでカッコイイ〜ラブ(嘘ウソ)笑



私は毎日、湿布を貼ったりテーピングしたりと看病してます(勢子は猟期中は大事にしなきゃ!)




朝は冷え込みが厳しかったように感じます。

いつもより、日が眩しい〜スター


寝不足の目には朝日が沁みる〜。



街中は雪は全く無いのですが

山の入り口から、しっかりと雪道になって来ました。今日も滑るのかな…と不安もよぎる。



足跡は無いかなーと、猟モードで集合場所に向かいまーす。主人より一足先に出た私。


1人で向かえるなんて成長したなー!と自分を褒めてあげる朝でした(移住当初は、この道さえ怖かった)


知らない道は迷子も怖かったですし、猟友会の先輩達の顔と名前も一致してなかったですしね。


日曜の無線は朝から賑やかです。


声だけで誰かわかるようになり、方言も8割くらい、わかるようになったので先輩達の存在が心強い。


困ったら助けてくれる!と安心感があるので、今は、もう仲間に入れたんだと思いますニコニコ


おはよーございまーす!

も、にこやかにお返事してくれます。

私も話をしていて楽しい。



今日も猪の足跡だらけ。

みんなで見切り開始です。

色々な足跡が、ありすぎてわからなくなるくらい…。スタートは10時過ぎてたように思います。




私のタツマは日陰。

5メートル、ズラせば日向です。

「あっちがいいな…」と銃を持ち、持ち場を移動。


どーも、しっくりこない。


撃つ場所、得意な姿勢、来るであろう場所を少しでも見渡せる場所、2発目を撃てる場所にポジションが取れてるか?

群れなら何頭、止められるか…。


う〜ん。やっぱ日陰に戻りました。

さみー!ガーン


勢子もスタートしました。

今日は我が家の犬達だけです。


うちの子達は、香り鳴きをしないので獲物に付くまで無言系。


お祭り騒ぎ!をしてくれると盛り上がるのですが、そこは性能の違いなので仕方ないですね。


勢子は2人。段々と私のタツマに近寄って来ます。

勢子の生声が聞こえてきました。


山の中で聞く勢子の生声は

私が獲物でも逃げちゃうくらい大きい。


例えるならば、ジャングルで迷った時に近寄ってくる原住民の雄叫びか…。

野生動物にしたらナマラコワイゼーって感じ。


動物達、気の毒な…と思いつつ、目を凝らし耳を働かせます。


「仕事した場所、あったで」からの〜。


「出たぞー!!」


うわっ!私の上じゃん!!(しかも猪)

銃を素早く確認し、スコープは得意の4.5倍から3倍に変更して待ち構えます(切替が早くなるレバーは助かります)


50m上にもタツマ

80m下にもタツマ

100m下にも…とグルッとタツマが配置されてます。


どこに出ても銃声は鳴るはずです。


猪だと、さっさと仕留めないと犬が絡んだら撃てなくなり&怪我もしちゃいます。


確実に仕留めなきゃ!と精神が落ち着いてきます。燃えれば燃えるほど、冷静な私。


だが…出ない。どこにも引っかからない。

笹が混んでるので足跡も追えないらしい。


勢子も犬も追うために笹に入りますが笹地獄。

蜘蛛の巣に囚われた蝶のような感じなんでしょう。


緊迫なやりとりが、みんなに広がります。


結果、タツマには引っかかりませんでした。

笹薮から上に上がってしまったようです。


さすが猪!四駆は笹など関係ないもんねガーン



天気も良くなってきました。

澄み切った青空は、寒さの証!というくらい冷え込んでます。


足が、もげちゃうかと思う凍てつく寒さです。



まだ、チビ犬が崖は怖いので、ゆっくり降りて来ました。

教えてくれる先輩犬と、あまり仲良くないのでアドバイスも面倒も見てもらえず自主トレです。


先輩にしたら「生意気系」なんでしょうね。

キャラ変したらいいのに(笑)



白い子は雪の中では目立ちません。

ピンクベストを着てないと居場所がわからない。


はよ来い!と先輩犬達が迎えに行きます。

優しさ…というより「はよ来い!」と催促してる感じですね。


もっと優しくしちゃれよーと思う犬達の動き。


マラソン大会でラストの選手に迎えに行ってエールを送る!という感動シーン…を期待してる私達


「まだかよ!早よ下りろ!」

「簡単じゃん!ほりゃほりゃ!」と煽ります。


犬達、主人に、そっくりなんだが…。

飼い主に似てウケます。


ても、その犬達の通った跡は…



いつものことながら血痕が。

靴を履いてないから、足が切れるよね。


いつもありがとうね。


洋犬の足は比較的、指の間隔が広めです。水かきが付いている感じかな。

対して、日本犬は水かきが無いので、指を広げる動きには弱く、ピッ!と指の間が裂けやすいように思います。


犬種の足の造りの違いですが、指股が切れると復活には相当な時間がかかります。


凸凹道で簡単に傷が開いてしまうのでね。

働いてくれてる犬達には感謝しかありません。



お昼を挟んで、再開です!


私の今年の目標は!地味ですが…

「自分の車で自力移動!」


先輩に「怖いから乗せていってくださいおねがい」を卒業しちゃる!と、地味な試練を課してます。


タツマの配置でも、「そこまでの道は怖い?」と聞くのをやめました。

「怖いかもしれないなー」と言われたら

「きゃーガーン誰々さん!乗せてくださいラブラブ」「いいよー!」から脱してやる!!が自主目標!


長い林道を走りタツマに向かいます。


車列を作って行くので、迷惑をかけないよう必死に着いていきます。


あ、みんな、ブレーキかけてる…ということは、ここは普段、滑るんだな!オシっ!←気合い


間が空いたー!直線で距離を詰めて、カーブの時間を稼ごう!オシっ!←気合い


距離が長いほど、オシっ!の気合いが揺るぎます。


「かえりたいようえーん」になりそうな自分に「出来る子!出来る子!」と応援!(ちっこい戦いです)


タツマが近くなりました。


狭すぎる悪路になってきました。

ひゃー、左側、崖じゃーん。落ちたくなーい絶望


みなぎる闘志(空元気&自己暗示)から覚めました。


ぎゃームリ〜!ムリ〜!!


「かーちゃん、どこにいる?」と無線が。

「おっかなくて止まってしまいました!(必死)」


誰か助けて〜!状態えーん


「もっと上に上がってホニャララ…」と指令が入ります。いやいや、上がったら帰り道、死ぬじゃーん!(大袈裟)とパニクリまくり。


冬道、氷は平気なんだけど高いところが大嫌い。


でも…指令。


どーにかタツマに着きました。


帰りの為にUターンしとかなきゃ…。

Uターンする広さじゃなーい絶望


下矢印下矢印可哀想すぎる戦いの跡

こまめ過ぎるハンドル捌き…。 

左には土手。右には沢。


ひーー滝汗滝汗

車から降りたら血圧バクバク。足は震える。



お花みたいなタイヤの後。らぶりーラブラブ



タツマ開始です。


もうね、帰り道を考えたら、獲物よりね…。

「あいつ(ジムニー)は春に迎えに来よう!」と。


それしか頭に無い私。



なだらかそうでしょ。

そこまでが激しかったんですよ。

しかもね、先導車がいるので春は待てない汗



よし!まずは落ちつこう!と



友達から「張込み中に食べてお願い」と貰ったオヤツを食べる。「ごめん…ビビってるから味さえわからない」と呟く。


張込み…した記憶は多少あるけど、帰路ばかり考えていて、なんだかわからないうちに駆除は終了しました。

帰り道しか考えてなかったから早かった(笑)

寒さ…も覚えてないや(笑)


帰り道は、悟りを開いた人に成り切ろう…と、


無…。無…。無…。


「無」って凄い。息をしたか?さえ、わからないまま、クリアしてしていた(笑)


その後、犬探しで同じ林道に入った主人。


怖かったのー!と伝えても「あんな立派な林道で何を言ってるか!(喝)」


帰宅してから、勢子が笹地獄で大変だったと話を聞きました。


労わる気持ちは皆無になり

「たいへんだったねー(棒)」


でも、次の目標が決まりました!


主人を超える!のは車では無理なので主人を呪う!


エコエコアザラク…エコエコアザラク…


猟期は終わっても私達の駆除は続く。