伝承型『ツバメ飛行機(つばくろひこうき)』
『ツバメ飛行機』
愛称は“つばくろ”
切り折り飛行機として
捉えていた
紙飛行機です。
夏のホラーを考えていて
切り折りを
掲載したいと思った時
最初に頭に浮かんだ
紙飛行機でした。
この紙飛行機が最強!
という人がいる。
改めて
この紙飛行機を
作って見ると
ホント
製作者に脱帽しました。
この設計は確かにイイ!
小さい頃に
この紙飛行機で
遊んだ事が有るのなら
最強説を唱えても
無理からぬ事。
この紙飛行機を
一言で表すのなら
“投げ上げ式滑空型V字グライダー”
ポテンシャルの高い
高性能の
切り折り飛行機です。
でも
その能力を
本当に引き出せている人は
どれだけいるのでしょうか?
伝承型の欠点は
伝わる間に
色んな尾ひれが付いてしまう事。
この紙飛行機の場合は
投げ方がそう。
多くの説明に有る
投げ方では
この紙飛行機の
本当の能力に届きません。
その方法とは?
先ずは
“ツバメ飛行機”の折り方から。
色んなページで
折り方は
紹介されていますので
特に図解はしませんが
お勧めは改良型です。
オリジナルでも
構わないのですが
作者の意図を慮ると
改良型の方が
なお相応しい。
改良型の折り方の解説ページ。
みさき先生のスマイルサイエンスBLOG より
★ツバメ飛行機の作り方★
ここをクリック↓
http://smilescience.seesaa.net/article/446874241.html
ここで注意して欲しいのは
折り重ねは
上の方が望ましいです。
その理由は、後説します。
オリジナルの折り方のサイトも
紹介しておきます。
オリジナルの折り方の解説ページ。
紙飛行機の作り方 より
ツバメ飛行機の作り方(紙飛行機)
ここをクリック↓
https://kefi.ikaduchi.com/oo51/index-6.html
これがオリジナルの
作り方です。
頭をハサミで切って
差し込むのが
オリジナルのやり方。
改良型は切る必要が
有りません。
改良型の完成機がこれです。
『ツバメ飛行機』
上から見た所です。
少しスリムに、シャープに仕上げました。
多くの人が悩むのは
胴体と尻尾を
どう切れば良いのか?
そこを少し解説すると
切る理由は
飛行の安定と速さが
得られるから、です。
ツバメの形を
していますが
主翼と水平尾翼と
ついでに胴体を
切って形作っている、と
考えれば
判りやすいでしょうか。
切り方が
色々見受けられるのは
その為です。
紹介したサイトの
切り方で
特に問題は有りません。
飛ばすのに慣れて来たら
切り方を
色々と試して下さい。
飛び方が
結構変わります。
折り重ねは
上の方が望ましいと
説明しました。
これは
上にする事に
大きなメリットが
有る為です。
『ツバメ飛行機』の
飛ばし方として
多くの解説では
人差し指と中指で挟んで飛ばす、とか
真ん中の三本の指で挟んで飛ばす、とか
親指と人差し指で摘まんで飛ばす、とか
色々な方法が
解説されています。
結局は
頭の部分を指で挟んで
手裏剣投げ!
こんな感じ。
でもこれって多分
“燕返し”
のイメージ。
投げると
くるって反転して
向こうへ飛んで行く。
そんな恰好。
幼児が室内で飛ばすには
安全だし
丁度良いのかも知れませんが
それは製作者の
本来の意図とは
違うように思います。
思いっきり投げて
飛ばしてほしいはず。
そういうポテンシャルの
紙飛行機ですから。
決して
投げ下ろし機では有りません。
投げ下ろしにも
対応出来るってだけの事。
『ツバメ飛行機』の錘部分
ここに注目!
翼を大きく開かせる力を、持っています。
折り重ねを上にするのは
この錘の部分が
スプリングの役割も
持たせる事が出来るからです。
この紙飛行機は
“蝶々”を捉まえる感じで
二つ折りにして
錘の位置を
胴体を握る感覚で
両側から挟んで握って
その状態から
思いっきり上に
投げ上げます。
そうすると
投げ上げた瞬間に
翼がパッと開いて
綺麗にV字型になり
飛んで行く。
そして
最高到達点から
滑空して行きます。
後方から見たところ。
中央の折り目は、浅く作ります。
飛ばす毎に、二つ折りにすると
どうしても折り癖が
付いてしまい
折り目が深くなってしまいます。
錘の部分は
折り重ねを上にする事で
翼を大きく開く為の
スプリングの役割も
担ってくれます。
この部分の
反発力によって
しっかり握って
投げ上げても
翼を大きく広げてくれる。
だから何度も
遊ぶ事が可能ですし
その度に
綺麗な滑空を
見せてくれます。
これが
折り重ねを上にする事の
メリットです。
この方法なら
どんな場所でも
安全に遊ぶ事が
可能です。
もう一つの
投げ上げ方法として
“SAL投げ(DL投げ)”
が有ります。
ハンドランチグライダーで
現在主流で使われる
投げ上げ方法です。
詳しくは、ここをクリック↓
https://www.youtube.com/watch?v=2ckfT-0GR7E
片翼を掴んで
円盤投げの様に
飛ばす方法ですが
一回転しなくても
平べったい石を
水面に投げて
跳ねさせる
“水切り”の投げ方の
応用型なら
“ツバメ飛行機”でも
実行可能です。
この紙飛行機の
製作者が
どこまで意図して
設計していたのかは
判りませんが
最もよく飛ぶ形、として
ハサミを入れて
ツバメのカタチにしている。
この紙飛行機は
飛行に特化したカタチを
持っています。
その事を
作り手が理解して
遊んであげれば
きっと本望のはず。
この紙飛行機は
投げ上げ機です。
本当は
子供たちが一斉に
投げ上げて
たくさんのツバメが
大空を飛んでいる姿を
製作者は
夢見ていたのかも
知れません。
外で思いっきり
飛ばして見て下さい。